8e50f945 9259 41a7 9d78 cf3053590153子ども・暮らし
2015年06月19日

保育園の落とし穴!
非常勤になったら退園勧告!?

基準は働き方ではなく働く時間

東京・某区の認可保育園に通う3歳児(次女)のお母さん、Yさんの話。

今まで、常勤でフル回転で働いてきたYさん。結婚、出産というイベントも、2人の娘の子育ても、夫と実母のバックアップでなんとかなってきた。

長女が小学校1年生になったとき、いつの間にか自分のことが自分でできるように成長した娘を見て、Yさんは焦った。我が子の成長に寄り添えていないんじゃないか、と。学校で友達がたくさんできて、新しいことをたくさん習って、笑って泣いて怒って成長するであろう娘のそばにいられるのは今しかない。そう思って、常勤のキャリアから一度降りることを決めた。保育園に通う次女が手がかからなくなったら、また戻ればいいと思った。

Yさんが勤務先に選んだのは同じ区にあるクリニック。他にも子育て中の非常勤医師が2名いて、緊急時など協力しながら働いていた。常勤のころと比較して働く時間はずいぶん減り、1歳から通っている保育園のクラスメートの顔と名前が初めて一致した。

そんな時にかかってきた、役所からの1本の電話。

「入園審査時の勤務状況と変わっているので、再選考になります。」

晴天の霹靂とはこのこと、「今さら困る、幼稚園では働けない」と何度も役所に足を運ぶも、聞けば待機児童が何十人もいて、その保護者の方が勤務時間が長い。つまりそちらの方が“保育をより必要としている状態”だと。Yさんも夫も困り果てた。

結局、Yさんは他のクリニックで非常勤の仕事を増やした。

「オンコールや当直はなくなったとはいえ、非常勤の掛け持ちはそれぞれに気を使わなければいけないので大変なこともあります。将来また常勤に戻りたいので、最新医療についても独学で学ぶ時間も必要。子どもに毎日読み聞かせをしたいという願いもなかなか叶いませんが、今できることをやるのみです。」

そもそも、女性医師の保活はきびしい

子どもを認可保育園にいれる場合、多くの市区町村で、「育児休業明け」が優先されるようになった。ところが、常勤で働く女性医師は産後まもなく復帰する人が多い。背景には、医師不足や職場の理解不足、本人の責任感や現場から離れることへの危惧など、会社員とは少し異なる事情を含んでいる。

待機児童が多い地域では、妊娠中から無認可保育園の入園を申し込んだり、出産月を保育園入園に合わせてコントロールするケースもある中で、「育児休業明け」という事実が選考結果を左右することもあるのはまた事実。

それでも認可保育園になんとか入れたYさんも、

「まだお座りもできないころから無認可保育園に預けました。今の認可保育園が自宅と勤務先から通いやすく、遅くまで見てくれるので。『お医者さんならシッターさんを雇えばいいのに。』と嫌味を言われたこともあります。」

と当時を振り返る。だからなおさら、退園という選択肢はなかった。

働き方と、子どもの預け方

特に子どもがいる女性医師は、常勤から非常勤やスポットに働き方を変える人も多い。働き方のメリット・デメリットは経験などから判断できるが、保育園のや幼稚園の状況についてもぜひ最新情報を調べてほしい。院内託児所をあてにしていたら、非常勤医師は対象外だという例もあるようだ。

保育園の運営については地方自治体や認可・無認可によってもさまざまだが、知らずに損することのないように…。

■文 ふるたゆうこ

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