D0e933bc 92e8 4276 93dd 026b6f59d0b7連載・コラム
2016年02月22日

連載:麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中
ー第4回 警告! 手術前の一服のリスク 

関東圏の急性期病院で働く麻酔科医ひつじ先生が綴る麻酔科女医の日常。
仕事のこと、プライベートのこと、その真ん中のこと・・・忙しい日々の中で感じる麻酔科医のホンネを時に真面目に、時に赤裸々に、スパイスを効かせてお届けします!

麻酔科医は、手術を受ける患者さんが喫煙を継続していることがどれだけご自身に不利益になるかということよく知っています。単純に呼吸機能低下によって酸素化が悪くなるとか、痰が増えて無気肺や呼吸器感染症の発生率が高まるとかいうだけではなくて、COヘモグロビンが増えて酸素運搬能が悪くなると虚血性心疾患のリスクが増えるし、ニコチンの血管収縮作用によって末梢循環不全を起こして傷の治りが悪くなるし、創部感染を起こしやすくなります。

本当は手術日が決まったらその時点で禁煙していただくことがベスト(本当は2ヶ月以上前がベスト)なのですが、そんな患者さんは本当に少なくて、手術前日の朝に一服して入院してくるという方が本当に多いです。

喫煙を続けているからといって麻酔ができないこともないし、手術中はどうやってでも呼吸管理をすることができるので麻酔科医が困るのではありません(ちょっとは困りますけど)。術後に患者さん自身が辛い思いをするんです‼︎ 術後に呼吸状態がだんだん悪くなってICUに入室せざるを得ない状態になってしまうと、本当に残念に思います。

そして時には、未成年なのに堂々と喫煙している人も‼︎ 未成年の喫煙は脳の発達を障害するという研究報告もあるようですから、それは本当に止めたほうが良いと思いますね。

ところでわたしは犬を飼っています。普段は夫が朝晩の散歩に行ってくれるのですが、わたしの方が帰りが早ければ夕食の準備をしつつわたしが散歩に連れ出します。先日いつもの散歩コースで近所の公園の前を通りかかったとき、未成年らしき男のコが二人、公園の入り口に座り込んでタバコ吸ってたんです‼︎

んもーーー!!!何てことでしょう!
ええ、もちろんわたしは通り過ぎざまに、その二人に聞こえるように言ってやりましたよ‼︎

「あら〜ラブ(犬の名前、仮)、いつもおしっこかける
   ところに今日はかけられないわねぇ。」

自分達が犬のマーキングポイントに座っていることを知ってぎょっとしていましたよ。ふふふ。

■プロフィール:ひつじ
関東圏の急性期病院で勤務する麻酔科医。卒後13年目の麻酔指導医、集中治療専門医として激務をこなす。一般職の夫と2頭のラブラドールレトリーバーという家族構成。家庭も仕事も両立できるのは、夫の深い理解のおかげと日々感謝。謙虚に仕事に取り組んでいるつもりなのに、何故だか
ドSキャラ。


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