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2015年06月29日

女性医師の幸せな結婚とは・・・
女性医師アンケートから見る「医師たちの結婚事情」

女性医師が男性医師を結婚相手に選ぶ比率=7割以上
男性医師が女性医師を結婚相手に選ぶ比率=2割以下

ある調査(*)による衝撃的な事実。いや、女性医師にとってはさほど驚かないデータかもしれない。今回は、女性医師の結婚事情について。『Joy.net』が実施した現役女医アンケートによって、女性医師が夫となる男性に求める条件や、結婚適齢期、幸せな結婚のカタチが分かってきた。

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戦友より専業主婦を選ぶ男性医師

男性医師が結婚相手に選ぶのは誰なのか。調査によると、彼らの妻は49.4%が専業主婦。働き盛りであればあるほど、転勤や長時間労働の実態も多く、医療現場はストレスも多い。それを支える妻の役割は家庭により比重がかかる。医師の年収はサラリーマンの平均よりも高いので、共働きである必要性も低くなる。ゆえに、結婚を機に妻は仕事を辞めて家庭に入り、子どもが生まれて子育てに専念する。誰もが想像しやすいお医者さまの家庭像がここに完成するわけだ。

一方の女性医師。現役女医アンケートでも明らかになったのが、医師という職業自体が結婚の幅をせばめているということ。そしてそれは、彼女たちの意図するものではなく、とにかく女性医師というだけで一般の男性から敬遠されてしまうという意見が実に多かった。

「収入や社会的地位などから敬遠される。医師以外の職業の人とは付き合いにくい。(50代前半・皮膚科」

 

「学歴と収入が結婚相手より上回らないように、と考えてしまう。(40代後半・眼科)」

 

「給与を比較して勝手に卑屈になる男性が多い。(40代前半・泌尿器科」

また、心理的な敬遠だけではなく、物理的に男性とのお付き合いを続けていく難しさの指摘も多かった。

「急な呼び出しやオペの延長など、お付き合いの時期も時間の約束が守れない。(30代前半・産婦人科)」

 

「時間的制約が多い仕事だが、そこら辺に理解・協力してくれる男性は多くはなく、対象となる相手の絶対数が少ない気がする。(30代後半・一般内科)」


一般男性からの敬遠、そして時間的制約の多さ。それが出会いの絶対数を減少させ、「女性医師の配偶者の7割は男性医師」という状況に繋がるのだろう。

女性医師の結婚年齢は早い!?

忙しすぎて患者さん以外の人を見る時間がない!気づけば30歳過ぎていた!とにかく出会いの数が少ない!アンケートからも聞こえてくる女医リアルトーク。この中でひとつの事実が浮かび上がった。

女性医師の未婚率は高いが、既婚女性医師は結婚が早い。

「入局前に入籍、結婚を済ませ、入局後は結婚後の苗字で業績を残している。(30代前半・産婦人科)」

 

「今の夫とは学生時代からつきあっていた。卒業後、大学病院での研修終了後すぐに結婚した。(50代前半・皮膚科」

 

「学生時代に付き合っていた夫が医師になる時点で婚約。私が卒業と同時に、働き出す前に結婚した。(40代後半・眼科」

 

「研修が始まると非常に忙しくなると先輩医師からのアドバイスあり、学生のうちに入籍、披露宴をすませた。正解でした。(30代後半・内分泌科」

さすがに女性医師、計画的でかしこい。中には、妊娠したので結婚、という意見もあったが、そこもなかなかスマートで、「妊娠しちゃった、どうしよう!」感は一切ない。計画的、合理的に手術や診察をこなし、多様な症例や患者さんと向き合ってきた女性医師、自分の人生をうまく組み立てるスキルは抜きん出ている印象だ。事実、若手女性医師からは次のような指摘もあった。

「研修医修了まで最短で26歳、フレッシュさでは勝てない。出会いに時間を割けられないし、相手に妥協できないポイントも多いから大学卒業、下手すると在学中に婚活する女性もいる。(20代後半、一般内科)」

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女性医師にとっての理想の結婚

先のデータによると、特に既婚女性医師の場合、家庭役割と職業役割の間にコンフリクト(衝突、対立、葛藤)が起きているそうだ。そしてこのコンフリクトのために、常勤医としてもっともバリューを発揮できるはずの20代後半から30代後半にかけて、約3割の女性医師が非常勤勤務となっている。

そう、女医は忙しい。そんな彼女たちが結婚相手(その多くは同じ医師である)に求めるものは何か。


「妻の仕事に理解を示してくれる人。家事などに対して細かい事を言わない人。食事に文句を言わず、なんでもおいしいと言って食べてくれる人。(50代前半・皮膚科)」

 

「家事が多少手抜きになってもOKと割り切れる人、奥さんの転勤に対応できる人(20代後半・麻酔科)」

 

「自分の事が自分でできる自立している人。(50代前半・一般内科」

 

「妻には医師としても成長、活躍してほしいと思っていること。仕事、家事、育児を両立できる体力、発想の柔軟性、対応力があること。(30代後半・内分泌科」

 

「医師としての妻の役割を尊重できる方。家事分担するよ、と言う方より、託児所保育所ベビーシッターの必要性を理解できる方。(50代後半・一般内科)」

妻の学歴や年収に違和感や偏見を持たず、働く女性を応援する姿勢があること。そして、家事や育児に協力的であること。それが彼女たちの要望。医師である自分の生き方を尊重してほしい、と。男性医師が好む、結婚して家庭に入る女性の感覚はない。同志よ、共に戦おう、共に助け合おう!という感じ。

イクメンやカジメンがもてはやされるようになったが、育児や家事を男性が積極的に担うことは特別なことではない。筆者とて、イクメンを気取っている男性を見ると、何を偉そうに、と思ってしまう一人だ。

ただ、医師という職業柄、これはなかなかに難しい。元気で走り回る我が子より、今自分が手を施さねば取り返しがつかない他人を優先してしまうのが医師のさだめ。こうなってくると、そうか、理想の結婚相手は、イクメン・カジメンであることを声高々に称するハーフパンツが似合う口角の上がった次男坊、なのかもしれない。


「配偶者によって、今後の人生、医師としての生き方が大きく左右されることは間違いありません。結婚後、出産後、どのような働き方をしたいかを計画した上でダンナを選ぶに越したことはありません。(30代後半・形成外科)

経済的にも自立し、頼れる存在である女性医師。医師としての貢献も女性としてのプライベートの充実も両立させるなら、一緒に楽しめる男性ではなく“一緒に苦労できる男性”をパートナーにすることが必要だろう。それは、医師という職業を誰よりも理解できる男性医師なのか、医師という職業を誰よりも完遂させてくれるイクメンなのか・・・・・・そう考えてしまうこと自体が本質を見失わせてしまうのかもしれない。

次回は、一般男性を配偶者とした女性医師からの声を紹介予定。既婚女性医師では少数派の彼女たちの幸せのカタチを解き明かしていく。

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■文 ふるたゆうこ

参考
* 東京大学 社会科学研究所:『社会科学研究』女性医師の労働時間の実態とその決定要因―非常勤勤務と家族構成の影響について

『Joy.net』女性医師の結婚に関するアンケート 概要
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2015年6月19日~6月25日
・対象:Joy.netパートナー登録女性医師
・回答率:51.8%


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