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2016年03月25日

~女医たちの研修医時代【名言集】~
「君が勉強しないと患者が命落とすよ」etc
カンフル剤となった先輩医師からの言葉。

人は人によって育てられるもの。joy.netパートナーの女医の方々に「研修医時代に心に残った言葉は?」と質問したところ、オーベンや先輩医師たちからの“激励”、“ダメ出し”“都市伝説(!?)”などの名言が続出。壁にぶつかった時にこそ、ハッとさせられるひと言がカンフル剤となっていました。

研修医なら誰しも経験する、ダメ出し劇場。

研修医といえば、指導医から怒鳴られ、罵声を浴びせられるのが当たり前。そんなダメ出しの雨風に打たれてこそ医師としての土壌が耕され、たくましい大木へと育っていくのです。

「『行き当たりばったりの仕事で
準備ができていないヤツには、処置を任せない』と一喝された」(科目非公開)

 

「『曖昧な知識は害になる』」(科目非公開)

 

勉強しないと、患者を殺すことになるよ」(内科)

 

「『今日できることを明日に伸ばすな。分からないことは今調べる!』と徹底的に言われた」(糖尿病内科)

 

いいわけをするな!と言われたこと。体調が悪い、遅くまで飲み会があったから、サマリーを徹夜で書いていたなど、つい理由をつけて気をゆるめてしまいがちな私に、先輩が放った言葉。患者さんを診るにあたっては、何のいいわけもするな、常に命と真剣に向き合えと言うことだと思います」(内科)

 

「仕事が遅く時間がかかってしまった時に『やる気がないの?』と言われたのが悔しかった」(呼吸器科)

 

治療や処置の際とっさの判断を求められる中、先輩からこんな一刀両断の言葉が。「『先生のやり方では人が死ぬ』。救急で搬送された状態不安定な患者さんに対しルーチンな検査から始めようとした際に、上級医に止められ言われた言葉。状態を把握して臨機応変に対応することが大切だと学びました」(麻酔科)。また「『怒られるうちが花。見込みがありそうだから怒られるのであって、見放されたら何も言われなくなるよ』」(内科)と、厳しい言葉は宝物。研修医時代だからこそ与えてもらえる栄養分なんですね。

医師としての心構えを教えられた

目の前の仕事をこなすのが精いっぱいの研修医時代。技術的なアドバイスから医者としての心構えまで、先輩ドクターたちが伝える助言を受け止めるか、聞き流すかで成長のスピードが変わっていく!?

「『この検査をすることで決断が変わるかどうか。何も変わらないなら検査する意味がない』」(総合内科)

 

「『診断をつけられなくても、所見を正確とりなさい。そこから相談すればいい』」(小児科)

 

「『周りの状況をしっかりと見ること』」(内科)

 

「『よいことも悪いこともあるけれど、あの時どうすればよかったのかを考えることが大事だよ』と言われた」(麻酔科)

 

「『1つの症例を25の経験にするのも、50の経験にするのも自分次第』と言われ、積極的に動けるようになった」(麻酔科) 

 先輩の先生たちは自らの失敗や経験から“大事なこと”を口を酸っぱくして後輩に伝えてくれています。「『研修医の間に指導医のもとで何を学び何を経験するかが、その後の医師人生に大きく関わってくる』と言われました」(内科)、「『俺たちがやっていることは草の根なんだ。地味なことでも、ひとつひとつやっていかなきゃいけない』」(科目非公開)など。また、「『医者も人間です』。無茶苦茶な要求をしてくる患者に怒りを覚えながらも落ち込んだ時に尊敬している先生に言われた」(科目非公開)のように、救いとなる愛ある言葉も。

 今でも心に刻まれる、患者さんとの向き合い方

治療がうまくいくかいかないかのカギになるのが患者さんとの関係性。「これこそ先輩からの助言が大事なヒントになった」という声が多いようです。

 

「『どうにもならない体の不自由を抱えて、一番つらい思いをしているのは患者さんだよ』と言われた。当たり前だけど、今でもずっと心にとめている」(循環器内科)

 

「『患者さんとの関係も大切だが、患者家族との関係もそれ以上に重要である』ということ」(精神科)

 

「『どんなに元気で長生きしている人でも、人は老いていつか亡くなってしまうことを患者さん家族に理解させるのが、私たちの仕事でもある』とアドバイスされました」(健診)

 

 死と直面している患者さん、ご家族を含めてのケアは医師の重要な仕事であり、難しいテーマでもあります。「死期の近い患者さんの家族に病状説明をしてきた中堅の先生が『患者さんの家族は、患者が死なないと思っているみたい。ずっと生きてると思っているようだ』と言われていた。確かに「死ぬ」ということに実感のない人々は多く、それを伝える難しさを感じていました」(内科)。

前に進むヒントになったコトバ

ドクターとしてのキャリアをどう進んでいくべきか。人生教訓となる名言に背中を押されて今があるとしみじみと実感する今日この頃――。

 

「『1週間で100%完璧な答えを出すより、1日で60%の答えを持ってくる人が成功する』」(皮膚科)

 

「『自分以外の人は、すべて学ぶところがあると思って接するように』と言われたのは、今でも心にとめている。そう考えながら行動することで、年配の方にも小児にも、丁寧な対応ができるのだと思う」(眼科)

 

「『20年後にどうなっていたいかを考えなさい』。目の前の10年近く先のことしか頭になかった時、当時の院長に言われました。仕事をライフサイクルの中のどういうポジションに置いていくか、ということをすごく考えさせられました。そこから10年経った今は、10年後のビジョンを持つことができています」(麻酔科)

 

「『君は多くの人たちからの税金で命を救える知識と技術を教育させてもらったのに、なぜ命を救う仕事をしないんだ』。緩和ケア医になりたいと思っていることを話した時に、指導医に言われた言葉です。もう一度緩和ケア医になる意味を考えさせられた瞬間でした」(緩和ケア)

 

 女医としての“生きる術”は目からウロコ。

 女医だからこその生きづらさを感じてきたセンパイからの言葉には重みがあります。仕事、結婚、妊娠、看護師さんとの付き合い方……、やっぱり女医っていろいろな意味で苦労が多い。

「私は、研修医時代に結婚、妊娠しており、心のどこかで仕事も家庭も中途半端と引け目のようなものを感じていました。そんな時に先輩の女性医師から『どちらか片方だけをやるのだって大変。だから仕事と家庭の両方を完璧にしようなんて思わなくていい』と言ってもらったことで、気が楽になりました」(内科)

 

「『デキ婚は勝ち組』という言葉に納得!」(消化器内科)

 

「『看護師には気を遣え。男(男性医師)と女(看護師)は勝手にうまくいく。女同士はそうはいかん。女医が譲れ』と。そう言われて、情けないような……。でも真実だな、と思った」(小児科) 

「入局して2日目に先輩女医に『辞めるなら今だよ』と言われたこと。もう遅いっちゅーの!」(皮膚科)なんていう声も。その先輩は、よほど女医の道をおすすめしたくなったのか……?

まことしやかに伝わる都市伝説的なウワサも。  

人の生と死が交差する病院であるがゆえのコワイ逸話が研修医たちにも伝えられていました。

「『ステルベン(患者の死亡)が続くと、霊が見えるようになるから気をつけて』と言われ、しばらく夜間の当直が恐ろしかったことがありました(笑)」(皮膚科)

 あながち逸話でもなさそうですが、古い病院ほど秘めたる話がたくさんありそうです。今では研修医たちにビシビシ指導されている先生方でも、未熟だった頃に言われた言葉が脳裏に刻まれ、思い出すたびに初心に帰るのかもしれません。

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