D0e933bc 92e8 4276 93dd 026b6f59d0b7連載・コラム
2016年04月21日

連載:麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中
ー第6回 初期研修医へ挿管実習やってます!

関東圏の急性期病院で働く麻酔科医ひつじ先生が綴る麻酔科女医の日常。
仕事のこと、プライベートのこと、その真ん中のこと・・・忙しい日々の中で感じる麻酔科医のホンネを時に真面目に、時に赤裸々に、スパイスを効かせてお届けします!

この4月からまた、16名の新研修医が当院で初期臨床研修をスタートすることになりました。とは言ってもすぐ各科のローテが始まる訳ではなく、長ーい眠ーいオリエンテーションを1週間ほど受けてから各科に配置されます。医師としての心構え、個人情報の管理、電カルの使い方、各種書類の書き方…。わたしはそのオリエンテーションの一コマとして挿管実習を担当しました。

まず挿管に使用する物品を説明し、挿管の基本手順を見てもらってから、少人数のグループに分かれて挿管シュミレーター人形で実際にやってもらうことにしました。

みんな上手く挿管しようと頑張って力が入り、腕がプルプル震えてる(笑)、でもそんなんじゃあ実際は患者さんの歯を折るか、口の中が血まみれだわよと喉頭鏡の正しい持ち方や腕の動かし方を指導します。

喉頭鏡による喉頭展開は手首をひねるのではなくて、腕全体を持ち上げるイメージ、つまり肩の関節を使うの、ほらこうやると声帯が見えるでしょう?と見せてあげると、研修医たちが代わる代わる人形の喉の奥を覗き込みます。じゃあそのままチューブを挿入してごらんと言って挿管させてみたのですが、うーん、ここですか、こっちですか、あれ入らないとなかなか上手く行かなくて今度がわたしの腕がプルプルしてきました。挿管人形はもともと重くて硬いからいつもより余計に力が必要なんですよね。

でも、みんな積極的に一生懸命やってくれて、楽しそうでした。

翌日わたしの左の肩、正確に言うと左肩甲骨正中側の縁の辺りの筋肉が重だるく、腕を動かすと痛いんです。あ、これ筋肉痛だわ…。

喉頭鏡による喉頭展開は手首をひねってしようとすると、患者さんの前歯をやっつけてしまいます。腕全体で下顎ごと持ち上げる、下顎と舌の根元を喉頭鏡ですくいあげるイメージですが、その際に使っている筋肉がこれかと身をもって知りました。

わたしはこの筋肉を勝手に『喉頭展開筋』と名付けようと思います。


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麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中 第1回