D0e933bc 92e8 4276 93dd 026b6f59d0b7連載・コラム
2016年05月20日

連載:麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中
ー第7回 麻酔科医は音に敏感

関東圏の急性期病院で働く麻酔科医ひつじ先生が綴る麻酔科女医の日常。
仕事のこと、プライベートのこと、その真ん中のこと・・・忙しい日々の中で感じる麻酔科医のホンネを時に真面目に、時に赤裸々に、スパイスを効かせてお届けします!

麻酔科医は音に敏感です。
手術室では色々な機器があって、安全な麻酔をかけるにはすべてが正常に作動していなければいけません。医療機器はちゃんと動いていなければアラームが鳴りますので、その音がどんなに小さくても聞き逃さないことが麻酔科医にとって大事なのです。

そして、音は素晴らしい情報源です!視覚は見える範囲の情報しか得られませんが、聴覚は手術室内すべての情報を得ることができます。だから例えば麻酔チャートを入力していても患者さんのバイタルが落ち着いているかどうか、すべての医療機器が正常に作動しているかどうか、術野でアクシデント(出血を吸引する音など)が起こっていないかどうかがわかりますし、外科医の会話や器械出しと外回りの看護師同士のやり取りを聞くと手術の進行状況や状況の変化もわかります。

麻酔科医は音に敏感になるべし!と若いうちから徹底して指導されると、麻酔中でなくても他の部屋のアラームが気になったり出どころのわからない音が聞こえるとそわそわするようになったりします。

昔、休憩室で数人の麻酔科医が昼食を取っていたところ、どこからかピーという超音波みたいな小さい音が聞こえてきて、麻酔科医がなんだこの音は、どこから聞こえるんだとざわざわして、結局そこにあったパソコンのサーバーから出ている音だとわかるまで食事するどころではなかった話は、いかにも麻酔科医らしいエピソードです。

また先日、わたしが麻酔をかけているとどこからかピーピーピーと小さい音がしました。あれ、このアラームなんだろう、聞いたことない音だし、どの器械のアラーム音とも違うし。なんだろう、どこだろうと手術室をウロウロ探しました。看護師さんもひつじ先生、どうしたんですかと怪訝な顔です。さっき向こうで耳を澄ましたらそっちで聞こえたんだけど、いまはこっちで耳を澄ますとこの辺から聞こえる…。とそわそわしていたら、なんと自分のオペ着のポケットに入っているPHSの電池切れの音でした(笑)。


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麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中 第1回