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2016年05月30日

女医たちに聞いてみた「私がこの科目を選んだ理由」

ひと口に医師といっても、科目によって仕事内容はまるで違うもの。仕事内容どころか、手技、専門性、緊急対応やオンコールの頻度、将来性、給与、生活との両立のしやすさ、転職のしやすさ、何をとっても千差万別。科目選択は一世一代の大決断と言っても過言ではありません(もちろん、転科もできますが)。そんな医師人生を決める大きな岐路である科目選択。はたして、女医たちはどんな選択を行ってきたのでしょうか。そして、選択後の“今”をどう受け止めているのか。joy.netパートナーの先生方のホンネを聞いてみました。

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熱い思いを携えての小児科選択

「患者さんを救いたい!」医師として最も根源的な思いをストレートに表現された熱い回答は、小児科医の先生から多く寄せられました。

小児科
小さな子供たちを救いたい、
という強い志をもって決めました。
良かったこと:こんなやりがいのある仕事はない、天職だ、と思えることです。

 

医師を目指す以前に、心が傷ついた子どもにかかわる仕事がしたかったため小児科医を選んだ。児童精神科医でなく、小児科医にしたのは、精神科に行くことができない子どもも少なくなく、心を病むと体の具合が悪くなって小児科にかかるケースも少なくないだろうと考えたので。
良かったこと:児童精神科医に比べると、予防的な観点で啓発活動やアプローチできること。心身ともにみれること。苦しい時期を経て、子どもが変化・成長して、進学・就職などの報告をくれるとき。

未来ある子どもに関わるやりがいと喜び。それが大きいからこそ、こんなふうに感じたという先生も。

小児科をもともと希望していました。業務の大変さと、患者さんへの思い入れが強くなりすぎそうで、選択しませんでした。(形成外科、皮膚科)

一方、女性として私生活の経験が生きるとの判断で小児科を選んだ先生も。

周産期に関わる科にしたい中、産婦人科と悩みましたが、外科手術にはあまり魅力を感じなかったため小児科にしました。また、結婚、出産、子育てをしたいという思いもあり、その私生活での経験が仕事にプラスに働く科にしたい、という強い思いもありました。
良かったこと:小児科の中でも新生児を専門にすることができ、周産期に関わることができること。自分も子育てしていることで、子育て経験が仕事に直接役に立っていること。出産、育児で新生児診療の第一線、病棟業務は離れているが、自分のできる範囲でも十分やりがいを見つけることができる領域がある。

家族や親類、自身の闘病体験――
内発的な動機による志の高さ!

自分自身や身の回りの闘病体験を目の当たりにして、医師を選んだ先生、科目を選択した先生の声も多数寄せられました。

消化器外科
小学生の時に、父が癌を患い、自分が手術をして治してあげたいと思ったことがきっかけでした。残念ながら父はすぐになくなりましたが、自分のように悲しい思いをする子どもが減ったらいいのにとも思うようになり、外科医を志しました。
良かったこと:手術という自分のしたかったことをできること。また全身管理ができることはすごく強みになっています。

緩和ケア
大好きな祖父を亡くしたことをきっかけに、臨死期の方の心身のケアをしたいと思い、またKPを務め、娘として苦しみ続けた母の苦しみを和らげたいと思い、緩和ケア医を志しました。
良かったこと:患者さんの辛い症状が和らいだり、患者さんが生や死に関する苦悩に対して答えを見出した瞬間に立ち会えた時です。また、家族・遺族ケアを通して、ご家族やご遺族が、前を向いて歩きだされた瞬間に立ち会えた時です。

 

呼吸器内科
自身が気管支喘息に罹患しているため
良かったこと:気管支喘息の吸入デバイスの使い勝手を自分で使うことで実感できる、吸入指導しやすい。また、気管支喘息の最新の情報が入手しやすい。

実体験があるからこそ、患者さんの気持ちに寄り添える。辛い経験や苦い思い出を昇華させるかのように真摯に医療に向き合う姿勢に、並々ならぬ志の高さを感じます。

学生時代や研修医時代の鮮烈な経験が道を決めることも!

学生時代の先生や研修医時代の指導医、はたまた見学したオペなど、駆け出し期に目の当たりにした鮮烈な衝撃――それが、医師の道を決めることもあるようです。

呼吸器外科
きっかけは研修医時代に出会った呼吸器外科の上司の影響。もともと外科系志望であり、研修医時代は外科を半年ほどローテーションした。勤務先の病院に呼吸器内科がなく、その先生が呼吸器疾患の患者さん全て診察されていた。診察の中心はもちろん肺癌であり、手術適応のある方は手術で治療し、残念ながら手術適応でない方には化学療法や放射能療法で治療、そして終末期を迎えられた方には緩和治療を、と外科医でありながらあらゆるステージの方に向き合う姿に感銘を受けた。その先生のようになりたいと思い、呼吸器外科を選択した。
良かったこと:外科医として実際に技術を身につけることがモチベーションの一つとなっている。また、呼吸器内科のない病院だからこそではあるが、肺癌と診断された方を最期まで自分が担当できることがやりがいとなっている。わたし自身、研修医2年目に結婚し、3年目、5年目に出産をした。育児をしながらの勤務ではあるが、呼吸器外科は消化器外科と比べ、緊急手術での呼び出しがほとんどなく、そういう意味でも育児と仕事の両立ができている。

 

泌尿器科
経尿道的手術がかっこよく見えたから。

 

麻酔科
おもしろい教官がいたため。

 

リウマチ科
学生時代の研究室配属で膠原病研究室に行きました。そこで免疫学の勉強会で教科書を読み、その奥深さに惹かれました。
良かったこと:総合診療をするのに向いた知識を得られること。ドラマのドクター・ハウスも膠原病内科医です(笑)。

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幅広さ、専門性、患者さんとの関わりの深さ――
魅力を感じる科目特性は様々

科目特性から選択したという回答も、その中身は千差万別。専門性と幅広さ、手技とコミュニケーション。相対する特性のどこに魅力を感じ、科目を選ぶのか。バリエーションに富んだ回答が寄せられました。

対応や患者さんの幅の広さが魅力

 

総合診療科
『専門外だから診ない』と言いたくなかったから。こういうことをしれっと言ってしまうドクターは本当に格好悪いです。
良かったこと:内科疾患以外でも鑑別に上げながら、診断が出来る。

 

救急科(アメリカの救急(ER))
幅広い分野での知識が求められ、飽きることがない。各患者との付き合いが短期間のため、情が移り過ぎるのを避けられる。短期集中型の仕事である
良かったこと:時間の融通が利くので、臨床以外の仕事にも手が出せる。チームワークの大切さを学べた。これ以上の天職はありません。

 

耳鼻咽喉科
老若男女の患者さんを相手にできる。手術から外来まで外科的な処置から内科的治療まで幅広く手掛けることができるのが魅力。

 

呼吸器・アレルギー科
入局当時はアレルギー機序が色々わかってきた頃で、大袈裟に言えば今のiPS細胞に関する医療のようで魅了された。また、アレルギーは縦割りで、成人に限らず小児にも大きく関わり興味を持った。

 

 

手技が魅力
消化器内科
内視鏡という専門性の高い手技を身につけることは今後の武器になると思ったから
良かったこと:内視鏡は専門性が高いため就職活動に有利。給与にも反映されやすい。

 

早く1人前になれる
内分泌内科
普段から気をつけている生活習慣に関する知識・経験を診療に生かせると思ったから。手技が少なく、比較的早く1人前になれると思ったから。
良かったこと:患者数が多く、ニーズがあること。入院も受け持っているが、安定した人が多く、呼び出しもほとんどないため働きやすい。

 

治療効果の分かりやすさ
整形外科
手術後元気に退院していく患者が多いから。

 

皮膚科
治療効果が目に見える。全身をみること、縫合や処置が特におもしろいです。
良かったこと:緊急対応が少なく、滅多に呼び出されない。美的なことにも関われる

 

内科、外科両面の要素
循環器内科
内科の中でも救急寄り、外科寄りだけど、でも、しっかり内科であるところ(薬の使い方など)
良かったこと:内科なので、働き方に幅があり、年をとったり、生活が変化しても長く続けられそうなので。

自分の性格との一致を考えて選択された先生たちも――

放射線科
画像を見ているのが単純に好きだった。昔から自分のやっていることを邪魔されたり、他の人に振り回されるのが嫌いだったので、自分のペースで調べたり休んだりしながら仕事ができるのも魅力だった。
良かったこと:黙々と仕事をこなすのが得意なのと、CTやMRIの画像をみているのが好きなので、とても向いていると思う。自分のペースでできるので、コーヒー飲んだりして好きな時に気合を入れなおせる。産休中も遠隔読影で仕事ができたところ。

 

画像が好きだから。教科書を読んで勉強した分レベルが上がるのが楽しいから。自分はじっくり考えて調べて行動するタイプだから、ある程度緊急の事態に対応できないといけない内科はあわないので、読影がとても適している。

 

外科
椅子に座りっぱなしより、手や体を動かして日々仕事をする方が楽しかったので外科を選択した。肝臓外科を回った際、尊敬できる先輩がたくさんいたし、肝臓手術が興味深かった。
良かったこと:自分で修練したこと、学んだことが技術としてすぐ実践にいかされること。技術職であり、年月の積み重ねにより当初では考えられないような高度な手術ができるようになってくることに達成感や充実感を覚える。
命に係わる仕事に携えること。

 

腎臓・代謝内科
不器用な私は内視鏡がうまく扱えません。だけど、話が好きで、患者指導や説明、講演は得意です。今携わっている腎臓や代謝内科は天職だと思います。

 

病理
もともと病気を治すことより見つけることが好きで、病理が一番適した科だと思ったので。
良かったこと:患者に時間を左右されないので、自分のペースで仕事ができるのが最大のメリット

自身の性格も踏まえて科目選択をされた先生は、現状への満足度も高いコメントが多いのも印象的でした。同じく今への満足度が高いコメントは、「女性としてのワークライフ両立を見据えて長期的な視点から選択」をされた先生からも。

麻酔科
結婚出産後も第一線で働き続けたかったこと、学問的興味があったこと。
良かったこと:男の子二人の出産、育児をはさみながら専門医を取得し、常勤ではたらかせてもらえていること。

 

耳鼻咽喉科
女性が少ない、外科系、開業を考えて耳鼻咽喉科を選びました。

良かったこと:開業をし、女医力、母親力を発揮できて良かった。

「何となく」「流れで」という選択も間違いじゃない!

意外と多かったのが「何となく」「流れで」という選択。でも、それも意外と正しい選択に変えてしまうのが女医のすごさ!

内分泌内科
医局長からの勧め。某国立大学の一内に入局したのですが、入局時は漠然と”内科”をしたいと思うだけで、専門はまだ決めてませんでした。しかし、決めなければならず…。循環器・消火器・神経・腎臓・糖尿病の5つがあって、糖尿病が一番人気なかったので”こちらにしたら?女性向きだよ”いう言葉で。流れです。
良かったこと:手技がないので(消化器だったら内視鏡、循環器だったらカテーテル、など)楽。もともとお話し好きなので、患者さんとはお友達のようになれ、長く付き合えるのが楽しい。自分で決められない時には、流れに乗ってみるのも良し。私の知人友人には”良く飲みに連れて行ってくれたから”なんでも相談できる先輩がいたから”とかいう理由で科を決めた人もたくさんいます。

 

産婦人科
消去法。学生時代の実習にて・・・
眼科→顕微鏡をうまく操れない
内科→入院カンファレンス、退院カンファレンスとやたら会議長く、回診も長い。患者さんのそばにいるより会議が長い。
耳鼻科→回診時の共通語がドイツ語オンリーだった。
精神科→白衣を着ているのがドクターと区別できるものの、正直変わり者の集団だった。
良かったこと:手術して、帝王切開でおめでとうと言える。お産は時にリスキーだが、基本、みんな元気。

上記先生に“変わり者の集団”と表現されてしまった精神科・・・。そんな精神科を選択した先生からは「患者さんを通じて、社会や家族を垣間見ることができる」という視座の高いコメントもある一方で、こんなユニークな回答も。

精神科患者さんの話を聞くのが好きだから。(幻覚妄想状態、躁状態に現代アート性を感じる)

アート性を感じるとは、思いもよらなかった観点!と思っていたら、うつ病の苦しみを撮り下ろしていたフォトグラファーもいたとか!

一世一代の決断である「科目選択」。選択の理由は、千差万別でも選択後の“今”へのポジティブな声は共通。「あのとき、ああすれば・・・」なんていうグチグチした回答は皆無で、あったとしても「こうすればよかったなもあるけど、総じてハッピー」と前向きに捉えている姿。女性医師の明るさを伴った責任感の強さを感じました。

先生の「科目選択の理由」教えてください!

「こんな理由でこの科目を選んだ」「うちの科目、ここがオススメ」「転科するならあの科目」などこちらのフォームよりぜひ、お寄せください。

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