46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2016年07月04日

院長ママのパラレルな日々
第6回 自分の箱・女医の箱

東京の整形外科医院で院長を務める井上留美子先生。院長として、整形外科医として、2人の男の子の母として、ヨガインストラクターの指導者として・・・いくつもの顔を自在に使い分ける”パラレルな日々”はまさにジェットコースター。刺激的でスリリングな日常を痛快なタッチでお届けします。

第6回 自分の箱・女医の箱

医学部に進み医師になりまだ20年ですが、どうしても私の人生は医師というよりは女医です。女医であることは私の私生活からも、良い意味でも悪い意味でも切り離せなくなっています。

世の中に出れば自分より人生の先輩、社会の先輩、母親の先輩、子育ての先輩など自分が教えをこうむる方がたくさんいます。ママ友の先輩からは子どもの教育について教わり、患者さんからは年を重ねるという事を教わっています。地域の医師会でもjoyの先輩はたくさんいらっしゃいます。

子どもの小学校受験なんてしてしまうと、どこで何の仕事をしているか、ということより子どもの学校名が名刺代わり・・・。いろいろな小世界が存在しています(笑)

主人に妻にしてもらい、子どもに母にしてもらい、患者さんに先生にしてもらい、日々ひたすら悩み頑張っていた時期がありました。父のいないクリニックでは常に一人で外来をこなし、指導してくれる先輩がいないことに不安を感じていた時もありました。

わが子が熱を出し、ふ~ふ~しながら、『まま~、いかないで~』と泣いているのを横目に、涙ながらにひたすら医師として戦っていたような気がします。

そんな時に出会った本で『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本がありました。この本を読んで私の考え方の軸が大きく変わりました。父が他界したことと同じくらいと言ったら言い過ぎですが、それを引き合いに出すくらい衝撃を受けた本です。

『自分の箱・joyの箱』に入っていたのは私自身だった! 自分からこの箱を開けない限り誰も開けてくれないのです!

長男が幼稚園に上がったころの事。私が医師をしていることで、いわゆるママ友の付き合いでも嫌な思いもしたことがありました。原因はいろいろあったのだろうと思いますが、当時はかなり悩んだのを覚えています。私が仕事をしているせいで息子に苦労をさせてはいけない!と気張っていたのでしょう。頑張りが空回りしていたのかなあ~。

今思うとやはりあれも私が箱に入っていたからかなあ・・・。

この自分の箱を開けてみたら、家族・友達・患者さんなど周りのすべての人との接し方も変わってきたのです。相手が自分のことを嫌がっている気がしたのなら、それは自分が相手を嫌だと思っているから・・・。

その時以来、私の箱は開けっ放し!あけっぴろげ!

『他人と過去は変えられない・自分と未来は変えられる!』という言葉を座右の銘に掲げて今の立ち位置の中で最大限楽しみを見つけられる人になろう!幸せは常に自分の中にしかないのです。

余談ですが、このコラムのお話をいただき、ちゃかちゃかとブログを書いたりコラムを書いたりしていたら、主人が横で『僕もコラム、書こうかな~』と。題名は『院長ママ夫のスパイラルな家事』だそうです・・・(笑)。彼は箱をまだあけっぴろげてはいないような気がします(笑)


自分の小さな「箱」から脱出する方法(大和書房)

アービンジャー インスティチュート (著)

人間関係がうまくいくのも、うまくいかないのも原因は自己にある!? 人間関係を深め、成果を引き寄せる環境を作れるようになる一冊。全米ビジネス書ベストセラー。

 

井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行っている。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて業務を行っている。


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