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2016年07月06日

人気のママ外科医&マンガ家、さーたりさん【前編】
ブレイクのきっかけは、マンガでの出産実況中継!

joy.netで人気ナンバーワン連載「外科医ママがマンガでメス!女性医師たちの“あるある事情」の著者・さーたりさんのインタビューがついに実現しました。

医師のリアルな現場や育児のエピソードを独特のユーモラスな視点で描いた作品は、一般読者から医療関係者まで幅広いファン層に支持されています。

マンガを描くきっかけやブレイクするまでのいきさつなど、これまでベールに包まれていた素顔をどこよりも早くお見せします。

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さーたりさん

都内某大学病院、消化器外科所属。197×年東京生まれ。両親ともに小児科医の家庭に育ち、中学時代にマンガに目覚めマンガ家の道も考えるが「手塚治虫さんのように医師になってもマンガは描ける」と母親から助言され医学部へ。

 

卒業後は外科医の道に進む。30歳より大学院に通い博士号を取得し、その年に結婚。翌年からアメブロでマンガを描きはじめ人気ブロガーとして注目を集める。2016年5月26日に初の単行本『腐女医の医者道』(KADOKAWA)を上梓。2児の母であり10月には3人目を出産予定。

 

ブログ「腐女医が行く!!〜外科医でママで、こっそりオタク〜」joy.net「外科医ママがマンガでメス! 女性医師たちの“あるある”事情」コミックエッセイ劇場『腐女医の医者道』を連載中。

『腐女医の医者道!』が出版された直後にお会いしたさーたりさんは、初のエッセイ本が世に出た喜びと、もうひとつおめでたい報告をしてくれた。

「じつは、3人目がお腹にいまして10月に出産予定です。ちょうどこの本の追い込みのときにつわりがきて大変でした。予定外の妊娠で正直驚きましたが、主人と“子供は最低3人欲しい”と言っていたのでうれしかったですね。ただ、大学病院に常勤で戻る予定だったので、また仕切り直しです(笑)」

肝・胆・膵臓が専門の外科医、マンガ家という2つのスペシャリティを持つさーたりさん。異なる2つの世界が相乗効果となり、彼女の中で起こる化学変化がユーモアにあふれた作品となり、多くのファンを惹きつけている。

さーたりさんがマンガの世界にのめり込んだのは中学時代の頃。自分で同人誌を出すほどマンガを描くことに夢中になり、高校時代には進路希望の欄に医者とマンガ家と書いて担任から「小学生が書く“私がなりたい夢”じゃないんだから」と一蹴される。「少なくとも理系か文系かを決めなくちゃいけないのに、どっちも入ってましたからね(笑)。うちは両親ともに小児科医だったので、漠然と医者になりたいとは思っていたんですが反抗期だったし、勉強好きじゃなかったし。マンガの道もいいなあと考えていました」。そんな娘の甘酸っぱい夢に母は容赦なかった。

「あんたは顔で生きていけるタイプじゃないんだから、医者という最強の資格を取っておけば食いっぱぐれることはない。ほら、手塚治虫さんだって医者でしょ。森鴎外だって軍医なのに小説家として成功したし」といわれ「確かに」とあっさり納得。医者の道に進むことを決意する。

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マンガを再び描くきっかけになったのは
交通事故での大ケガ――。

 大学に入ってから、なぜかマンガに対するモチベーションが下がり、ほとんど描かなくなったさーたりさん。数年の休眠期間を経たのち、心の地底に潜んでいた情熱のマグマが爆発したのは、思いがけない事件だった。

ときは外科医として昼夜問わず仕事に打ち込んでいた31歳のとき。「当直明けの元旦の日に、車で交通事故にあってしまったのです。車は全損し、私は脳出血があって入院。3週間自宅安静の期間があり、朝から晩までいろんなことを考えて“私、やりたいことをやっていない”と思ったんです。①結婚したのに子供を産んでいない、②昔はあれだけマンガを描きたかったのに何もしていない。いつ死ぬかもわからない。今動かないと後悔する、と」。

退院後、仕事に復帰したものの事故の後遺症で、緊張したり重い物を持ったりすると手が震え、3~4ケ月はオペに入れなかった。外科医の将来にも不安を覚えたことが、よりいっそう彼女の背中を押すことになる。

 「当時、ブログが流行りだした頃で、最初は好きなマンガをとりとめなく描いていました。そんなときに小児科医の森戸やすみ先生のブログがヒントになったんです。医療のことをしっかり伝えつつマンガでも表現されていて、こういう形もいいなって。長女の出産後から子育てエピソードに笑いを交えながら描いていきました」。4コママンガのブログは徐々に人気を博し、より独自性に磨きをかけようと医者ネタを織り交ぜると反響がいっそう大きくなり、手ごたえを感じていく。

 出産中に底知れぬ医者魂がさく裂!
「自分の子宮を見てみたい」

 「ブログをはじめた当初、一番、ヒットしたのは自分のお産の実況マンガでした。2人目の出産が帝王切開だったので、どうせお腹を切るなら中を見たかった。画像や鏡とかではなく実物をそのままで。

通常、出産までは覚醒した状態で出産後は眠れるように静脈麻酔を使うんですが、私は出産後も覚醒したままにあえてしてもらいました。産婦人科の先生が“卵巣きれいですよ”と見せてくれて、 “これが自分の卵巣なんだ”とじっくり観察。さらに子宮も見ようとしたんですが、さすがに起き上がれなかったので、先生が気を遣ってくれて、お腹に子宮を乗せてくれました。

勤務先の病院で出産したので“これは勤務している外科さんだから特別なことだからね”と。そりゃそうですよね。でも、医者としていい経験をさせてもらいました。後日、その話が教授会までいったらしく“お前は他の科で何やってるんだ”と言われたりもしまたが(笑)」。この話をマンガにするとブログ読者は1日で5000人増え、人気ブロガーの一員となる。

 それから、マイナビニュース『オペ室から愛を込めて』joy.net『外科医ママがマンガでメス!女性医師たちの“あるある事情』コミックエッセイ劇場『腐女医の医者道!』といった連載を持つようになり、この5月には念願の単行本が出版された。

「憧れの書籍化が実現したのは、本当にうれしいです。でも反省点もあって、ネタ帳をつけていなかったのでいざ描くときに思い出すことができず、あとから“あの話を描くのを忘れた!”とポロポロ出てきてしまった」。

 つい最近まで友人、病院関係者にもマンガを描いていることは秘密にしていたさーたりさん。「母親はとっくに知ってたみたいで“外科医、マンガ家、女医”で検索したらさーたりって出てきて本を予約したけど、これあなたよね?”って。母らしくて笑っちゃいました。

本のあとがきにも書きましたが、私に物書き(描き)の道をすすめてくれた恩師が本を買ってくれて“保護者会で話していい?”って。うれしいんですが、私の例を生徒たちが参考にしていいのか心配です(笑)」

 単行本は発売直後から反響が大きく、来年には続編が出版される話も出ている。「もし実現したら、もっといい加減でダメな部分を出していきたいですね。今回の本はホントの自分より、かっこよく描きすぎちゃいましたから」。秋に生まれる3人目のお子さんの新エピソードが加わり、より拍車のかかったドタバタ奮闘ぶりが描かれる日が待ち遠しい!

 >>>後編は「医師としてのさーたりさんの素顔」を掘り下げます。

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