
【joyマルシェ】
レトルトとは思えないレベルの高さ。
家で今話題の南インドカレーを。
レトルトとは思えないレベルの高さ。
家で今話題の南インドカレーを。
蒸し暑さで食欲減退気味の時にこそ、食べて元気になれるのがカレー。数あるレトルトカレーのなかから、“南インド”のカレーにフォーカスしました。ひとえにインドカレーといっても北と南では特徴が異なり、一言で表すと北インドはこってり濃厚、南インドはさらりと軽め。今回はここ数年ブームが続く南インドカレーの中から、温めるだけで手間いらず、芳しく刺激的なスパイスの香り&味を楽しめるスグレモノをご紹介します。
~レトルト専門店『にしきや』~
南インドの定番「ミールス」を
自宅で簡単に。
ミールスとは、南インド版の定食のこと。インドといえば、カレー&ナンをイメージしがちですが、南インドは日本と同じ米食文化。ライス、数種のカレー、アチャール(漬物)などをひと皿に盛り付けた日常食です。
牛乳や生クリームをたっぷり使う、北インドのリッチなカレーに比べ、ココナッツミルクやオイルを用い、口当たり軽やかなタイプのカレーが多いのが特徴。脂っこくなく胃もたれしないというのも、人気がある理由のひとつ。1種だけでなく、2種、3種と、色々なカレーをライスと混ぜながら食べるのが現地のスタイル。おうちゴハンで手軽に体験できるのが『にしきや』のインド料理シリーズ。ラインアップは、全部で32種類(そのうち南インドは16種類)もあります!
まず食べるべきはこの3種類!
【サンバル】トゥールダルという豆がベースで、ナス、タマネギ、トマトなどの野菜をふんだんに使っている。味噌汁のような存在で、ミールスに欠かせない1品。253円(税込273円)
【ケララフィッシュ】海に面したケララ州の代表的なカレー。メカジキとココナッツミルクを用い、タマリンドの酸味、マスタードシードのコクのある香りが特徴的。355円(税込383円)
【ポークビンダルー】ポルトガル領だったゴア州で、欧風の食文化が融合した豚肉のカレー。ビネガーの酸味と唐辛子の辛味のバランスがヤミツキに!303円(税込327円)
混ぜ合わせた時の味を楽しめるよう、1パックの分量は少なめ。2~3パックを組み合わせることで、1人前にちょうどいい量になります。
購入先:にしきやオンラインショップ 0120-19-2498(月~金10:00~17:00) |
~spice cafe~
スパイスの巨匠が本気で作った南の味。
南インド料理店の名を掲げる店が増える以前、2003年にオープンした、押上の『spice cafe』は、スパイス料理をおまかせコースで出すお店です。オーナーシェフの伊藤一城さんは、食をテーマに3年半をかけて世界一周旅行をし、都内レストランで修業を重ねてから自分の店をオープンしました。著書「SPICE CAFEのスパイス料理」や、料理教室、コラボイベントなども手がけ、同業者からの信頼も厚い人気のシェフ。
「お店と変わらない味を家でも食べてほしい」と、開発したカレーが<ラッサム>。『にしきや』で紹介した<サンバル>と同様にミールスの定番です。酸味と辛味が際立つスープスタイルのカレーを、この1品だけでも満足できる主役へとアレンジして完成したもの。ブラックペッパーやチリの辛味、トマトやタマリンドの酸味に加え、ペーストにした豆を加えることでとろみをつけ、日本米にしっくりとなじむカレーに仕上がっています。「隠し味程度に加えたバターコクがウチの味ですね」(伊藤シェフ)。
【ラッサム】スパイスを知り尽くした日本人シェフによるオリジナルの味。日本米との相性が抜群にいい。500円(税込540円)
↑お店で楽しめるラッサムを自宅で味わえる幸せ。
もうひとつ、カレー好きを中心にファンを増やしている料理の<ビリヤニ>をご紹介。カレーではなく、スパイスを使ったカレー味の炊き込みご飯のこと。お店で出すものは専用の鍋を使って炊き上げますが、こちらは炊飯器でOK。シナモン、クローブ、カルダモンなどのミックススパイスに加え、新潟産のインディカ米、切り干し大根&牛蒡、ドライフルーツに柿を使っているのは、日本人のシェフならではのおいしい発想。キットの中身と、水、オリーブオイルを加えて炊くだけでスペシャルな味に出合えます。野菜やナッツなど、トッピングを工夫して味にバリエーションをつけて、自分好みの味に仕上げても楽しい!
【ビリヤニキット】インディカ米、ミックススパイス、切り干し大根&牛蒡、ドライフルーツがセットに。鍋で火加減を調整しながら炊くことも(一緒についてくる作り方を参照)。1500円(税込1620円)
↑複雑なスパイスの風味が広がる贅沢なおいしさ。写真は料理完成イメージ。※肉、レモンなどはセットに含まれていません。
購入先:spice cafe ☎03-3613-4020 |
■文/池田祐美子