72d02dfc 0e64 46b1 9cde b423522f4e35連載・コラム
2016年09月28日

joy and ……
~女医、そして、もうひとりの私~
File3 整形外科医 井上留美子

夢を抱いて走り続けていれば、道は枝葉のように広がり、
世界が輝きはじめる――。

連載「joy and……~女医、そしてもうひとりの私~」では今に安住することなく、プラスアルファの挑戦をしている女性医師たちの素顔を写真で紹介します。前を見続けること、困難から逃げないこと、あきらめないこと、誰かを大事にすること、人生を楽しむこと、自分を信じること……。

内なる光を放つ、女医たちの真の美しさを切り取ります。

Dr.Rumiko Inoue

 File3 整形外科医 井上留美子

プロフィール

1971年生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業後、整形外科学教室入局。長男出産後に父のクリニック「松浦整形外科」の院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。中学2年生、小学4年生の2児の母。joy.netでエッセイ『院長ママのパラレルな日々』を連載中。

「父が開業した松浦整形外科を継いで14年がたちました。専門は手の外科、リウマチ、スポーツ外科です。父のクリニックを引き継ぐことに疑問を抱いたり、いわゆる“白い巨塔”の世界に居心地の悪さを覚えたり……。

長い間、迷いの期間がありましたが40歳を過ぎた頃から、歩んできた道に自信が持てるようになりました。子育ては大変だし、病院経営は甘くはないけれど、患者さんの“ありがとう”の言葉に救われ、力をもらいながら奮闘しています」

もうひとりの私
「医療×ヨガの新たなる世界をきわめる」

「2年前からヨガの先生とワークショップをはじめ、現在ではクリニックで“整形外科ヨガ”を定期的に開催しています。外来でアドバイスしている運動療法がヨガと通じる部分が多く、だったらヨガポーズをアレンジして取り入れようと思ったのがきっかけです。高齢者に多いロコモティブシンドロームの予防にもなりますし。

椅子に座りながらの簡単な動きなので、どなたでもすぐに行えます。回を追うごとに“腕が上がるようになった”などの変化を感じ、皆さんが笑顔になっていく姿を見るのがうれしいですね。

私がヨガを始めたのが約6年前。次男の出産後、足のしびれや腰痛に苦しんでいたときに、NYセレブっぽくてかっこいいというミーハーな理由からでした。結果は短期間で体調が改善。いいと思ったことはみんなに伝えたいし、シェアしたい。そんな気持ちから、整形外科医×ヨガの発想が生まれました。

ヨガと連動した挑戦がもうひとつ。今年で45歳ですが母校の大学院に通おうかと思っています。研究テーマはヨガ。整形外科ヨガを通じてデータを集め、医療的見地からのヨガの効果を実証していきたい。

 20代は父の病院を継ぐことが最優先だったので、いつか自分の柱となる研究をしようと以前から考えていました。願書も書いて教授にも相談したんですが、ネックになっているのが家族。家を空けることが多くなるので、小4の次男が小学校を卒業するまでは待つべきか……。

悩んだ末、今年の受験は断念し来年に持ち越すことにしました。今後インターネット授業が実現したら、子育てと両立しやすいんですどね。私のベースは家族。家族の幸せがあってこそ、力強く前に進めるんです」

■写真/寺澤太郎


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