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2016年10月05日

joy and……
~女医、そしてもうひとりの私~
File4 リハビリテーション医・スポーツ医 足立清香

夢を抱いて走り続けていれば、道は枝葉のように広がり、
世界が輝きはじめる――。

連載「joy and……~女医、そしてもうひとりの私~」では今に安住することなく、プラスアルファの挑戦をしている女性医師たちの素顔を写真で紹介します。前を見続けること、困難から逃げないこと、あきらめないこと、誰かを大事にすること、人生を楽しむこと、自分を信じること……。

内なる光を放つ、女医たちの真の美しさを切り取ります。

Dr.Sayaka Adachi

File4 リハビリテーション医・スポーツ医 足立清香

【プロフィール】
鳥取県生まれ。鳥取大学医学部卒業後、兵庫医科大学病院助教に就任、リハビリテーション科の外来医長をつとめる。2016 年よりはくほう会セントラル病院整形外科に勤務。リハビリテーション医療に携わる傍ら、スポーツ医として、ダンサーのための「ダンス外来」を同病院で立ち上げる。

 「5歳の頃からバレエを始め、プロダンサーを目指していました。しかし、高校生時代にケガをしてしまいダンサーの道を断念。医師から『バレエをやめればケガは治りますよ』と言われたことをきっかけに『私が治せる医師になろう』と一念発起しました。バレエに役立つ医学情報を広く発信することを使命に、リハビリ科のスポーツ医として活動の場を広げています」

もうひとりの私
「医師としてひとりのダンサーとして、バレリーナをサポート」

 

「ケガで辛い思いをしているバレエダンサーを助けたい。その思いから、リハビリ医になる道を選びました。医師になって数年、忙しいながら充実の日々でしたが、一方で制度の限界に直面もしてきました。

保険診療だと、ケガをしたあとの治療は歩けるようになるところまで。踊れるようになるまでは診られないんです。そうしたなかで痛感したのは、ケガをしない体を作る方法をダンサーに知ってもらうのが急務だということ。

そこでブログで少しずつ情報を発信しながら、希望を聞いてもらえそうな病院を探して転職し、この春に念願の「ダンス外来」を立ち上げました。解剖学的な立場からケガの治療やケガをしないための体の使い方をアドバイスし、さらに、病院の許可を得て、ダンサー向けの健康診断やパーソナルトレーニング、舞台への帯同、バレリーナのための解剖学セミナーなども手がけています。

海外のバレエ学校では提携する医師がいて、生徒は解剖学や栄養学を学びながらバレエを習います。これはとても大切なこと。ケガをしないためにも知識は必須だし、ケガをしない体の使い方は上手な踊り方につながるからです。日本は町中で身近に習える教室が多い反面、そうした基礎知識が見過ごされてしまうことが少なくない。医師と提携する学校もあることはあるのですが、まだまだ少数派です。診察やブログ、セミナーで発信する情報で、そうしたギャップを少しでも埋めていけたら、と思っています。

やりたいことは、まだまだたくさん。一緒に研究しているチームと学会発表もこなしていきたいし、海外のダンサーに向けたオンライン講座や遠隔医療での国境を越えた診療も手がけたいと考えています。もちろん、個人的に続けているバレエの時間も大事にしたい。忙しい毎日ですが、寝ている間に洗濯や食器洗いや床掃除を済ませてくれる頼もしい家電たちの力も借りながら(笑)、頑張っていきたいと思います」

足立先生のブログ
女医リーナの、医学でバレエをもっと楽しく!
http://ameblo.jp/ballet-medicine/

■文/新田草子 写真/寺澤太郎


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