
医師あるある徹底研究ー科目別・繁忙期エピソード!
会社勤めの場合、月末月初、期末期初がいわゆる繁忙期と言われています。あらかじめ業務や勤務時間など予測できるため、たとえば子どもの学童からの下校時刻や保育園の迎え時間などの生活に組み込みやすいわけです。
それが、ドクターという仕事はそうはいきません。また科目によってその時期も事情もさまざま。そこで今回は、医師の科目別繁忙期について取り上げます。
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王道から変化球まで・・・季節の繁忙期
まず想像にたやすいのが、冬の風邪などの感染症や予防接種、春先の花粉症の時期。主に前者は内科や小児科、後者は耳鼻咽喉科や眼科がこの対応に追われます。
「繁忙期は冬。新型インフルエンザが流行した年は、外来に患者さんが押し寄せお昼ご飯を食べる時間もなく夕方までぶっ通しでの外来でした。(小児科)」
「花粉症の時期が一番多忙です。半日で100人みることもあります。患者さんの名前も顔も全然覚えられません。(耳鼻咽喉科)」
「花粉症期とドライアイが出やすい冬。しゃべりすぎて、のどが痛い。(眼科)」
季節の繁忙について、こんな話もありました。
「7月、8月は分娩数が多くなるので新生児が増える。(小児科)」
「季節の変わり目、特に梅雨から夏。お彼岸、お盆、年末年始に急変死亡が多い気がします。また、在宅では夏の水分をとりたがらない高齢者の説得にこちらののどが渇きます。(老年内科)」
「循環器疾患が増える冬場。昔は2日間、徹夜で働いたことがあった。(循環器内科)」
「夏の救急外来。緊急避妊ピルの処方が増える。海外から旅行中の患者も増える。(産婦人科)」
ドクターが季節を感じられるシチュエーション、科目によっても異なるようです。
繁忙期には休憩、食事もままならない、という声が多くあがりました。オフィスワークの場合、「ながら食べ」もできなくはないのですが…。アンケート回答者の中には「水分をとるのがやっと」「食事をとれないまま12時間以上の勤務もある」など、とにかく全力疾走でへとへとな様子がよく伝わってきます。それ以上に、聞いてよ!よくぞ聞いてくれた!という女性医師のみなさんの叫びが行間に…。すべてを公開できないのが心苦しい思いです。
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なるほど!他にもあるある繁忙期
「学校健診の時期。聴診器を何百回もつけはずしするため、外耳道が痛くなる。出血した先生も。(一般内科)」
「7月〜9月。公務員の夏休み時期に検査が毎日120%入る。最後のほうは自分が何を言っているかわからなくなる時がある。(消化器内科)」
「テレビで白内障などが取り上げられたら、翌週の外来は殺人的になる。(眼科)」
テレビや雑誌でヘルス系の企画があれば患者さんがどっと押し寄せるようです。たとえば最近精神科医のドラマがありましたが、影響は少なからずあることでしょう(ちなみにJoy.netをご覧いただいている女性医師のみなさんは医療ドラマはあえて観ないという方が多いようです…)。
繁忙期こそ診療に集中したい。ドクターってすごい…
繁忙期の多忙さについて、現場のリアルを教えてもらいました。その中で、「繁忙期にこそ、診療を流さないようにしたい」「繁忙期になかなか診られないからこそ、それ以外のときに重篤な疾患の見逃しがないか、常に意識して診療しています」というプロ意識にあふれるコメントも複数ありました。
忙しいからわたしたちご飯も食べられないのです。ということではなく、やるべきことをやっていたら、気づいたら夜になっているんです、という感じ。会社勤めを長く続けてきた筆者にとって、彼女たちを突き動かしているものの正体が何なのか、突き詰めたくなりました。
医師あるある、第1回は「繁忙期」について取り上げました。
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(文:ふるたゆうこ)
『Joy.net』女性医師の繁忙期に関するアンケート 概要
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2015年7月3日~7月21日
・対象:Joy.netパートナー登録女性医師
・回答率:51.4%
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