1745fa56 b8ed 4da7 a8d7 cedd09531007子ども・暮らし
2015年05月30日

「お熱でました!」外来中も容赦なしのお迎えコール
味方につけたい 最新病児保育サービス

ワーキングマザーである女性医師が、もっとも恐れているもの。それは、容赦なくかかってくるのが保育園からの「お迎えコール」なのではないでしょうか。

                              

「お子さんに熱が出ました…お迎えに来ていただけますか?」

同僚の憐れみとも非難とも取れる冷たい視線のなか、親である女性医師は途方にくれてしまいます。なぜ今日!?という日に限って子どもは熱を出すもの。忙しい女性医師には第2、第3の助っ人が必要です。

                     

誰にも頼めない場合の緊急ヘルプ先-「病児保育」についてまとめてみました。

■安心!緊急お迎えサービス付居宅訪問型病児保育

外来やオペを中断して保育園に走れるはずもないワーキング医師の代わりに、電話一本で保育所に迎えに行ってくれる緊急お迎えサービス付居宅訪問型病児保育が注目を集めています。これは「依頼者の自宅で病気の子どもをケアする」ベビーシッターサービスのことです。

認定NPO法人フローレンスでは、病児保育専門のスタッフが急な発熱時に電話一本で保育所まで子どもを迎えに行き、依頼者の自宅で預かってくれるサービスを行っています。小児科への受診代行や女性提携医師による往診もあるので、すぐに帰れない時でも安心。またオンライン経過報告という独自サービスで評価を得ています。また、医師が多いといわれている文京区などでは、一部病児保育の利用が最大で半額補助される制度も出てきています。

■家事サービスや24時間対応も

 首都圏、関西圏などに展開するマザーネットでは緊急お迎えサービスに加え、育児・家事サービスの組み合わせ可能な点が特長です。自宅での病児保育と、親の晩御飯の支度や簡単な家事も頼んでおくことができます。帰宅した時にシッターさんが子どもを見てくれていて晩御飯も出来ているなんて、本当にホッとしますね。また、首都圏、東海、関西地方で展開するポピンズでは、予約・利用が24時間365日可能な上、当日オーダーに100%対応実績ありと謳っています。オプションで宿泊や旅行の同行、家事や沐浴補助などの多彩なメニューもあり心強いですね。

■シッター会社を選ぶ際のポイント

このような多彩な病児ベビーシッターサービスを現在ほとんど民間が担っています。昼間に保育所から呼び出しが掛かる以外に、夜中や早朝に発熱に気付くこともあるでしょう。朝の外来診察がある以上、遅刻して出勤する訳にはいきません。なんとか早朝に手配して出勤時刻に間に合わせたい・・・となるとそれまでにシッターさんに来てもらえるかも見るべきポイントになるでしょう。シッター会社を選ぶ際のポイントとして次のものが挙げられます。

 ・対応地域
 ・緊急時のお迎えに対応可能か
 ・当日、朝何時から受付で何分で来てくれるか
 ・病児・病後児どちらにも対応しているか
 ・家事サービスなどその他のオプション

おたふくかぜなどの感染症への対応、与薬や受診代行は行っているところが多いようです。緊急時のお迎えについては、100%対応可能かどうかが確認ポイントになるでしょう。

最後に、各サービスの利用には事前登録が必要な場合も多くあります。そのため、いざという時に備えて、職場復帰前に利用登録を済ませておくことが大事です。

■シッター会社を見つける方法

ではどのようにしてベビーシッター事業者を見つけると良いのでしょうか?
厚労省は、公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している会社のリストを活用するよう勧めています。現在、全国138か所の事業者が登録されています。ただし内容については各社HPからの情報収集が必要で、全体を俯瞰することはできません。また、リスト掲載事業者でも病児保育は対応不可で病後児保育だけのところもあるので、希望する保育内容に合うかは自分で確かめなければなりません。リストに載っていない会社もありますので、リスト+独自にインターネット等で調べることが必要になります。

■いまどきの公共サービス

厚生労働省の旗振りの基に、大阪市では都島区など6区で訪問型病児保育モデル事業が実施されています。それまで病児保育施設内での保育だったものを民間のベビーシッターサービスのように依頼者の自宅で保育するものです。

また、東京都板橋区では、子どもが保育所で熱を出した場合、提携病院の専門看護師がタクシーで保育所まで迎えに行き、病院内で預かってくれるサービスを実施しています。

施設型病児・病後児保育所については一般社団法人全国病児保育協議会の加盟施設一覧から調べることができます。近くで利用しやすそうであれば、登録しておくのもいいかもしれません。

医師国家試験合格者に占める女性の割合が3割を越え、益々女性医師の労働環境整備の必要性が高まっています。国は、女性医師の復職支援や出産育児の両立を促進する為の取組みを始めていますが、未だ充分とは言えない状態です。必要なのは情報収集力です。子育て中は気力体力ともにギリギリの日々にジレンマを感じるでしょうが、過ぎてしまえばそれが自信となり、いずれ仕事にも活きてくるでしょう。広く情報収集を行い、この時期を乗り切って欲しいと思います。

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