D0e933bc 92e8 4276 93dd 026b6f59d0b7連載・コラム
2016年12月02日

麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中
ー第13回 医師として、女子として考える乳房再建術

関東圏の急性期病院で働く麻酔科医ひつじ先生が綴る麻酔科女医の日常。今回は、乳房再建術アレコレ。術式のメリットデメリットを医師として、そして女子として検討します。まるでパティシエのようとひつじ先生に評される形成外科医の姿も必見です。

第3回に続き、乳房のお話です。

麻酔科医は色々な手術に立ち会いますが、わたしが特に興味深く思うもの、その一つが『乳房再建術』です。

ほとんどは乳がんで乳房を切除した方の再建ですが、いくつかの術式があります。広背筋皮弁による再建、下腹部の脂肪による再建、あるいはエキスパンダーを挿入して皮膚を進展させたのちの二期的なシリコン挿入術。どの術式が一番イイおっぱいになるのか、どの先生が美しいおっぱいを作ってくれるのか、女子としては是非リサーチしたいところです。

まずどの術式が良いか、これはそれぞれメリットデメリットあるようです。
広背筋皮弁は背中に比較的大きな傷がつきますが、瘦せ型の方でも十分ボリュームを得られます。下腹部の脂肪を使うと触り心地は一番になるんだそうですが、術後結構痛いのだとか。他を傷つけず比較的短い時間の手術でできるのがシリコン挿入、最近はかなり柔らかい素材のものも出てきているそうで、リスクベネフィットを考えると...。

「下腹部の脂肪は触り心地が抜群でも術後痛いっていうのはねー。」
「でも下腹部のぷよ腹、なくなるんでしょ?」
「触り心地って、結局パートナーの満足度だよね。」
「脂肪だと後々垂れてこないのかなぁ?

女子トーク満開です。

そしてどの先生が美しいおっぱいを作ってくれるのか。以前の病院の形成外科医は「やっぱり最高の胸を作ろうと頑張るためには、外科医自身がおっぱい好きでないとダメです。ちなみに僕はおっぱい大好きです。」とおっしゃって、その熱意と乳房に対するこだわりはまるでパティシエのよう。細部にまでこだわるあまり予定時間を大幅に超えることもありますが、患者さんにとって一生付き合っていく大事なスイーツ…いえ、胸ですから、そこは存分に時間を使ってくださって結構!と思っています。

完成した胸を『ひつじ先生、ぼくの作った胸どうですか?』と聞かれ、『美しいですね!』と答えて差し上げるのも麻酔科医の大事な務めです。勿論、その出来栄えには患者さんも満足するに違いありません!

 
■プロフィール:ひつじ
関東圏の急性期病院で勤務する麻酔科医。卒後13年目の麻酔指導医、集中治療専門医として激務をこなす。一般職の夫と2頭のラブラドールレトリーバーという家族構成。家庭も仕事も両立できるのは、夫の深い理解のおかげと日々感謝。謙虚に仕事に取り組んでいるつもりなのに、
何故だかドSキャラ。
 

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