46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2016年12月22日

院長ママのパラレルな日々
第9回 海外”医療”ドラマのススメ

東京の整形外科医院で院長を務める井上留美子先生。院長として、整形外科医として、2人の男の子の母として、ヨガインストラクターの指導者として・・・いくつもの顔を自在に使い分ける”パラレルな日々”はまさにジェットコースター。今回は、井上先生の大好物(!?)海外医療ドラマについてです。

第9回 海外”医療”ドラマのススメ

そう、出産後の私の自分だけの趣味の時間、それは海外ドラマを見ることでした。子供たちが寝静まったベッドで、ひたすら見まくった! 趣味は?と聞かれたら海外ドラマを見ることです!と答えてしまうかも・・・。

もともと映画好きだった私が海外ドラマに出会ったのは、中学生時代の『ファミリータイズ』(時代を感じる・・・)、『大草原の小さな家』でした。英語を聞いているのが単純に好きで、ファミリータイズに至っては海外のファッションも見ていて楽しかった!その時代・時代で流行った『ツインピークス』『アリーmy love』『Sex and the city』はもちろん見てきましたが、大学時代はなんといっても医療ドラマの王道『ER』にはまりました

医学英語も勉強になったし、憧れのER(当時は救命センターでも働きたかったので・・・)での治療や処置の展開の速さや会話にはぞくぞくしながらも、現実とのギャップの突っ込みどころを探しながら見入っていました。役者さんの一つ一つの演技が、意味していることを読み取るのがとっても楽しかった!自分の研修生活がドラマの中とかぶったりして、どこの世界でも共通だわ~なんて思いながら見ていました。Drグリーンの調子が悪くなったとき、舌を出したら右に曲がって出たのを見た時は、それだけで泣けた(笑)!ファイナルシーズンでは昔ながらのキャストが続々と出てきているようで、古いファンにはたまりません!

Gray's anatomy』もアメリカの病院を覗いているような錯覚に陥るドラマですが、日本の病院はあそこまで世界が狭くないし、男女関係もあそこまで乱れていないので、誤解を招くなあ~と思ってしまう・・・。しまいには、発砲事件や飛行機墜落や爆弾など、これでもかってくらい仲間が死んで行ってしまい、あり得ない設定が多すぎて徐々にどうでもよくなってしまいました。

途中からはグレアナからのスピンオフの『Private practice』にはまり、ドラマの中の『できる美しい女医外科医』がたまらなくかっこよくて見入っていた時期もありました。高いピンヒールを履いて外来をこなし、オペの判断も手さばきも素晴らしく、ネーベンの男どもをばっさばっさと切る! 自分の事より仕事を優先して生きていくjoyの姿は私には目の保養にまでなってしまう・・・。でもまあ、結局どろどろ恋愛ネタに移行していってしまい、つまらなくなってしまったかな・・・。

そんな感じで、どのドラマもシーズンが続くほど、そんな事はあり得まい・・・という展開になってきてしまって尻切れトンボになってしまう中、最後まで見入ってしまった医療ドラマが『Dr. House』でした。これは医療ネタもかなり上級他科の勉強にすらなるほどあっぱれな医療ドラマです。初めから目を凝らさないと発症のきっかけを見逃してしまう・・・。

このドラマにはまりすぎて、現実か?うそなのか?混乱しながら、思わずブログにも書いてしまった事がありました。主人公のHouseが欠陥だらけの医者であるところが面白い。自分も苦しみながら診断医として仕事をするのですが、患者さんに対する情はなく、単純に謎解きが好きな医者です。実際にあんな医者がいたら本当に大変だろうとは思いますが、パズルのように謎を解いていくさまは医療関係者には面白いのでは?その中で、医者も人間!という生々しさが見えるところに共感を得られます。そして、いい医療をしようとすると病院経営の面からはうまくいかなくなったりと、病院経営もドラマに絡んできます。悩みは皆一緒・・・。

こんなに海外ドラマばかり見ていると、少なからず影響は受けるわけで、白衣はその時々のドラマと同じようなものを着たりしていました。グレアナに関しては、ドラマで使われている白衣やスクラブがネット販売していたので、もちろん購入し着用しましたが、こちらは生地が厚くっておさまりが悪い白衣でした・・・。

最近のお気に入りは、外来の傍ら『ものづくり』もやっている先輩作の、『Dr.House』のキャメロンが着ていた風白衣です。女性らしいフォルムで、後ろに長いスリットの入った本当に素敵な白衣です。生地も薄くってひじも曲がりやすい!ポケットもいい感じについています。最近は白衣着用しないで働く医師も多くなっていますが私は白衣が好きなので、お気に入りの白衣があると仕事中の気分も上がります。

注意すべきことは、海外ドラマのjoyたちはセクシーかつ谷間も深く空いているので、そこのところは勘違いしないようにすること。(ってあたしだけでしょうか?勘違いしそうになるのは・・・)

息子はなぜか『body of proof』 がお気に入りで、息子の旧担任には『bones』を勧められていました・・・。(学校でどんな会話しているんだか・・・)

毎日空き時間や移動時間があると、海外ドラマばかり見ていますが、ここ数年、案外NHKの『総合診療医ドクターG』は好きで、主人とあーだこーだ言いながら見ています(笑)。

井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行っている。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて業務を行っている。


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