43954f4a 8cfc 4eb9 87f5 2699259f2e91連載・コラム
2017年01月10日

Dr. ミナシュラン!
第5回 女医さんのための台湾ガイド No. 1 晶華軒

対面でも、メールのやり取りでもグルメ情報がないときはゼロというほど食べることが大好きなDr. ミナシュラン。そんな彼女がオススメする絶品台湾グルメをご堪能あれ! お腹を刺激する飯テロ。空腹時閲覧禁止かも。

第5回 女医さんのための台湾ガイド No. 1 晶華軒

 台湾には安くて美味しい物がたくさんあるが、
「台湾には、高くて美味しいものもたくさんある!」
 が、私の持論だ。

というわけで、女医友達が台湾に遊びに来てくれた時に一緒に行きたいような、「ちょっと上質な台湾グルメ」を紹介させて頂こうと思う。名付けて、「Dr. ミナシュラン・女医さんのための台湾ガイド」!

まず、今回第1号として紹介するのは、高級ホテル「晶華酒店/リージェント・ホテル台北」の中華料理レストラン、「晶華軒」だ。

このホテル、マイケル・ジャクソンやレディ・ガガ、キムタクや安室奈美恵など、世界中のスターが台湾に来るとここに宿泊し、今年頭には卓球の福原愛選手が結婚式を挙げたと報道されている有名ホテルだ(それだけでテンションが上がる、田舎者の私である)。

その中のメインダイニングが、この「晶華軒」。

3階までエレベーターで上がり、レストラン入り口から奥に伸びる通路を歩くと……、

おおっ! 都会の真ん中にあるホテルなのに、まるで森の中のレストランにいるかのような開放感、浮遊感! 

その秀逸な空間デザインに、まず胸が踊る。
席に座ると、まずは飲み物を注文。
お酒もいいが、ぜひ中国茶を頂きたい。プーアール茶、烏龍茶、ジャスミン茶、菊花茶、鉄観音茶から選べるが、私のお気に入りは烏龍茶ジャスミン茶
このお茶を頂いた時点で、日本で頂くお茶とは少し違う、豊かな香りにうっとり!

さて、お茶を頂きながら、料理を注文。

メニューには、写真や日本語表記もある。(ホームページからも閲覧できるので、予習していくこともできる)コース料理もあるが、ここはぜひ、単品でのオーダーに挑戦して頂きたい。

まず、マストで注文すべきは北京ダック(晶華片皮鴨、ハーフで1300元(約4550円)=2〜4人前、ホールで2300元(約8050円)=4〜8人前)!


 
台北には北京ダックの美味しいお店がたくさんあるが、私はこのレストランの北京ダックが3本の指に入ると思っている。

シェフがテーブルまで来て捌いてくれるダックは美しく輝き、それに特性のタレを加えクレープ生地の皮で包むと、一人一人にサーブして下さる。

一口、口に運ぶと……、ああ、生地はモチモチ、ダックはパリパリ、タレのうまみがドスーンと効いて……、ああ、美味しい!

(実は私、大学生になるまで「北京ダック」というものを食べたことがなかった。初めて食べた時には食べ方が分からず、ダックとネギと皮を「?」と思いながら別々に食べた……という黒歴史があるのだが、このレストランならそんな心配も不要だ!)

そして、北京ダックに使ったダックの残り、骨についた肉などの部分を使って、無料でもう一品料理を作って下さる(=これを「二吃」と呼ぶ)。お粥や炒め物など選べるのだが、私のお勧めは「米粉湯」=ビーフン入りスープ! ダックのエキスのうまみで頂くビーフンはこれまた絶品で、食事の〆にツルっと食べられる。

はあ〜、幸せ!

さて、北京ダック以外にどうしてもお勧めしたいのが、鮑汁章魚飯(アワビとタコと鶏肉のあんかけご飯)380元(約1330円)/皿だ。

 

「ん? ただの茶色いご飯? それならチャーハンの方が食べたいかも……」
なんて思う事なかれ!

これ、アワビとタコ、最高峰の中華乾物のエキスがたっぷりと染み込んだ、究極のあんかけ御飯なのだ!

口に入れるや否や、「な、なんだ、この味わい、この幸福感は?!」と、衝撃が走る!

【異次元のうまみ】としか呼べないその美味しさを口腔の中で解明しようと夢中で噛むうちに、一口、また一口、と、どんどん食べ進んでしまう、罪深い一品だ。

冒頭に書いた「台湾の安くて美味しいもの」の正体は「日本ではありえない量のニンニク、油、塩胡椒、酢醤油 or ソース」由来の美味しさで、「その味付けなら、ティッシュの天ぷらだって美味しくなるだろう」という、ジャンクだけれどテッパンの美味しさだと思っている。(そして私、そんな台湾ローカルグルメも大好きだ!)

しかし、「高くて美味しいもの」にも、こんな風にちょっと高級な中華食材や、見事な中華料理の技法などを駆使した、日本ではなかなか出会うことのない素晴らしい食の芸術の世界がある。
まさに、中華料理の粋。(しかも、台湾の中華料理はマイルドで、日本人の口にとても合う!)
もし台湾に来られたら、そんな世界もぜひ味わって頂きたいと思うのだ。

さて、他にお気に入りのメニューとして、

・蟹黃豆腐煲(蟹味噌と豆腐の土鍋煮)480元(約1680円)/皿
・脆皮松板叉燒(高級豚肉の蜂蜜焼き)480元(約1680円)/皿(子供にも大人気)
・糖醋雞丁(酢鳥)380元(約1330円)/皿
・瑤柱娃娃菜(ホタテ・エビ・中国野菜の煮物)360元(1260円)/皿
・藍斑件(清蒸)(ハタの蒸し物)380元(約1330円)/人

などがあるが、他のどの料理を選んでもほぼ確実に美味しいので、後は直感でどうぞ!

(ちょこっとヒント:台湾での中華料理店での注文は、「(人数+1)品」ぐらいが適当です。私が大人二人でこのお店を利用する時は、1)北京ダック(ハーフ・ビーフンスープ)、2)アワビとタコと鶏肉のあんかけご飯、3)ホタテ・エビ・中国野菜の煮物、ぐらいのオーダーをします。三人なら、ここに4)蟹味噌と豆腐の土鍋煮を追加……って、うーん、書いてたら、また行きたくなってきた!)

【晶華軒HP】
http://regenthotels.com/jp/regent-taipei/dining/silks-house


~おまけのミナシュランお土産ガイド~

 Made In Taiwanの素敵なお土産はたくさんあるが、その中でも私が気に入っているのが「Franz(フランツ)」の陶器。

ご覧頂きたい、このカップ! 大胆かつ繊細で、メルヘンなデザインの数々! 眺めるだけで、うっとりしてしまう。こんなカップで医局でお茶を飲んだら、午後の外来をどんなに優雅な気持ちで迎えることができるだろう……! フランツの花瓶が似合うような家に住みたいな……!

 ……と思うが、海外旅行で陶器を持ち運ぶのは自信がない、という方には、小さなティースプーンもお勧めだ。

ちょうど、店舗がこの晶華酒店の隣にあるので、腹ごなしに……いや、食後の小さな芸術鑑賞に、ぜひ立ち寄ってみられたい。

※FRANZの画像は、先方より許可をいただいたうえで掲載しております

ミナシュランオススメ! 魅惑の台湾グルメを知るにはこの1冊!

『激ウマ! 食べ台湾 ひとり旅でも大満足、食べまくりローカルフード65軒』
KADOKAWA
Aiwan (著), 妻鹿もえぎ (マンガ)

 


■プロフィール:Dr. ミナシュラン
自治医科大学卒業の総合医。9年間四国で地域医療に従事した後、夫の住む台湾へ。美味しいものを食べるのが好きで、本名の「みな」とグルメの「ミシュラン」をかけて、「ミナシュラン」と呼ばれている。変換予測候補で「みな酒乱」と表示されるが、下戸である。好きなカクテルはマダム・ロシャス。忘れられない医療材料の名前はタココンブ。その他の情報は、徐々に明らかになっていく予定。


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