B1a6e2f8 f292 4e4f b6a4 b09dde717420子ども・暮らし
2015年08月07日

女医の保活を考える。
やっぱり、認可保育園がベストなのか?

職場復帰を目指して、保育園見学のハイシーズン到来。小さな我が子をベビーカーに乗せて、猛暑の中、来る日も来る日も保育園を訪ね歩いている先生方も多いのではないでしょうか? そこで今回は「子どもにとって、最適な保育園とは何か?」を考えさせられる体験談をご紹介します。

認可保育園の待機順位は100番台。
激戦区の認可入園は至難のワザ!

Sさんは、東京都内の認証保育園に子どもを預けてフルタイム勤務を行う内科医。仕事復帰する際の希望はもちろん、広い園庭のある環境の良い認可保育園だった。しかし、都内屈指の激戦区在住とあっては夢のまた夢。第7希望まで全て選考に漏れ(しかも、待機順位も100番台・・・)、慌てて認証保育園への再アプローチを行ったことでなんとか現在の園に滑り込んだ。

国の設置基準を満たした認可保育園より基準が緩い認証保育所。Sさんが入れた園も立地は良いものの、園庭もないし日当たりも決して良くないビルの1室。「伸び伸びとした環境で育てたい」そう思っていた希望は叶えられないが、背に腹はかえられない。妥協のもとスタートした保育園生活だった。

認証保育園から認可保育園へ。
先輩ママから聞いたギャップとは!?

そんなある日のこと。自宅マンションで先輩ママに声をかけられた。聞けば、Sさんの子が通う認証保育園に1年間お子さんを通わせていたが、新年度となり認可保育園に転園したという。しかも、Sさんも狙っていた木の温もりに溢れた環境の良い保育園。羨望の眼差しで転園のコツを尋ねたSさんが聞いたのは思いもよらない話だった。

認可保育園に転園したことがベストだったかは分からないということ。
確かに園庭は広いし、保育室も十分で環境は格段に良くなったが、保護者の負担は認証とは比べものにならないくらい大きくなったということ。
厳格な国の基準に基づく認可保育園では、園独自のサービスや教育プログラムに制限がかかってしまうこともあるということ。

たとえば、お昼寝のシーツの準備も毎週の洗濯も園で行ってくれていた認証保育園と異なり、認可園ではシーツを縫うことも毎週の洗濯も保護者が対応するらしい(確かに、その日は金曜日。先輩ママは両手に大量の園からの荷物を抱えていた)。

また、急な仕事の予定が入った際の対応しやすさも大きく異なるとのこと。認証園では当日申し出可で21時半まで延長可能だったが、現在の認可園では最大19時15分。しかも認証では当日依頼も可能だった別料金での夕食提供もない。

さらには、認証保育園では教育に力を入れおり外部から先生を呼んでリトミック、体操、英語プログラムが提供されていたが、現在の認可園では年中までは体操のみ。山登りにキャンプ、スキー教室と提供されていたアクティビティも現在の認可園ではお泊り保育がある程度。また、園庭があることで遠方へのお散歩の頻度も少ないとか。

至れり尽くせりのこれまでの認証保育園にどれだけ助けられていたか。先輩ママは転園したことで強く実感したという。

この話を聞いてSさんは思った。保育園探し、いわゆる保活の際にはいかに狭い観点でしか園を判断できていなかったかを。園庭や保育室の広さ、日当たり、通いやすさ・・・・・・そんなハード面しか見れていなかったのではないか。認可であれば、とりあえず安心と根拠なく思い込んでいたのではないか。先輩ママの話を聞いて、Sさんは来年度の認可園希望を出さないことも検討しているという。

現在の働き方と将来の働き方 複合的に考えて園の選択を

もちろん、認可も認証も認可外もどれが最善かという単純な議論は成り立たない。園により本当に保育のあり方は千差万別だからだ。設備、環境、プログラム、親の関わり、延長や夕食などのサービスなどあらゆる点を検討して我が家のベスト園の条件とは何かを考えることが重要。

加えて、最近の動きでいえば、平成27年度から小規模認可保育所が新たなカテゴリーとして加わった。これは、新設もあるがほとんどはこれまで認証や認可外園として運営されていた園が登録されたもの。もともとは認可外であったことを考えれば、ますます認可だ認証だ認可外だという単純な比較は意味をなさないことが分かるだろう。

また、気になる料金面でも認可がベストというわけではないことを付け加えておきたい。認可保育園は世帯収入により保育料が異なる。収入が高いことが多い医師の家庭では、認可保育園の安さというアドバンテージはあまりないだろう。

さらに、医師ならではの注意点も。先日の記事でご紹介したように、認可保育園在園中に常勤から非常勤など勤務形態が変わる可能性のある先生は要注意だ。最悪「再選考」で退園を余儀なくされることもある。

Sさんからも次のような保活へのアドバイスがあった。

医師の仕事は、時間通りに勤務が終わらないことも多いです。また、多忙なため、休みの日くらいしか子どもとゆっくり過ごせません。だから、多少の金銭的負担があったとしても延長や夕食サービスの融通が利き、手作りや洗濯義務のない認可外園をあえて選ぶというのも手だと思います。親への負担が少ない分、イライラしたり急かしたりすることなく、ゆったりとした気持ちで子どもと向き合えるのが本当に良かったなと思っています。

 医師の常勤求人検索はこちら『Dr.転職なび』
  アルバイト検索はこちら『Dr.アルなび』
エムステージ産業医サポート【医師向け】


 

関連記事
保育園の落とし穴!
非常勤になったら退園勧告!?

女性医師は産後8週間後復職があたりまえ?育休は取れない?
女性医師が出産したら。

キャリアも家族との時間も大切にする
「非常勤で働く」という選択も一つの「正解」だった