
その医学的根拠は!?
女性医師が思わずツッコミたくなる巷の健康法を聞いてみました。
女性医師が思わずツッコミたくなる巷の健康法を聞いてみました。
次々出現する巷の健康法や美容法。謳われる効果を見聞きしているとあれもこれも取り入れたくなってしまうけど、玉石混交なのが事実。効果があるものもあれば、あまりないもの、全くないものだってある。そこで今回は、Joy.netパートナーの女性医師たちに「思わずツッコミたくなる巷の健康法」について聞いてみました。
最も多くのツッコミがあったのはコラーゲンの経口摂取!
「飲むコラーゲン。肌にでてくると思う理由を知りたい。(一般内科)」
「コラーゲンを経口摂取しても、分解されアミノ酸になるので、肌はつるつるにならない。(呼吸器内科)」
コラーゲンドリンクを飲んだり、フカヒレを食べながら「これで明日はお肌つるつるだね!」なんて喜んで言い合ったりしていていたからショック・・・。美肌神話については、こんなツッコミも入っています。
「ビタミンCの補給は過剰だと捨てられてしまうので無駄です。(一般内科、福岡)」
「朝は洗顔料を使ってはいけないという人がいるがNG! 朝起きたときに寝ている間の油はしっかり取り除く必要がある。(科目非開示、愛知)」
やっぱり、偏った食材選択はNG!
「ココナッツオイルやレンコン、えのき汁など、全部実行していたら逆に体調悪くなると思います。(外科、東京)」
「菜食主義も、適度にお肉や乳製品を摂取すればこそ効果のあるもの。行き過ぎたマクロビオティックなどは、却って健康を害するのではないかと疑問です。(皮膚科、東京)」
「バナナなど単一ダイエットは危険。(一般内科)」
やっぱりバランスは基本とのツッコミ多数。偏った食材選択だけでなく、食べ方の通説にもツッコミが入っています。
「食事の時に野菜から食べれば太らないと言われるが、ちょっとした量なら野菜から食べても血糖上昇を抑えるほどの効果はない。(科目非開示、千葉)」
渋々サラダから食べていましたが、今日からは好きなものから食べたいと思います・・・。
「太らない」つながりでは最もよく勧められるウォーキングについてもこんな指摘が。
「ウォーキングしようという行動力があれば、すでに痩せる。まず靴を履くまでの気力がわかない。(科目非開示、神奈川)」
医学的根拠というわけではないけど、多忙な女性医師、こう言い放ちたくなる気持ちも分かる! そんな先生も多いのではないでしょうか?
薬の使用法についても各種ツッコミが。
「緑内障点眼薬を健康な人が使用して睫毛をのばす。代わりに、眼の下に色素沈着します・・・。(眼科、広島県)」
「血圧の薬などを始める際に”一生飲まないといけないんでしょう?”と言う方がとても多い。それは間違った認識だとコンコンと説明して、処方しても次の受診時に”友達に飲むのやめた方がいいと言われたので飲んでないんです”とか・・・トホホです。(内分泌科)」
医師の助言があっても、偏った情報や誤った情報、特に身近な周囲の人からの言葉を受け入れてしまうのもままある話。先生方のため息が聞こえてくるようです。
数々のツッコミをお届けしてまいりましたが、それでは医師たちは美容と健康のために何を食べ、何をしているのでしょうか? 次回も女性医師たちから寄せられた声をご紹介します。
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文/岡部聡子
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