
麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中
ー第16回 ナースに好評!自作のミニ講習会
ー第16回 ナースに好評!自作のミニ講習会
医療現場で求められるのがチーム力。とはいえ経験値や資質によって、個々の力量に違いが出るのは当然……。そう感じていたひつじ先生は即行動に移し、パワポで資料を作り、講習会を開催しました。その成果はいかに。
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「ここの病棟ナース、使えないんだよなー」っておっしゃる先生にわたしは言いたい。
「じゃあ先生が教えてあげようよ」
全身麻酔の導入を介助してくれる看護師さんが渡してくれる喉頭鏡や挿管チューブ、どんな風に渡してくれるかでやりやすさが断然違います。
でもどうするのがやりやすいかなんて、実際やったことのある人じゃないと分からないじゃないですか。助手席にしか乗ったことのないひとは、ドライバーが運転しやすいナビが分からないってやつと一緒だと思うんです。
「挿管チューブはね、持ち直さなくても必要な深さまで挿入できるように20-25cmの目盛りのあたりを持たせてくれるとすごくやりやすいんだよ。逆にそれよりも遠くを持たされると不安定でやりにくいの」
今の病院に赴任して2年ほど経ったある日、ほんのちょっとしたコツを知ってもらおうと10分程度で簡単に聴けるミニレクチャーを看護師さん向けに始めました。
「ひつじ塾やるよー」って声をかけて、集まれる人がちょっと小話きく程度の気楽なレクチャーは結構好評で、もっとしっかり学びたいという声があるからと、それから1時間程度の講義をやることになったのでした。
資料(パワーポイント)の作成に案外時間かかっちゃいましたが、先日無事に全14回の講義を終えました〜!
途中で特定行為研修の講師もやることになったので、1年くらいでやる講義予定が2年かかっちゃいましたけどね(汗)。
内容は麻酔科医の気持ちが分かる手術室ナースを目指してって感じでしょうか。看護師さんたちにとって「理解できるけどちょっと難しい」レベルを意識して作るのに苦労しましたが、あとから改めて資料を見るとこれは研修医でも十分見ごたえのあるレベル。
あーいいなー、研修医にも配っちゃおうかなこれ。
やれやれ、これでパワポ資料作りも一段落と思っていたら今度はICUの看護師さんに勉強会やってーと言われ、むむむ…、頼まれたら嫌と言えない性格なんですよね(笑)。
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