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2017年03月27日

女医の産み時、産み場所アンケート
いつ産むの!? どこで産む? Vol.1

子供を産み育てる。人生のどこかで、いや医師人生のどこかでそれを成し遂げるとしたら一体いつがベストなんだろう。医師人生を左右するこの大きな選択と決断を、みんなはどうしてきたのか。joynetパートナーの先生方のリアルデータをお届けします!

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ズバリ、専門医取得前なのか
後なのか問題

医師人生と女性の出産適齢期を重ね合わせると、生物学的な産みどきは、まさに医師国家試験、研修医を経て、専門医取得に向けてフルスロットルで働くことを必要とされる時期。

女医にとっては、それまでのキャリアを一時中断もしくは捨てる覚悟で産むのか、それとも挙児を強く望む場合でも、不妊にもなりかねない年齢的リスクをとってキャリアを確固たるものにしてから産むべきなのかが焦点となります。

立場によっては、産前産後の休みの取りやすさや期間、子育ての環境も左右されるこの人生の大いなる選択。今回は、どのタイミングでの出産だったのか、産休育休は取れたのか、そのメリットデメリットを含め、先輩ママの経験談やその他ご意見を具体的にご紹介します。

女医ママのリアルボイス
「私は専門医取得前がいいと思う!」

※【】内は、回答者が出産経験者の場合のa出産年齢や時期、b産休育休の取得状況など

~産み時を意識して出産を優先~

「専門医取得後が理想的だが、そうなると出産適齢期を過ぎてしまい妊娠できない可能性がある。先輩にも仕事を優先した結果、結局なかなか妊娠できず不妊治療を長く続けている女性医師が多い。私自身は専門医取得前に出産したが、やはり妊娠・出産は体力勝負。もっと早く産めばよかったと思っている。専門医は努力を継続すればいずれは取得できるが、子供は年齢が上がるといくら努力しても授からない場合もある」(科目非公開)【a専門医取得前 b切迫早産で妊娠34週から休み、そのまま産休に。育休を1年間取得】

 

「医師になった直後より悩みましたが、資格など以上に自分や主人との希望するライフプランを優先し早めに産むことを選びました」(産婦人科)【a専門医取得前 b産休2ヵ月、育休とれず】

 

「会社員を経て医学部入学したため、卒業時には30代後半。そのため、専門医取得前後を考えるより、自分の生殖可能年齢を優先しました」(産婦人科)【a41歳、専門医取得直前 b子宮頸管無力症・切迫流早産のため妊娠19週から入院生活、産後4ヵ月で復帰】

 

「初期研修時に妊娠出産となったため、人より出遅れた感は否めなかったが、10年経てば大体みんなと同じようになると上司に言われ、細く長く続けようと思った」(麻酔科)【a専門医取得前 b切迫早産になり緊急入院、育休5ヵ月】

~自然な流れで~

「妊娠したときがタイミング。専門医取得後と決めて不妊治療をしても出産できなかった人をたくさん知っているし、あまり気にしないで出産した方がいい。そして不妊治療は若いころから始めた方がいい」(内科)【a不明 b退職後に子供が3歳で復職】

 

「授かりものですから、できたタイミングで産みました。産むタイミングより妊娠がわかって周りに言うタイミングを迷いました」(麻酔科)【a38歳、2人体制の下側の時 b妊娠37週から10ヵ月産休育休取得】

~専門医取得を断念気味~

私は専門医取得後と考えていたのにできてしまいました。産んでから取得を目指しましたが諸事情で受験のタイミングを逃し、もはや取得の意欲を失いましたが、それも選択なので後悔はないです。むしろ早くに産んでおいた方が年齢的には二人目を産みやすかったので少し後悔。二人目だと高齢になって負担も多いので諦めモードです」(科目非公開)【a専門医取得前 b産前1ヵ月、育休1年取得】

~出産後に専門医取得~

 「大学病院での研修2年が終わった医局員時代に出産。まだまだ医師としては未熟な時期に出産、子育てになりましたが、どうにか認定内科医もとり、この度総合内科専門医にも合格できました。早めにうんでもどうにかなるのではないかと思っています」(内科)【a28歳、専門医取得前 b妊娠初期に入院、後期も安静指示。子供が1歳で復帰】

じつは、専門医取得前がいいかなと感じている方が多かった今回のアンケート。それでも、絶対おすすめ!と言うよりは、結果的にそうなってしまったがなんとかなった、年齢的に選択するしかなかったと言う方がその半数以上を占めていました。

アンケートの回答は、仕事と家事育児に加えての勉強を必死で乗り越えてきた先輩たちの苦労が滲むものばかりで、相当な努力を要するんだなと、実感。にも関わらず、それでもなんとかなるよ!という、強くて優しいコメント多数でした。

女医ママのリアルボイス
「私は専門医取得後がいいと思う!」

※【】内は、回答者が出産経験者の場合のa出産年齢や時期、b産休育休の取得状況など

 

「専門医取得後が、今となってはいいと思う。子育てしながらの勉強は大変だった」(眼科)【a専門医取得前 b産前1ヵ月・産後3ヵ月】

 

「自分は専門医取得前に出産したけれど、やはり取得後に出産した方がキャリア的には有利かもしれない」(一般内科)【a28歳と30歳、後期研修医 b産休・育休共に法定どおり】

 

 「専門医取得後が理想ですが、最低でも専門医研修を終わらせておけば、産後の働き方の選択肢は広がると思う」(内分泌内科)【a30歳 専門医研修を経て一旦退職 b安静指示のため妊娠28週から休み、そのまま産休に。育休を7ヵ月取得】

 

「専門医取得後がベストと今も思います。できればサブスペシャリティーを持ち、専門外来ができるとより安心。育児と仕事だけでも大変なのに、ここに勉強が加わるとかなりきついです」(小児科)【a専門医取得後 b第一子は生後六ヵ月で、第二子は11ヵ月で復帰】

 

取得後をおすすめする理由の多数は、自分は取得前に産んだけどやはり険しい道のりだったからと言うその苦労ゆえのものが占めました。それほどまでに、仕事と育児プラス勉強は容易な道ではないことを、自らの体験から先輩たちは示してくれているのですね。

また、専門医を取得していることで環境が整っており「妊娠中のアクシデントでも融通が利く」「自分を待ってくれる患者さんがいることが励みになった」という声も。

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兄弟姉妹を望む場合はどうする? 
複数子持ちママのリアルボイス。

 ※【】内は、回答者が出産経験者の場合のa出産年齢や時期、b産休育休の取得状況など

「1人目は研修終了後すぐに。1人目の出産の時期が遅れると以降の予定がどんどんずれて複数の子供をもうけたり、専門医取得が困難になるような気がする。たくさん産むつもりがなければ、2人目は専門医取得後がいいかも」(皮膚科)【a28歳、専門医取得前。31歳、専門医取得後 b産前1カ月、産後2カ月程度。非常勤のため育休はなし】

 

「3人の子供がいますが、専門医取得前に1人、取得後に2人産みました」(小児科)【a専門医取得前に1人、後に2人 b第一子は約1年、第二子は6ヵ月、第三子は4ヵ月】

 

「専門医取得前に出産した長女と長男の時の勤務の負担に比べると、取得後に出産した次女の生活リズムは圧倒的に余裕あり。ただし、アラフォーの妊娠出産後の脱毛や体型変化は身体的に明らかにダメージ大!」(形成外科)

【a専門医取得前に2人、後に1人 b第一子第二子は産前6週間産後8週間、それぞれそのあとに8ヵ月、6ヵ月育休取得。第三子は産後2ヵ月で非常勤を開始し、産後6ヵ月で常勤開始】

 

「専門医取得前だとさほど責任がないので、取得前に第一子を産みました。第二子は取得後だったので、休みにくくてとても気を遣い、産休に入ってからもノーギャラで働きました」(放射線科)【a専門医取得前に1人、後に1人 b第一子は産後3ヵ月で復帰、第二子は産後3ヵ月で復帰予定】

 

一人産んだら、その先に続くのが第二子問題。まずは一人目というのが本音だけれど、一人目を産み始める年齢はその先に兄弟を産むか産まないかと言う選択にも影響があると言う事実をお忘れなく。あと、脱毛や身体変化など、自分自身の産後の肥立プラスαにも影響があるというご指摘は、プロフェッショナルによるリアルエピソードならでは!

\ほかにもこんな経験談やアドバイスも/

「専門医取得後にしよう、一人前になってからにしようと先延ばしにしてきて、妊娠できるかどうかギリギリの年齢になってしまいました。早い方がいいと思います」(呼吸器内科)

 

「悩んだ時期が産みどき。妊娠出産に関しては予定どおり、計画どおりには行かない! 専門医取得後になんて考えていて、不妊治療→子を諦めたというパターンも多い。今でしょ!と思う」(内科)【a不明 b産休は法定どおり】

 

「常にどのタイミングでも適切かは疑問」(総合診療科)

【a不明 b産休/法定どおり、育休/第一子は3ヵ月、第二子/8ヵ月】

 

 

「第一子を妊娠する前は、専門医を取ってからの方が出産タイミングとしては良いかと考えていました。第一子を出産した現在は、大学院修了のめどがたってから第二子を考えたいと思っています。手術や重症患者からは遠ざかってしまう期間が長くなると思いますが、年齢を考えると悠長にはして入られません」(泌尿器科)【a31歳、大学院生 b産前6週、産後8週。転職から1年未満だったため育休を取得できず一旦退職後に生後4ヵ月で復職】

 

「悩みますが、いつまでたっても産みやすくはなりません」(呼吸器内科、産業医)

 医師に限らず、働く女性の出産は考えさせられることが山ほどあるというこの現実。仕事そのものへの向き合い方、子供を持つか持たないか、持つならいつなのか、その選んだ選択肢の一つ一つがその人の人生を形作る大きな要素なわけですから、悩むのも当然の話です。

予想では専門医取得後派が多いかなと思いましたが、結果としては意外にも専門医取得前派をお勧めする方が多め。

そのご意見の根拠としては、人間の体そのものを真摯に見つめた医師という科学者の目で、妊娠できる期間は限られている!と言うきっぱりした理由と、私はなんとかなったから頑張れ!と言う実体験に基づく力強い理由が目立ちました。

あとは、タイミングだろ!? 考えても始まらないぜ! という人生にとって欠かせない案ずるより産むがやすし論も複数見られました。

もちろん、他方では、考えて考えて子供を持つことを諦めた人、タイミングを慎重に検討してるうちに子供ができにくい状況になっている人の回答もたくさんありました。だからこその後輩への貴重なアドバイスの数々は、それはもう説得力のあるものでした。

みんな悩み苦しみながらも、選択して受け入れて前へ進んだその結果がそれぞれの今、なんですね。いやしかし、女性って強いなあ! 強く、賢く、しなやかでないとやってられない。それが女医ライフなのかもしれません。

 文/田中祐子

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