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2017年04月07日

どこで産む? どうやって産む?Vol.2
女医の出産エピソード10

患者さんの前ではキリリとしていても、女医だって人間です。自分のお産となれば一個人。そこで聞きました。

「あなたのお産はどうでしたか?」 

産み場所選びのポイントから妊娠出産のトラブルなどの体験談、はたまたそれらを踏まえてお産はこうしろ!のアドバイスまで。女子必見の女医ママ10人の、10通りプラスαのお産のお話です。

女医の産み時、産み場所アンケート
いつ産むの!? どこで産む? Vol.1

女医の産み場所&産み方、どれがベスト?

お産は子供を産むというとってもプライベートなイベントです。医師と母というそれぞれのパーソナリティを併せ持つ立場の女医のみなさんが経験した「お産」。その感想はいかに?

~勤務先と他院の両方を経験~ 

【EPISODE1】
第1子は自分の病院は嫌で他の病院で出産。

第2、3子は健診、受診の他院へ行く時間的余裕もなく、自院の場合融通も利くので自院で出産した。自院では産みたくないと思っていたが、実際のところ健診や受診の手間を考えると良いかなと思う。(内科) 

【EPISODE2】
勤め先で産むと、産むことに対して病院の安全度、信頼度が事前に分かり、しかも融通がきくことが多いです。

自分の勤務先で一人を産みましたが、直前まで働けたことがメリット。

もう一人は居住地に産院の選択肢が少なく、通える病院ということで選び出産しました。緊急時対応などが遅くてハラハラしながらの出産になってしまったことがデメリット。自身の体験ですが、便意だと思ってトイレに座っていたところ、分娩の進行が思ったより早く、赤ちゃんを娩出直前だということにギリギリで気づいたんです(恥ずかしい……)。

安全な分娩施設の選択肢の中で、子供が立ち合いで出産できる施設で産めたら良いと思ったりします。(産婦人科)

【EPISODE3】
勤務先の大学病院で出産しました。慣れているところのほうが急なことにも対応できるので安心。健診の時には、こちらが診療中でもピッチで連絡してもらえ、待たなくて良かったです。デメリットは、大学病院なのでおもてなしやサービスとは無縁のとこですね。あと、無痛分娩も選べませんでした

第二子は勤務先の病院が改修工事中だったため、実家近くの公立総合病院(初期研修医をしていた)で。周産期センターがあり、安心できる病院でした。デメリットは、第一子の時と同じです。

第二子の出産は、病院についてすぐに生まれたため、会陰切開が間に合いませんでした。ぎょえーーー。次はないと思いますが、無痛分娩や帝王切開を体験してみたいです。麻酔科医としては。(麻酔科)

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~何かと融通がきく勤務先で~

【EPISODE4】
知っている方の方が安心できる。逆に知らないところな怖くてお願いしづらい。切迫早産となり、勤務先に緊急入院。しかし産科、小児科の先生とも面識のある方だったので安心して過ごせた。

夫は当直明けのため、陣痛中寄り添ってくれていたが、ほぼ寝ていた。痛さのあまり、夫の手を握り続け青あざにしてしまった。麻酔科医のため、無痛分娩を経験してみたいような気がする。勉強にもなる気がして。(麻酔科)

【EPISODE5】
2回とも勤務している大学病院で生みました。出身大学ではないので産科の先生も看護師さんも全然知らないし(自学だったら違うところにしたと思います)、万が一何かあった場合、大学病院なら麻酔科も小児外科もあるから安心というのがありました。

大量出血で緊急アンギオになった場合、自分の上司や同僚にやられると考えるとちょっといやだったけど、その可能性は低いですし。あとは福利厚生が効いたので、出産・入院費用が数万円しかかからなかったのも大きいです。

デメリットは大学病院なのですごく混んでいること。職員でも、通常の患者さんに交じって普通に待ちます。PHS呼び出しをお願いしましたが、不可でした。

機会があれば自然分娩で夫立ち合いのもと産んでみたいなとも思います。(放射線科)

【EPISODE6】
第一子は自分の勤め先の大学病院でした。検診が楽、夫も同じ病院なので立ち合いやすいという理由でした。

結果的に緊急帝王切開となり、硬膜外麻酔をしてもらえたので術後たすかりました。スタッフに気をつかったけれど、費用も安くてよかったです。第二子も同じ病院で産みたいです。

デメリットはスタッフに気をつかう、ごはんがおいしくない、個室でもシャワーがない、です。

妊娠経過はとても順調で仕事にもほとんど支障が出ませんでしたが、いざ出産となったら遷延分娩からの緊急帝王切開。頭では帝王切開の可能性は誰にでもあるとわかっていても、やっぱり自分がなるとは考えておらず、何があるかわからないなあと思いました。

術前採血でWBC3万、CRP25であったことを後から知り、お産て大変なんだなあと客観的に感じました。硬膜外麻酔が術後らくだったので、硬膜外麻酔をしてくれる病院で帝王切開したいです。

手術直前の陣痛でつらいときに硬膜外麻酔がはいったら嘘のように楽になったので、周りの人には無痛分娩もいいよとすすめたいです。(泌尿器科)

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~気をつかわない他院で~

【EPISODE7】
妊娠・出産はデリケートなことなので、極力関係者がいないところがよいと思っています

私は地域では比較的有名な個人のクリニックで出産しました。無痛分娩ができ、先生や看護師さんがとても優しく、ホテルのようにきれいな病室と美味しい食事で、産後にマッサージも1回していただけました。

個人的にはデメリットはありませんでした。無痛分娩でしたが、お産がある程度進んでからの麻酔で、それまで陣痛がとても痛かったので、次も無痛がいいと思います。(内分泌内科)

【EPISODE8】
高齢初産であったため、「ここであれば子どもに何かあっても、すぐに対応してもらえるし安心」と思える病院を選んだ。知人がいるかどうかなど、全く考えなかった。こどもに特化した病院ということで、生まれてくる子どもに何かあっても、すぐに対応できるというのがメリット。デメリットは、産婦人科医の出産場所としては、妊娠管理上、方針が合わないこともある→頸管無力症・切迫流早産で妊娠19週~入院生活を送り、シロッカーをするかどうかで主治医たちともめた。(産婦人科)

【EPISODE9】
私は自分の勤務病院は絶対にイヤ。スタッフに見られるのは抵抗があるから。男性医師だったらありえない! 親や夫の知り合いの病院がいい。やはり安心だし多少の便宜をはかってもらえるから。全く知らない病院は怖い!

私の実家は遠いし、義父母が見舞いに来やすく、検診にも便利だから、夫の実家の近くのクリニック、医師である義父の知人の病院で出産。デメリットは特になかった。二人出産し、二人とも日曜日生まれ。平日は忙しい夫も休みで自宅にいたので、産まれた時から本当に親孝行な子供たちだと今も二人で話している。

一人目は分娩室に入っている時に夫が自分の病院に呼ばれ、戻って来て直ぐに産まれた。きっとお父さんを待っていたのだと思う。(皮膚科)

【EPISODE10】
産む場所は、働いている病院の産婦人科の仕事のできる医師に相談して決めました(いろいろ情報を知っていると思ったので)。ポイントは家から近くてお腹が大きくなった時に歩いて通える、です。デメリットは病院が改築前で古かった点です。自分の病院が安心できる産科医で、家から近ければ産むかも。

お産は誘発剤使用だったので、陣痛が痛くて「薬下げてください!!」って助産師さんに言ったり、点滴が逆血してるのをみて我に返ったりしました。でも痛みが出だして3時間ほどで出産できたので、意外と体力も残ってて、2時間休んだ後に分娩室から自分の部屋まで歩けますって言って歩いて戻りました。

お産の直後は無痛分娩が絶対にいいと思いました。ですが、やってない病院が多いのでわざわざ遠方まで行くかと考えると……です。(麻酔科)


女医のお産は、医療という現場にいるだけに普通の妊産婦さんより見えてしまうものが多く、悩みも多岐にわたるということが体験談からも浮かび上がってきました。内情を知っているからこそ、ですよね。

生まれてくる子供の安全を冷静に考える医師としての選択理由、女性としての尊厳、また医師として職場での「自分」を失いたくない気持ちや、通勤・勤務時間・待ち時間などの働く女性としての諸々の条件との兼ね合い。こういった細かな着眼点が出てきたのはリアルエピソードならでは。

そして、その中でも数多くの女医さんが触れていたキーワードが「無痛分娩」。巷では無痛分娩に対して賛否両論ありますが、女医さんたちはかなり無痛分娩推奨の様子です。そもそも、これだけの数の女医さんが口を揃えて勧めるということは、お産はそれほどまでに痛いのか!? と改めて認識いたしました(汗)。

そして、痛みを和らげる医療的手段を積極的に活用すべしという医療従事者からの強いメッセージ。無痛分娩を行なっている施設がまだ少ないというのも選択するハードルをあげているようですが、これから出産される方は検討の価値大ですよ。

また、ほかには「切迫流・早産」「入院」「安静」などのキーワードも散見。働く女性が妊娠出産することの大変さもこの辺りのキーワードからにじみ出ていました。医者の不養生ではないですが、体力仕事も多く、代わりを頼みづらいなどの理由でついつい頑張ってしまう職場事情からか、かなりの方が健康な妊婦生活を満喫というわけにはいかなかったようです。

体のことを熟知した女医であっても、自分のことになるとついつい無理をしてしまいがち。先輩女医ママが経験から得た「妊娠中は特に注意!」という大切なメッセージを心に留めておきたいですね。

文/田中祐子

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