46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2017年04月12日

院長ママのパラレルな日々
第13回 整形外科あるある

思わず笑っちゃう言い間違いってありますよね。とうもろこしをトウモコロシと言う子どもとか、ノベルティをペナルティと言ってしまう大人とか(笑)。井上留美子先生の周囲でも「それ、違うから~」とツッコミたくなる出来事が満載だそうです。

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第13回 整形外科あるある

もともとブログは医療の都市伝説を問いただそうとして書き始めた私……。今回のコラムを書く際に編集部から「整形外科あるあるはどうですか?」といわれ、聞いた瞬間から頭の中にグルグルとアイデアが浮かぶ浮かぶ!

“あるある”と言えば昨今、問題視されている医療情報の玉石混交ぶり。先日、少しだけメディアで医療解説的なお仕事をさせていただきました。このお仕事をやらせていただくにあたって一番悩んだのは、怪しい医者にはなりたくない……という事。医療の都市伝説的なものを面白おかしく、視聴率のためだけに語る医者にはなりたくない!という事。

もちろん、今のメディアでは著名な先生方が正しい情報を伝えていかれる状況も整ってきたのかもしれませんが、やはりびっくりするほど間違った情報や眉唾的医療ネタで盛り上がっている医者がいるのも事実です。

今回の打ち合わせでも、joyだから衣装は白衣にスカートがいい、とか、こんな風に言い切ってもらえませんか?など、あり得ないお願いも出てきたので、きっぱりNOとお伝えし、ご理解をいただきました。我々女医はまだまだメディアの世界ではセクシーでなきゃいけない、という風潮も残っているようです……。 

話しがそれましたが、そう……、私が医療情報あるあるで一番好きなのは、薬や病名の言い間違え! 

・モーラステープ → モスラーテープ
・ノイロトロピン → 呪いトロピン
・骨粗鬆症 → こつ故障症
・ピロリ菌 → ペロリ菌
・オロパタジン→ オバタリアン(これは耳鼻科友人より)

呪いトロピンは本当に笑った。それ怖い!っとおお喜び!きっと募集したらまだまだ出てきそうですね。

また、処置に関する質問もお決まりが何個かあり。いわゆるキャッチな言い回しのサプリの宣伝文句やテレビで○○医師が言っていた……など特にメディアネタの否定はなかなか困難です。

整形外科外来でとくに多い訴えが

膝の水は抜くと癖になるといわれたから抜きたくない
・グルコサミンを飲んでいるから大丈夫ですよね?
・「骨がずれてるからレントゲンとるように」と言われました
・学校のカバンが重くて側弯症が悪化するので診断書を書いてください
・けがをしたからすぐシップはしました→冷シップ、温シップネタ
・O脚を強制してほしい
・身体のデトックスの外用剤を貼ったら痛くなった(市販薬で悪化した系)
・出産後にきちんとベルトを締めなかったので骨盤がぐらぐらで太った

ざっと考えてこんなところでしょうか。

整形外科医なら遭遇したことのあることばかりだと思いますが、膝の水は抜いてももちろん癖になるものではないし、サプリはあくまでもサプリ……。

骨がずれている類の訴えは未だに多い主訴の一つです。骨がずれたり外れていたら歩けないのでは?とご説明。O脚矯正にしても、整形外科は特に医療とみなし医療(民間療法)の混同がいまだにありますので、そこをご理解いただくことは困難なこともあります。

スポーツの現場での初期治療もいまだにRICE(Rest, Ice, Compression, Elevation)が浸透しておらず、相変わらずシップは貼ったのですが……との言葉もよく耳にするのです。 

全然関係ないけど、骨粗鬆症で処方するビタミンD(エルデカルシトールなど)は
『あの、転がってどっか行っちゃう薬』で院内では通用しています(女医なら、このネタわかりますよね!)。

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井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

 

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 


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