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2017年05月10日

「職場で肩身が狭い」「子どもがかわいそう」。育児との両立で出口が見えない女医のホンネ。

子どもには惜しみなく愛情注ぎたい。でも、仕事もがんばりたい。根っからの努力家、完璧主義の傾向が強い女医だからこそ、育児と仕事の両立の壁にぶつかることが多いようです。そこでjoy.netパートナーの先生方に質問。母として、医師として、妻として生きる苦労のあるあるを建前なしで聞かせてください!

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とにかく時間が足りない。
「育児は母親の仕事」のプレッシャーが辛い……。

 

「同居家族が助けてはくれるが“暇な時なら手伝ってあげる”という感じ。育児は母親のものという価値観はぬぐえない」(皮膚科)

 

「田舎勤務、実家遠方のため頼れる体制なし。時間外の対応、勉強会、講演会が多いため、保育園のお迎えに支障が出る。また、手術などで保育園からの呼び出しに対応できず、白い目でみられる」(泌尿器科)

医師であり、母であり、妻であり、私である。役割が増えたからと言って1日24時間というのは変えられない。仕方がないから無理をするから体がきつくなる。周りには気軽に甘えられない。こんな悪循環はワーママあるあるですが、その極限さや緊張感はやはり医療現場特有のもの(涙)。

ごめんね、と子どもに謝りたくなる瞬間。
子育ての「当たり前」ができない苦しさも。

「小学生の子供がいますが、授業参観など学校行事に参加できないことが多々あります」(泌尿器科)

 

子どもに必要な教育や医療にかける時間を思うように作ることが出来ない。子どもの体調不良のときにも一緒にいてあげられなくて心苦しくなるし、預けるために仕事を遅刻したり早退したりするときにも職場の先生に迷惑をかけることが負担」(放射線科)

 

「平日子どもが寝る前に帰宅が不可能」(乳腺外科)

 

「家族と休みが一致しない」(病理)

休日が休日であること、保育園からの呼び出しは仕事よりも優先、そんな社会の当たり前の数々が医療の現場では当たり前のことではなく、医療従事者の親子に負荷としてのしかかっているのです。また、「子供と接してあげられる時間内に、余裕をもった気持ちでいられないことが時々あり、やさしくしたいのについイライラしてしまうことがある」(放射線科)「帰宅すると子どもがすごく遊びたがるが時間がない。日中の親の愛情不足?と思ってしまう」(小児科)といった、罪悪感が彼女たちを苦しめていました。

仕事と私生活の線引きはどこ?
キャリアアップが難しい現実。

 

「勤務中はルーチンワークに精一杯で、後輩の指導や学会発表の準備などがまったくできない。時間外に勉強する時間もない」(放射線科)

 

「両親が県外にいるので、子どもが病気をしたら私が休まなければならない。常勤ではあるが病棟主治医にはなれない」(消化器内科)

 

「家事・育児にかかる時間を作り出すために職場に交渉・理解が必要という状況。限られた時間のなかですべての会や委員会などに出席するのは困難」(麻酔科)

 

「男性医師は家事をまったくせずに仕事だけに専念できるが、女性医師には家庭の事情が大きく反映する。今の上司は、まったく考慮せずに対応するので、離職を考えている」(神経内科)

 

「緊急を診てこそ経験値が上がるのが医師。子どもができてから帰らざるを得ない日が増え、緊急手術を担当することができなくなってきた」(外科)

 

遠方の学会・研修会に気軽に行けなくなりました。行くとなると子どもを連れて家族旅行にするか、子どもを置いて一人で行くかなど、事前の段取りが必要になります。(皮膚科)

 

どこまでやれば、仕事を全うしたことになるのか。これは勤務先や勤務体系、専門科目や立場などによっても様々。現場と自分の状況を擦り合わせながら、どのママドクターもその「一線」を画策している状況が伝わってきました。また、公私の線を引いたからといって、その範囲内で自分の実力を遺憾なく発揮できている訳ではないため、キャリアアップ・評価の状況に歯がゆい思いをしている方も多いようです。ぶつかる壁が大きすぎて、働き方を変えるなど、キャリアチェンジも考えざるを得ないライフイベントがまさに子育てなんですね。

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女医ママはてんてこ舞いなのに……。
夫の子育て参加のリアル。

「同じ市内に住む実家の全面的なサポートでなんとか緊急事態でも仕事を休まずにやってこられている。 ただ、実家のサポートが必要だと夫に理解してもらうまで、説得に時間がかかり苦労した」(産婦人科)

 

夫は転勤が多く、なかなか常勤として勤めるのが難しい」(消化器内科)

 

「夫も医者。協力してくれるけど、私の方が家事に慣れている&帰りが早いので、家事負担はどうしても多め。くたくたの帰宅のときはたまにしんどい~~」(リハビリテーション科) 

夫はあくまでも「お手伝い」ないしは「助手」。お互いに仕事をしていても、子育てが絡むと対等になりにくいのが現実なのです。また、多方面の人の協力が必要であることすら説明しなくてはならないこともあるとは、驚き! 子育ての前に「夫育て」が重要な課題のようですよ。

ママドクターをめぐる
未婚女医のホンネはいかに。

ママドクターが子育てと両立にもがき苦しんでいる事実がありながら、同じ職場の女医にはどう映っているのでしょうか。がんばる姿を応援しつつも、不満や疑問が少なからずあるようで……。

「私は独身だが、入局者に女性が多く、早い段階で妊娠する子が増えてきており、扱いに悩んでいる(専門医取得までの働き方など)。ある年は、産休育休中の女性はみな専門医試験に合格し、その同期の男性は不合格。女性たちの分まで24時間疲弊するまで働いており、試験の勉強時間が取れなかったのではないか、と周りは噂していた」(小児科)

 

「付き合っている彼がいますが、月の半分以上がオンコール。彼も医師で同じ状況なのでなかなか会えず、休みも合わない。結婚しないと配慮もされない。逆に子供がいる男性医師が専業主婦の妻や子供のことで休むことに寛大な職場にムカつく。お前じゃないだろと」(脳神経外科)

未来のママドクターへ
先輩からの子育てアドバイス。

パートナー選びが重要だと思います。 育児・家事を手伝いとしてではなく当事者として分担することのできるパートナーが必要です」(血液内科)

 

「子育て中は、子どもの睡眠時間を十分に取れるように、帰宅が遅くならないように配慮してもらう。どんなことでもサポートしてもらったら、きちんと感謝の気持ちを伝える。自分1人で育てようと思わない。仕事は何が何でも続ける。回りにしてもらったことは、自分の子育てが終わったら次の世代にしてあげる」(泌尿器科)

 

「できない事も多くなるので、そのぶん謙虚に生きてください。妊娠がしんどいのも育児が大変なのもわかりますが、他の人に負担が掛かっていることをちゃんと認識してほしいです」(呼吸器内科)

 

いい保育園とベビーシッターを探すことがポイント。子どもはきちんと育つから、悲しまないで、苦しまないで」(内科、小児科)

 

「子どもが病気になったときの対策を、一つでなく、二つ以上考えておいたほうがいいように思います」(眼科)

 

「子どもができると間違いなく大変。仕事も育児も中途半端……という気持ちは出てくると思いますが、仕事は育児の、育児は仕事の気分転換になるという、いい面もあると思います。子どもがいることで、自分も人間的に成長できると思うし、時間がない分、仕事の勉強もはかどると思います。まだまだ弱者の立場であることが多いですが、みんなで一緒に頑張りましょう!!」(放射線科)

先輩ママドクターたちの物心両面に渡るこまやかで熱いコメントの数々に、読んでいるだけでぐっときてしまいました。どんな仕事であろうが、子どもを育てながら仕事をする人にとっては貴重なコメントがたくさん。全部載せたい! 全部読んでもらいたい! そんな気持ちにもなりました。

ただし、子どもがいるというのはあくまでも個人的な条件であるということをお忘れなく。そして、受けた配慮に甘んじることなくしっかりと感謝を表しながら進めという言葉は、子どもがいるいないにかかわらず、誰もがしっかりと肝に銘じておくべきことなのかもしれませんね。長い人生の中で誰が明日その立場に、自分がいつ別の立場になるのかはわからないのですから。

文/田中祐子

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