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2017年06月12日

女医たちの子育て事情PART1
教育費はおいくら? 医者にしたい?

女医といえども、我が家に帰って子どもがいたらおっかさん。バリバリ働く女医ママたちは子どもの教育をいかに考え、どのくらいの資金を投入しているのでしょうか。そこで、joy.netパートナーの女医ママたちがかけている「教育費」、さらには学歴最高峰を極めて来た彼女たちが「子どもを医師にしたいのか」などについて迫ってみました。

思った以上にかかる子どもの教育費。
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ズバリ、おいくら万円!?
女医家庭のリアルな教育費

我が子の教育に月々どのくらいのお金を使っているのかをリサーチ。収入が高額で安定している女医だからこその経済感覚、さらには女医ママたちは教育ママなのか否かなど、アンケートから見えてきたリアルとは。

【未就学期】

・幼稚園+延長保育で7万、幼児教室4万、お稽古で2万(糖尿病・代謝内科/3歳)

 

・インターナショナルプリスクールの費用10万(小児科/0歳、3歳)

 

・幼稚園+延長料金、アフタースクール約13万円(放射線科/0歳、5歳)

 

・保育料5万円、習い事約2万円(2人分)、放課後のキッズクラブ7,000円(小児科/年中、小1)

※料金は月額。カッコ内は、科目名/お子さんの年齢や学年

子どもが小さいうちは「教育」というよりは「保育」がメインになるため、女医ママのお宅でも一般的な共働き家庭であれば必要となる保育料プラスαのお値段といった印象。保育園の選択肢に教育要素の高いインターナショナルスクールや独自のカリキュラムを持った認可外保育施設が入ってくるあたりがさすが女医ママのご家庭。産休や育休明けすぐからフルタイムや当直勤務などに対応することも多いので、延長料金などが加算されている傾向にあるようです。

 【小学校】

・学校授業料20万円(2人分)、ピアノ8,000円、英語8,000円、フルート8,000円、プール7,500円、テニス7,500円、かけっこ教室1万円(形成外科/2歳、7歳、10歳)

 

・家庭教師代5万円、バイオリン2人で2万円、スイミング2人で1万5,000円(糖尿病・腎臓内科/小3と小5)

 

・ピアノ1万3,000円(2人分)、野球2,000円(2人分)、囲碁3,000円(内科/3歳、9歳、12歳)

※料金は月額。カッコ内は、科目名/お子さんの年齢や学年

小学校になると額に大きな差が! まず、小学校を私立にするか否かが大きな分岐点文部科学省平成26年度「子供の学習費調査」によると、私立と公立の選択で一番学費に差が出るのが小学校なんだそう(国公立と私立の差が4.8倍)。

そもそもの授業料での出費、プラスそのあとに中学受験をするか否かで受験対策の塾代や家庭教師代などがさらにオン! ピアノ、バレエ、習字、そろばん、スイミングといったいわゆる「習い事」だけの支出という女医ママのご家庭は少ない傾向にあるようです。「習い事」の出費だけでヒーヒーいっている一般家庭とは大きく違う点です。

【中学・高校・大学】

・学校の授業料とそれに付随する費用1人につき約35万円(救急/高3と中3)

 

・塾代が医学部専門のため、月40万。高校の学費は年間80万ぐらい(内科/高3)

 

・医学部の授業料年間380万、次男の予備校代が年間90万(内分泌代謝内科/18歳、23歳)
※料金は表記がなければ月額。カッコ内は、科目名/お子さんの年齢や学年

ここまでくると、ちょっと信じられない額が飛び出してまいりました(汗)。もう一般家庭の収支の枠は比較の対象外。家計の概念が崩壊です。すべてが一桁違っており、この支出を支えうる女医ママの稼ぎっぷりに脱帽。高額支出の理由はやはり私立を選択するかどうかが一つ。もう一つは医学部を受験させるか、進学させるか否かが決定的要素のようです。

もちろんお子さんの地頭が良いから医者の道を選択するという流れになるかと思いますが、その上で、受験勉強をバックアップする親側のたくさんの努力と経済的体力が必要というわけです。受かったら受かったで、最短で6年間(最近は医学部における留年の増加が問題になっているのでそれ以上も覚悟!)の高額な学費を納め続けなければならず、親の負担は他の進学先に比べると相当なもの!

幼稚園~高校、すべて私立だと1,770万円!近頃の教育費の実情とは。

文部科学省平成26年度「子供の学習費調査」から見えてきた教育費の変化について気になるポイントをあげてみました。

●幼稚園3歳から高3学年までの15年間について各学年の「学習費総額」はすべて公立に通った場合で約523万円、すべて私立に通った場合で約1,770万円。最も支出額が多いケースは最も支出額が少ないケースの約3.38倍にもなるそう。

●「学校外活動費」(学習塾、習い事などへの支出)は公立、私立のいずれについても、中学校、高等学校、大学等への進学が近づくにつれて増加傾向。公立では中3が43万5,000円,私立では小6が74万円で最多。

●1,200万円を超える世帯年収のある家庭の補助学習費(年額)は公立小学校で35万6,000円、公立中学校で40万6,000円、公立高校で28万6,000円。私立小学校で37万5,000円、私立中学校で23万6,000円、私立高校46万1,000円。

※補助学習費とは⇒家庭での学習に使用する物品・図書の購入費,家庭教師費,学習塾費等の支出。そのため「その他の学校外活動費」といわれる体験活動や習い事(ピアノ、水泳、習字など)などのための支出や用具の購入費は含まれない。

医者はいい仕事! だけどね……が本音!?
ズバリ、我が子に医者になって欲しいか問題 

子どもが医学部に進学するかどうかが支出に影響を及ぼすのは前述のとおり。そもそも女医ママたちは我が子に同じ道に進んでもらいたいのでしょうか。医学部という最高学歴を通過しなければなれない、医師という仕事をしているjoy.netパートナーのみなさん。天才であろうが秀才であろうが、特別な努力を重ねた結果今の職業についているからには、お子さんを同じ職業にしたいのかどうかをアンケートで聞いてみました。 

結果としては、大半の方は「どちらでもいい」というクールな回答。しかも、「どうしてもと本人が望むなら」「あえてすすめはしません」とどちらかというと消極的な意見の方が多数でした。 

「本人が望めば応援します。こちらから勧めたり望んだりはしていません。医師という仕事に魅力を感じないとやれない仕事だから」(麻酔科) 

 

「あまり積極的にはすすめない。本人が希望すれば反対はしないが、なりたい理由が本人の中に明確にないと、責任感が大きすぎて疲れるだけ」(小児科)

子どもへの思いという形で明確に浮き彫りになって来たのが「頭がいいだけじゃ勤まらんのじゃ!」「本当に大変な仕事なの!」といった女医ママが感じている医師の世界のリアルな厳しさとしんどさ。自分は我慢できるけれど、なんとかやっているけれども、さてこれを可愛い我が子にやれと言えるのか? と己に問うてみると、なかなか厳しく冷静な回答になってしまうようです。

あまりすすめたくない派

「女の子なので、手に職という意味ではいい仕事だとは思いますが、親の無理強いの結果、辛い思いをしている人たちもたくさん見てきたので…」(精神科)

 

「子供は女子二人で自分と同じように苦労するので、余程本人がなりたいと言わなければこちらからは勧めない」(産婦人科) 

本人にまかせます派

「どちらでも。やりがいや経済的安定という面ではよいが、忙しい。女の子なので出産を望むならいろいろ難しさが多い」(小児科)

 

「本人にまかせる。親が医者にさせる、という概念がそもそもあり得ないと思う」(小児科)

ぜひ、我が子も医者に!派

「医者にしたいです。自分自身が、医師を選んでよかったと思うので。頑張れば一生スキルアップできるし、女性は出産後復職もしやすいので、働きやすいと思います」(精神科)

 

「希望あり。医師の分野、内容は幅広いが本人の性格があっていればさせてやりたい。男性だけでなく女性もやりがいがあり、生涯仕事ができる。女性の場合は家庭を持っても非常勤の枠で仕事がある」(総合内科)

お子さんがご自分と同性である場合には、すすめたい点とすすめたくない点の両方にご自身が女医として歩んでいるからこその考えが見え隠れするのも今回の回答においては特徴的。なかには「医者には性格的に向いてなさそうだから、ならなくていい」(精神内科)という、性格的な適性を重視するというご意見も。ドクターとしても親としても鋭い眼差しの、リケジョの分析力を感じます。

そして、極め付けの重みのある番外編のコメントたちがこちら。

「長男は医学部。医学部に入れたかったが、今考えると医師にとって明るい未来はないから、不安でいっぱいである」(内分泌代謝内科)

 

「子供を医師にしたいかは特に考えてない。これからの医師の環境は今ほど魅力がないかもしれない」(糖尿病・代謝内科)

 

これからの医療情勢が不透明なので特に希望しない」(泌尿器科)

コメントから、医療の“現在”に携わる皆さんの大変さがにじみ出ています。「我が子×医師という選択」という問いから、意外にも女医ママたちが抱く医療の未来への懸念が浮かび上がることになるとは……。編集部としては、みなさんが予想される“医療の未来”とその懸念についてどのようなものなのかを改めてじっくり聞かせていただきたい!と思いました。

* * *

「子どもを医師にしたいですか?」への回答で「医学部へ進学したいというなら応援する」というコメントを多くの女医ママさんたちが寄せてくださっていたのですが、教育費のアンケート回答と照らし合わせながら拝読すると、この「応援」という言葉の重みをずっしりと感じることに。世の中の医師たちがいかに努力と投資に支えられているかを痛感させられます。

女医ママはしっかり稼いで、子どもたちに教育という形でしっかり投資! これがアンケートの回答、数字から見えてきたリアルな女医ママの姿。教育ママというよりは、一般的なママ同様に子供の未来を豊かにしたいというまっすぐな姿勢が感じられました。子供たちに豊かな未来をもたらすために、必要とあらばご自身の知恵と知識と財力を最大限に活用していらっしゃいます。我が子に未来の選択肢をたくさん用意できるということ、これもまた女医として生きる大きな魅力と言えるかもしれません。

文/田中祐子 

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