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2015年09月02日

わたしがお医者さんになった理由 

どうしてお医者さんになったの?

そう聞かれたことはあるだろう。そして、その理由は、どの医師にもしっかりと、支柱として心に刻まれているはずだ。

医師が特別だということはないが、人や生き物の命を預かり、健康を守るという意味では、やはりひときわ大変な仕事である。休みもとれず、プライベートも犠牲にし、それでも医師という仕事を続ける理由は何か。そもそも、女性医師を目指したのはなぜなのか

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親も医師。代々の開業医。医師になるべくしてなった人

Joy.netパートナーのアンケート結果(※)によると、やはり親戚や親が医師、家が病院だったという人が多かった(36.1%)。

※Joy.netパートナーアンケート 2015/7/22〜29

「親戚に医師が多く、それがロールモデルになっていつの間にか目指していた。きっかけがあったわけではないが、自然に医学部を志望していた。(皮膚科・20代後半)」

 

「父親が医師で、患者さんから感謝の手紙が届いているのを見て、人に感謝される仕事なんだなと思って。(一般内科・30代後半)」

 

「祖母が医大出身で、小学生の時から医者になったらとすすめられていた。(形成外科・30代後半)」

あのとき何もできなかった自分が悔しくて…。

その次に多かったのが、過去の自身または親族の闘病経験、関わった医師の影響だった。

「高校1年生のとき祖母が膵臓癌で亡くなり、何もできなかった自分に罪悪感を感じたから。医師になり緩和ケアをやって、祖母のような辛い死に方をする人を減らしたいと思った。(一般内科・30代後半)」

 

「医師というより、緩和ケア医になりたかった。祖父の死をきっかけとして、死に瀕した患者さんの心身の苦悩、あるいはご家族の苦悩を何とかしたいと思ったから。(緩和ケア・30代前半)」

 

「自分が産れるとき難産で、医療のサポートがなければ今の自分がいなかった。また、幼少のころから体が弱く病院に通う生活で、苦痛を取り除いたり安心を与えてくれたりする医師の存在は大きかった。幼稚園のころから医師を目指していた。(一般内科・30代半ば)」

 

「小学生のころに難病の子どもを支援するボランティアをしていたことがきっかけ(麻酔科・20代後半)」

身近な人が苦しい思いをしたり、それによって家族が苦しんだり、また自分自身が病気を直してもらったりした経験は、医師を目指す原動力となり、多くの場合、専門科目にも影響しているようだ。

その他、こんなコメントも。

「『振り返れば奴がいる』というドラマの影響。(眼科・30代後半)」

 

「野口英世の映画を観て、病気に苦しむ人の力になりたいと思った。(放射線科・30代後半)」

 

「女性は就職難な時代だったので手に職をと考えた。また、公務員や一般企業よりも産休・育児休暇後の復帰、夫の都合に合わせた転勤など、女性にとって働きやすい職業だと思った。(科目非開示・30代前半)」

野口英世の名前は数名あがった。誰もが触れてきた伝記に感銘を受け、その道を目指し実現させてしまうのは、まじめで使命感の強い医師らしさ。(取り急ぎムスメに『野口英世』を読み聞かせることから始めてみたい…)

医師として生きる、原動力。

今回のアンケート協力者の平均年齢は35歳。目指していた医師になり10年ほど経ったころだろう。仕事と家庭の両立に悩み、夢と現実のギャップに心を砕き、それでも支柱として刻まれた意志によって突き動かされている医師たち。その原動力を聞いてみた。

「自分が疾患を早期発見し治療ができた患者さんが、元気な姿で報告に来てくれることが一番うれしく、これからも頑張ろうと思う。(一般内科・40代後半)

 

「緩和ケア病棟で勤務しているので、連日患者さんを看取っている。その際、ご家族が泣き、笑いながら、患者さんとの思い出を語るのをみるとき。死別の悲しみはありながら、グリーフワークが進み、ご家族が前を向いて歩きだそうとされていると、私たちのケアが届いていると実感できる。(緩和ケア・30代前半)」

 

「患者さんの笑顔、ありがとうの言葉。(内分泌科・40代前半)」

患者さんが治癒したとき、元気になって喜んでいるとき、感謝してもらえたとき、先生に診てもらってよかったと言われたとき…。やりがいにつながる原動力で一番多かったのは、患者さんとの関わりにあった(実に91.9%!)。患者側の立場でコメントを読み、胸が熱くなった。「人間の心を体を救う、究極の人助け(科目非開示・40代前半)という言葉からも、単なるやりがい以上の何か、人生そのもの、という深さが伝わる。

一方で、以下のような意見もまた真だろう。

「原動力はお金。やりがいは取り立ててない。(一般内科・30代後半・医師のきっかけは祖母の死)」

 

「無駄なく診断・治療・治癒のサイクルが得られた時(泌尿器科・40代前半・医師のきっかけは父の闘病)」

患者さんのために全力で働いていても、立ちはだかる理想とのギャップ。伝わらない想い、医療の限界、患者さんや同僚との人間関係。医師もまた、一人の人間なのだということだ。

次回は、この「理想と現実のギャップ」について、寄せられたコメントを紹介しながら、女性医師としてしなやかに生きるにはどうすればいいか考える。

■文・ふるたゆうこ

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