46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2017年07月24日

院長ママのパラレルな日々
第16回 女医の同業者婚を徹底解剖!

「女医の結婚相手は男性医師」というスタンダードは、今も昔もさほど変わらぬ現象。内科医の夫を持つ井上先生は、業務サポートしてもらえる同業者婚のメリットを実感しています。仕事、人生のパートナーとしての“医師夫婦の形”を紹介します。

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16回 joyの同業者婚

以前、joyの結婚事情のコラムを書かせていただいた時にあれこれリサーチしていたら、やはり女医は同業者婚が多いという結果が出ていました。確かに周りを見ても、私も含め同業者婚が多いような? 

その同業者婚も相手が同級生か先輩か、他科なのか同じ科同士の結婚なのかによってその夫婦関係は様々です。女医が仕事を続けていくためには、結婚する相手の収入よりも、職業や業種の方が気になるところかもしれません。

大学勤めの時は、私が整形外科からの診療依頼を出すときには、オットが内科医であることはとても助かった事を覚えています。先輩にも「ちょっと旦那に聞いてくれない?」なんてよく頼まれていました。

私が開業した今は、他科であるために、お互い急な代診ができないために不便だなあと感じることも。同科なら私のクリニックを手伝ってもらい、お休みがもっと取れるのに! とも思う反面、なんだか腑に落ちない患者さんを内科的に見てくれない? と気軽にお願いできる利点もあり。他の先生には恥ずかしくて頼めないようなことも、頼めたりするところは良いかも。

親しくさせていただいている先輩医師で、同級生&同科で結婚されたご夫婦がいます。明るい性格のお二人なので、仲良し夫婦でハッピーなのですが、こと仕事となるといろいろある様子! 

中規模病院で一緒に開業しているのですが、奥様がザックリ、かたやご主人が繊細な性格のため、手術適応一つにしても意見が合わない……。手術の時間かかりすぎ、カルテに余計な書き込みが多い、患者さんに優しくない……などなど、お話を聞いていると面白エピソードが沢山! 

一緒にお酒を飲んでいると、お互いの不満を面白おかしく表現してくださる(笑) 二人のベテラン医師が同じ専攻科で開業していれば、互いへのリクエストは尽きない……、それが夫婦ならなおさらでしょう。でも、なんだかんだ言ってもご夫婦で支えあって開業していて、孤軍奮闘している私から見れば、羨ましいな~と思ってしまいます。

他科の先輩医師と結婚したjoy友。彼女は学生時代、本当に気の強い子でした。が、その強さで今は教授になったご主人をしっかり支え、自分は週2~3日だけ外来バイトをやり、基本は彼を支えている……。

医師の仕事がわかっているゆえに、理解も支援も半端ないのです。跡取りとなる子供たちをしかと育て、ご主人の医局の若人たちにご飯もふるまっているできる女。学生時代には想像できなかった……(笑)。

バリバリの外科系女医だったのに、ご主人を尊敬し、まさに支えている姿は立派だな~と思います。できる女は、どんな状況でもできる……。このご夫婦は医師同士でも、比較的職場的には上下関係のはっきりしているから良いのか、他科だから良いのか……?

私くらいの年になると、大学で働いている医者は身の振りを考えなくてはなりません。そんな時、同業者婚はお互いの科を生かしてどういう働き方をしていくか、一緒に何か幅を広げたことができないか? と模索してうまい形を見つけているご夫婦が多いように思います。

どちらかが開業してそこにお手伝いに数日だけ入る、あるいは二診で初めから開業したご夫婦も。消化器内科の友人の女医が、他科のご主人に「そろそろ開業するからまた内視鏡やってよ!」と言われたそうです。子育てに追われていて、すっかり内視鏡には触ってない彼女は「マジ?」と内心焦ったそうです。また内視鏡センターに勉強しにいかなくっちゃ!と笑っていました。

医師の世界はとにかく狭いので、なにも同業者婚でなくても……とも思ってしまいますが、こうやって見返してみると同業者婚はやはり利点も多い気がします。

もちろん、まったく違う世界の方と家庭を持ち、主夫的なことをしてもらっているjoyもいれば、バイト程度の仕事でハッピーに暮らしているjoyもいますので、そんな家庭をみると、羨ましく思ってしまうこともありますが……。

出産後、大学を去ることになりキャリアの遅れを感じたとき、進化していくオットをずるいと思っていた時期がありました。

オットがうきうきと海外の学会に行って自分が留守番で行かれないとき、心の底から理不尽だと感じた事も。でも考え方によっては、同業者婚は、外に勉強に行ったご主人にコーヒーでも入れてあげながら、学会の要約をきいて、短時間耳学問が習得でることを発見。

女性としてのお仕事もやりつつ、医師としての知識もなんとなくは家庭から習得できちゃう? 的な。考えようによっては、これって悪くない……かも。認定医の単位継続は一番の難関ですが、それもMRさんにお願いをして、地域主催の勉強会情報を常に得て、近隣の勉強会に行きまくっております。

そろそろオットも今後のことを真剣に考え始めている様子。どうやって私の自由を増やしていくか私は模索中……(ニヤリ)。

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井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

 

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 


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