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2017年07月28日

Dr.まあや×さーたり×デルぽん、夢の座談会!
『女医白書~女性医師の結婚と離婚~』について語る

joynetではすっかりお馴染みの三銃士ならぬ“三女医師”、脳外科医・Dr.まあや、消化器外科医・さーたり、皮膚科医・デルぽんによる座談会が実現しました。先日joynetが発表した『女医白書~女性医師の結婚と離婚~』を、それぞれの立場、経験から考察していただきました。

─joynet人気ドクターが夢のコラボです。お互いの印象はいかがですか?

Dr.まあや:すみません、わたし、こんなんで(笑)。さーたり先生は外科の先生っぽいですよね。デルぽん先生はザ・皮膚科の先生ですね! 自己主張しすぎず、静かに診察しているイメージ。皮膚科の医局はまさにそんな感じで、人種が違うな、ここに踏み込んじゃいけないなって思うんですよね。

さーたり:わかります(笑)

Dr.まあや:外科系の先生たちって下品極まりないんですよ。脳外科は私も含めて、より一層変人が多いと思ってます(笑)

さーたり:皮膚科の先生との絡みは術後の薬疹を診てもらうことがあるくらい。脳外科は脳室シャント手術のときにご一緒するくらいですかね。

デルぽん:皮膚科から見たら、外科系は楽しそうでいいなと思っていました。相交えない感じはありました…(笑)。男性の先生が多いから雰囲気が全然違いますね。

Dr.まあや:どこにいっても下品なんですよ(笑)女の先生も女扱いされないし、下ネタも全然平気です。

さーたり:どこでも着替えますよね。以前は女子更衣室も遠くに追いやられていたのでトイレで着替えたり、わたしは白衣の下でゴソゴソ着替えたりしていました。失敗して思いっきり下着姿を披露したこともあります(笑)。男性の先生に見られてなぜか怒られましたよ…。

─男女比は科目によって違って、文化の差があるようですね。ちょっとここで職場での結婚について伺います。【女医白書~女性医師の結婚と離婚~】によると、女医さんの結婚時期のピークは「25歳から29歳」、キャリアのタイミングでいうと後期研修中~研修後5年未満が中心です。先生方のまわりはどうでしたか?

さーたり:わたしは29歳で結婚しました。わたしの下の学年からスーパーローテーションが始まって、その世代の先生たちは研修医2年目、入局するときに結婚するパターンが多かったように思います。学生のうちに結婚して、卒業と同時に出産して、1年経ってから研修医になるっていう…。

Dr.まあや:ああ、それは多いですね。最近は人生かけて医者をやる! というよりは、QOLを上げつつ、そこそこ上手く立ち回れる人が増えつつある気がします。現場でも女性医師が増えてきて、結婚が足かせだとか妊娠が迷惑だとか言ってると叩かれる時代ですから。まわりも徐々に許容できるようになってきたな、とは感じています。

脳外科医は専門医がとにかく厳しいので、まずその取得が最優先になっている風潮はあるかもしれません。となると、ざっと7年間は結婚できませんね…。まあ…、ワタシは結婚を考えたことは一度もないですけど。

デルぽん:皮膚科も専門医を取ってから結婚する先生が多いような気がします。専門医を取ったら医局は辞めてバイトに切り替える人も少なくはありませんね。出産や育児のために辞めるとか…女性が多いので軸は「家庭」なのかなと思います。

さーたり:経済的な地盤は自分で作れてしまうので、いわゆる世間一般の適齢期を過ぎてから、人生のパートナーを探すというのもありですね。

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─結婚する時期は、やはり医者としてのキャリアプラン、ライフプランが大きく関わるわけですね。

さーたり:あとは、結婚式にどこまで招待するかも大きいですね。医局に入ってからだと披露宴に教授を招待しなければ…(笑)

Dr.まあや:それですね! 結婚式に呼ばれる専門の身としては、「フムフム、なるほどね〜。あいつは教授へのお礼に●●円包んだか」と情報収集してましたよ(笑)。うちの医局は特にうるさくなかったのですが、他の医局とかは、結婚式の諸々をミスすると、その後の人事に影響することがあるので、下々の者は戦々恐々としていました。

デルぽん:教授を招待しなかったツワモノがいましたが、もうずっと言われ続けてましたね…。伝説になっていました(笑)。

さーたり:うちは割とあっさりしたものでしたよ。教授を呼ばずにカジュアルに済ませる人もいました。医局や科のルールがあるんですね。 

――【女医白書】でも、女医さんの結婚相手はドクターが多いという結果が出ました。

さーたり:確率論ですよね。外に出ない限り、出会いはありません。ドクター同士の離婚率が高いというデータ(『女医白書』より)も見ましたが、人によります。

女性の方が出産育児で仕事に集中できない、その間に夫がどんどんキャリアを積むわけですから、それに対する葛藤や苛立ちはあるでしょうね。でもそれがまっすぐ離婚に結びつくかどうかは一概に言えません。

わたしも夫(外科医)より手技は上だと思っていたんですが(笑)、わたしが休んでいる間に夫がうまくなってたんです。焦ってしまったわたしに対し、夫はフォローしてくれました。手術のビデオを一緒にみたり、情報を共有してくれたり。

どっちが上かという議論はまったくナンセンスで、仕事を理解し合える関係にあるということをメリットとして生かすべきだと思います。

デルぽん:わたしの友人は医者ではない人と結婚しています。奥さんのことを「お医者さま」みたいな感じで接していて、頼りにされていていい関係だなと思います。

健康、医療の領域は妻が、その他の領域は夫がイニシアチブを取る、といったように自然と役割分担できていることで、うまくバランスが取れるのかもしれませんね。医者は意外と社会性がないというか、わたしも含めてですが、一般常識が苦手な人が多いと思うので、医者ではない他の職種の方にカバーしてもらえると助かるのではないか? と思います。

あとは夫婦で開業している人もいますが、やはり夫が子育てに協力的ですね。これは譲れない夫婦円満の秘訣だと思います。

さーたり:わたしの夫の場合、夫の両親も医者なんです。だから、わたしが医者であること、忙しく働いていることが普通のことなんです。夫の生育環境は意外と関係するんじゃないかと思います。

それと、夫はどちらかといえば協力的な方ですが、夫にここまでやってほしいという要望のレベルが年々下がってきました。察してくれと思っても察しないですよね。使えない新人と思えとはよく言ったもので(笑)。

Dr.まあや:わたしに至っては結婚願望がないので、想像つかないんですけど(笑)、医者同士はつまらないなというのはありますね。相手の人生が見えちゃうので。それでも結婚するのであれば、相手は違う分野で輝いている人がいいですかね〜(笑)。明日どうなるか分からないでしょ? そういうのは楽しいでしょうね!

離婚率に関しては実感としてはいかがですか?女医白書でも約4割の先生が離婚を考えたことがあるようです。

さーたり:離婚率が高いとはあまり思いませんが、気軽に離婚するイメージはありますね(笑)。例えば相手が浮気をしたら、関係性を再構築するという作業はしないような。そして再婚も早いと思います。

Dr.まあや:わたしのまわりも離婚している人はあまりいないですね。浮気してる人はいますけど 

浮気は普通にあるんですね(笑)

Dr.まあや:いやいや、ありますよね。しかも本人たちは気がつかれてない、と思っていたりするのですが、周囲はその噂をしてあ〜だこ〜だ言って、楽しんでいて、当然本人たちには突っ込まず、暗黙の了解みたいなところもあります。外科系はそういう部分は、よくある話なんじゃないですか?

デルぽん:皮膚科は男性医師が少ないので、そういう話で盛り上がるということはあまりないですね…。まあ、浮気の噂は聞いたことがないわけではないですけど。

さーたり:反対に、女性医師の浮気はあまり聞いたことがないですね。

 ――女医の生涯未婚率に関しての「女医の3分の1の法則」はみなさんの周りでもあてはまっていますか?

さーたり:女医が結婚できない、結婚を継続できないというのは、わたしたちの親世代が顕著だったのかな、と思います。今は働き方も変わり、結婚率も出産率も上がってきていると思います。

わたしの周りに関して言えば、大学時代の友人はほとんど結婚しています。むしろ今会社員として働いている高校時代の友人の方が独身が多いですね。女医はコレだ!と思った出会いを逃さないんじゃないかと推測していますが。コレを逃したら次がないって(笑)

Dr.まあや:結婚できない女医さんの話をわたしがするのもナンですが…、例えばわたしのまわりでいうと家柄も成績もすごい人が未だ独身っていうことはあります。高貴すぎて周りが手を出せない系ですね。

女医さんは育ちがいいお嬢さんが多いですから、結婚相手選びも簡単にはいかないんでしょう。そうこう言ってるうちに医局人事で田舎に行ったりして、家と病院の往復のみ…。出会いなんて皆無ですよね。最終的にわたしと終活を語る、みたいなね(笑)

ただ、結婚願望がない女医は楽しいですよ。経済的な心配もないし、わたしなんて好き勝手できて超楽しいですよ!

─―世の中的には男性医師の方が結婚率は高いのですが、やっぱり女医さんはモテない?(笑)

さーたり:経済的に独立できてしまうので、当人に危機感もないし…。

デルぽん:そうですね…。医者だからモテるってことはないですね。

さーたり:看護師さんの方が圧倒的にモテますから。合コンでも医者だって正直に言うと敬遠されるので、「大学院で生物の研究をしてます」って言ったこともあります(笑)

Dr.まあや:そりゃ看護師さんの方がいいですよ。女医より若い人が次々就職してくるし、女性らしさや健気さが女医さんよりあるわけで、先生先生って言ってくれるし。わたしが男でもそっちに行きますね!

>>「Dr.まあや×さーたり、二足のわらじを履く医者」へ続く(8月公開予定)

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夢の座談会を終えた3人の感想文。直筆イラストと共に。

Dr.まあや

なかなか特殊な3人の女医の座談会。とっても楽しかったです。

 

さーたり先生は、消化器外科の女医さんっていう感じで、サバサバしていてかっこいいなぁ、という一方でお母さんなわけで凄すぎる!

 

そして、デルぽん先生、のっけから、皮膚科いじりをして申し訳ございません。静かな中に、細かい洞察力やちょっとした闇があって、あのマンガができていることがなんとなくわかった気がします。

 

プロフィール

1975年東京生まれ、岩手育ち。岩手医科大学卒業後、慶應義塾大学病院で研修を終え脳神経外科に入局。2010年にかねてから夢だったファッションデザイナーの道に挑戦しようと日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学する。翌年にはロンドンのセントラル セント マーチン カレッジ オブ アート アンド デザインに約2年間留学しファッションデザインの基礎を学ぶ。帰国後は事務所『Dr.まあやデザイン研究所』を設立しアーティスト活動をスタート。現在は釧路孝仁会記念病院、東京・小平市のあかしあ脳神経外科の院長として非常勤勤務している。

 

さーたり
手術記事の絵について熱く語るまあや先生(※次回の『二足のわらじを履く医者』に登場)、皮膚疾患の話になると饒舌になるデルぽん先生。

 

デザイナーや漫画家をしていてもやっぱりお二人とも医者の仕事が好きなんだなあと1ファンとして楽しかったです! ぜひまた!

 

プロフィール

都内某大学病院、消化器外科所属。197×年東京生まれ。両親ともに小児科医の家庭に育ち、中学時代にマンガに目覚めマンガ家の道も考えるが「手塚治虫さんのように医師になってもマンガは描ける」と母親から助言され医学部へ。

 

卒業後は外科医の道に進む。30歳より大学院に通い博士号を取得し、その年に結婚。翌年からアメブロでマンガを描きはじめ人気ブロガーとして注目を集める。2016年に初の単行本『腐女医の医者道』(KADOKAWA)を上梓。3児の母。

 

デルぽん

座談会とても楽しくあっという間の1時間でした!

 

まあや先生はとっても明るくて、情報通な先生。業界や医局の裏話などいろんなお話が聞けてとても楽しかったです。

さーたり先生は素敵でかっこいい先生。キレのあるツッコミと爽やかな笑顔が印象的でした。

 

時間の関係で最後まで同席することは叶いませんでしたが、密度の濃い夢のような時間でした。お招きいただきありがとうございます☆

 

プロフィール

ゆるい皮膚科勤務医。ブログ「デルマな日常」ではデルマな4コマ漫画をお届け!twitterFacebookにも同時配信中☆

 

 文/ふるたゆうこ


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