Cdcd41c4 9650 4e9e b006 bdad59643358連載・コラム
2017年09月13日

起業女医ともこの必要は行動の母!
第4回 起業準備Part 3~クールな弁護士とSEあるある。サービス具体化編~

ビジネスプランだけでは起業は成功しない! 家族や友人のツテを頼り、素直にSOSの声をあげることで気づけば、弁護士、税理士、司法書士、社労士、エンジニア・・・と最強チームを編成したともこ先生。第一線のプロとのローンチへの道のりは、心強さはありながらも、緊張感でワキ汗モノ・・・。そんな中、信頼関係で結ばれた良好な関係性構築のために、ともこ先生が心がけたこととは?

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第4回 起業準備Part 3
~クールな弁護士とSEあるある。サービス具体化編~

起業に関する下準備を終え、弁護士とシステムエンジニア(以下、SE)からなる起業チームを作りました。例えるなら、”旅行先とメンバーが決まり、パッキングを終えたところ”。「こんなに時間をかけたのに、まだ旅行にも出ていない。。。」 焦りを抱えながらも、事業アイデアが具体化するにつれて高揚感も相まって、夜もなかなか寝付けない、なんて経験を初めてしました。今回はまさにローンチ前夜を共に過ごしたチームの裏側をお披露目します。

友人のツテで紹介してもらった知的財産権を専門とする弁護士は、”エリートど真ん中”という表現がピッタリな経歴をお持ちでした。初回相談する前には、緊張して脇汗・・・・・・。実際にお話すると、シャープな語り口と言い回しに心から感動しました。提供するサービスが法律に抵触しないかという相談に対しては、「判例がないためにグレーな法的判断を要する慣習的事項ですので、利用規約では○○と表現しましょう」等々。20代の若かりし頃、患者からの質問に対して、回答知識を持ち合わせていないばかりに、はぐらかすような回答をしてしまった経験を恥ずかしくも思い出したりしました。”人のふり見て我がふり直せ” とはよく言われますが、他者との関わりから、気づきが増えたことも、起業の貴重な副産物でした。

チーム編成直後の悩みは、「どの段階まで自分で整えて、どこからプロに外注するか」。利用規約などの法的文書を作成する弁護士の立場としては、素人文章の添削をするよりは丸投げされた方が効率的という見方もあるでしょう。システム構築でいえば、サーバーレンタルやドメイン取得といった超初期段階から請け負ってくれる業者も存在します。コレといった正解はありえませんが、私の様にローンチ締め切りもない替わりに潤沢な予算もない状況では、自分で出来るところまで未完成品を作ってみるのも1つの勉強になると割り切りました

最終的に私の予算と時間をバランスにかけて決めました。利用規約などの法的文書作成に際しては、まずは著作権関連の書籍や類似業態の利用規約を参考に、自分なりにドラフトを書いてみました。白紙の状態でイチから弁護士に作成してもらうよりもコストが抑えられるからです。結果的に、他者に作られた文章を最初から最後までチェックするよりも、訂正版に目を通す方が、モチベーションを維持しやすかったので、私にとっては良い選択でした。一方、システム開発にあたっては、私のほうでも多少のプログラミングは行いましたが、セキュリティ管理に関してはプロの仕事が必須でした。

一緒にWEBサイトを構築したSEとは、サービス開始した今だからこそ言える ”けんけんがくがく” なやりとりをしたこともありました。WEBサイトのデザイン(色の配色やボタン配置バランスなど)や、細かい使い勝手は、こだわりを追求すればキリがありません。素人的発想で完成度を求める私と、技術面でのサイト安定性を重視するSEとで、意見の相違が頻発しました。(編集部注:SEの”ストレスあるある”ですね。joy.netでも、編集部が無邪気な要望を出してはSEが頭を抱える・・・という図は日常茶飯事です。それでも、ある日突然要望を適えたシステム変更がされていて“もう、SEさんったらツンデレ!”と身もだえることもしょっちゅう・・・笑)技術的に出来ません”の一言で納品完了すればSEは報酬をもらえるのですが、依頼者サイドとしてはとことん調べて検証してもらいたいのが本音です。「どうすれば私と同じ熱量でシステム開発に向きあってもらえるか?」悩んでいました。

そんな折り、「SEは、普通に作動して当たり前で感謝をされない、トラブルや注文があって初めて連絡を受ける仕事」と言われたのが胸に刺さりました。”あっ、自分も同じ思いをしたことがある!!” 手術室で麻酔科Drをしていた頃、一部の外科Drに同じ感情を抱いたことがありました。麻酔は普通に出来て当たり前で、外科Drから口を開かれるのは、麻酔導入と覚醒が遅い時のクレームだけ。。。一方で、「出血多くなりそうです」「もうすぐ閉創です」等の進捗状況を伝え合える外科Drとは、非常にスムーズに術中管理が進みました

以降、システム開発に一見無関係なこと(利用規約作成の進捗状況、オンライン学習のトレンド)も織り交ぜながら、試作版への友人の感想などシステム修正注文以外でも、連絡メールをしてみました。効を奏したのか、クールでビジネスライクなやりとりが次第に軟化、言葉尻からもポジティブな雰囲気でコミュニケーションできるようになりました。今現在は、サービス開始後のトラブルシューティングにも意欲的に対応して頂いています。

次回第5回は、営業ウーマンになって早速失敗した編 をお送りします。

倉持智子(くらもち ともこ)先生
横浜市立大学卒業。日本麻酔科学会麻酔科専門医、インフェクション・コントロールドクター。日本ペインクリニック学会会員。クリニック副院長としての勤務と大学病院での週1回の非常勤勤務に従事。3歳と1歳の男児の母親として、怒涛の日々を送る中、医療従事者のためのオンライン学習サービス「SlideStudy」をローンチ。起業家としても邁進中! 

起業女医ともこのブログ:http://kigyojoytomoko.hatenablog.jp

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