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2015年09月16日

女性医師たちに聞いてみた。
医療ドラマ、観る?観ない?

女性医師と聞いたら「私、失敗しないので」でおなじみの大門未知子(『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』)が思い浮かぶ人は少なくないはず。ばっちりメイクにピンヒール、白衣をなびかせ、ポケットに手を入れて歩いている感じ。おまけに男性の医師も江口洋介や坂口憲二みたいなかっこいい同僚に囲まれて、なんとも華やかな人生……。

 医療の現場は、そこに踏み込めない人にとっては謎だらけ。ドラマゆえの脚色でさえも、事実かどうかを知るすべもなし。だから、たいていの医療ドラマは高視聴率です。

 ここで気になるのは、リアル医師はどう感じているのか、そもそも医療ドラマを観るのかということ。彼女らからしたら正直つっこみどころ満載なはず。今回は、ずばり、「医師は医療ドラマをどう観るのか」がテーマです。

意外とばかにできない!?最新の医療機器や現場に近い設定が楽しめる。

 「大門先生のドラマは非現実的ですが、最新の手術機器が出てきて外科医的には面白い。(消化器外科)」

 

「『コウノドリ』は現代の周産期医療に立ち入っている。(小児科)」

 

「『白い巨塔』の派閥争いはリアル…。(一般内科)」

 

 「『ER(海外ドラマ)』は現場に近く、忠実に再現されている(消化器内科、一般内科等)

 

『ER』は、おすすめできると答えた医師が多く、その理由にリアリティがあることがあげられました。中には、英語の勉強のためにみていたという人も。『ER』は1994年から実に15年に渡って放映された、アメリカの人気医療ドラマ。生みの親であるマイケル・クライトンが医学博士であることは有名な話です。

ありえないと思いつつハマっちゃう。エンターテイメントとして楽しめる。

「『医師たちの恋愛事情』。医療ドラマというより純粋に恋愛ドラマとして楽しめました。(耳鼻咽喉科)」

『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』は意外にも(?)ハマった医師が多かったようです。「いやいや〜、ないでしょう〜!」と正面からつっこめてしまう大胆な設定が、医療という枠を緩めてしまったのかもしれません。

 「大門未知子の“私失敗しないから”がかっこよすぎる。現場では絶対言えないことだけに、こんなはっきり言えたらどんなにすっきりするだろう、って疑似体験できる。(一般内科)」

 

 「「その仕事って医師免許いりますか?」ってセリフを日常で使いたくてたまらない。(科目非公開)」

 そして、『医龍』も人気。坂口憲二を観ていました、という回答が多数!素人が観てもつっこみどころ満載でしたが、医療現場の臨場感とか、手術ってこんな感じなんだとか、麻酔は7秒でかかるんだとか(笑)、わたしも夢中で観ていました。

医療ドラマは観ない派は少数?!

 意外だったのが、医療ドラマ自体否定的だという人が少ないこと。

 「日々の医療の泥臭さなんかがちっともないし極端なのであまり観ない。(循環器内科)」

 

 「医療系は仕事から離れて楽しめないからわざわざ観たくない。余暇に仕事を持ち込みたくない。(呼吸器内科)」

 こちらの意見が台頭してくると思っていましたが、
結果は“医療ドラマは非現実的な部分があるものの、その中からリアルや理想のかたちが少しでも見つかったときに、けっこうハマって観てしまう”というものでした。少しくらい非現実的で極端な方がストレス解消になるのかもしれませんね。

 こんなドラマが観てみたい!

 せっかくなので、医師目線でこんな医療ドラマを観てみたいというリクエストを募集しました。専門的なコメントが多かったということは、よくある医療ドラマは科目など設定が限られているんですね。確かに、『コードブルー』でドクターヘリが出てきたときには、馴染みがなさすぎて夢中で観ました。

 1位 マイナー科のドラマ

「眼科とか皮膚科とか泌尿器科。同じ医師だけど、何をしてるのかさっぱりわからないから」

 「刑務所、船医など特殊な専門医が気になる」

「肛門科、美容外科といった、どこかセンスティブな世界を覗いてみたい」

 「造血細胞移植医のむくわれない苦労を取り上げてほしい。成功率2〜3割の移植ばかりしている医師もいることを……」

 2位 医師の生活や人間関係、苦悩などを深掘りしたドラマ

 「医者がどれだけ苦労して、嫌な思いもしながら仕事をしているか、汚い部分を根気よく描いてほしい」
「モンスターペイシェントと戦う話」
「緩和ケアやホスピスドクター。短期間のドラマティックさはありませんが、じわじわとくる感動や考えさせられることはいっぱいあると思います」
「医局内の争いや医学生時代の人間関係サバイバル(資料をまわさない、留年)など、人間関係に着目してみたいです」

 3位 外務省や自衛隊の医務官の話

 「医務官と政治家との関係などが知りたい」

 「自衛隊の医務官を主人公にした物語」

 4位 産業医と会社員の話

 「大手企業の産業医と診察室を訪れる社員とのエピソードをドラマ化したもの」

 多かったのが“自分が興味があるので取り上げてほしい“、“どんな仕事か知りたい”という意見でした。

アンケートでは、興味のある職種についても聞いているのですが、山岳救助隊や船医、フライングドクター、リングドクターなど、実に様々な職種に興味を持ち、情報収集していることもわかりました。ドラマ化や書籍化されたら、医師でなくても楽しめそうですね。

 さて、10月からまた医療ドラマが始まります。女性医師から多数の支持が寄せられた『コウノドリ』は綾野剛主演。また、開業医が主人公の『無痛〜診え眼〜』の原作者は現役医師(久坂部羊「無痛」幻冬舎文庫)。サスペンスなので、リアリティを追求できるかどうかはさておき……、これはちょっと期待できるのでは!?

 文・ふるたゆうこ

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