Cdcd41c4 9650 4e9e b006 bdad59643358連載・コラム
2017年12月14日

起業女医ともこの必要は行動の母!
最終回~私の失速と、これから~ 

サービスをローンチし、営業ウーマンとして奔走してきた新米起業家女医・ともこ先生。自分自身の「学びへの渇望感」をエネルギーに必死のトライアンドエラーを繰り返してきたものの、事業はなかなか軌道に乗らない低空飛行・・・に苦しんでいます。とはいえ、転んでもただでは起き上がらない・・・いや、転ぶ時だって前のめり!なマッチョ女医ともこ先生。失速原因を振り返り、今後の展望を描きます。だって、失敗は成功の母ですから!!

最終回~私の失速と、これから~ 

「こんなサービスあったらどうかな?」という思いつきでプチ起業し、ツテ頼みの営業をして4ヶ月が経ちました。正直申し上げますと、サービス展開はすでに失速しています。連載の最終回なのに、ネガティブスタートでごめんなさい!!今回は、失速原因の分析と反省、これからのことを記します。特に起業マインドのある方々、、必読です!

失速原因① ~売り手の気持ちを読めなかった。

私の作ったサービスSlideStudyは、医療系学術スライド(いわゆる勉強会や学会発表に使用するパワーポイント)の売買プラットフォームです。スライドの売り手・買い手の双方が相当数いることで成立するビジネスモデルです。私自身の「こういうスライドがあったら欲しい」という買い手視点からスタートしたサービスであった為、売り手の需要動向を十分に調査しないままローンチしてしまいました。若手Dr向けの講演で人気のあるDrにアプローチしたところ、「スライドの著作権チェックをしている時間が無い」という理由でスライド提供NGが相次ぎました。クローズドな場で同業者に見せるスライドをWEB公開かつ課金する時点で、著作権などの法的問題を含めて心理的なハードルが大幅に高くなったというワケです。また、「スライドを作りこまずに講演している」背景のDrも複数名いたため、講演が人気=スライドも充実 という図式が成立しませんでした。全ては、サービス始動前にヒアリングした層が主に買い手対象だったことから招いたミスでした。サービスを公平な視点で見るためにも、なるべく自分と遠い層からヒアリングをしていくべきだと学びました。

失速原因② ~営業努力をしなかった。

スライドの売り手候補は全国の研究会・勉強会に潜在しているので、一人でも多くの演者に「先生のスライドを私のサービスで売ってもらえませんか?」とお願いする”どぶ板営業”をすれば、もっとマーケットを大きく出来たはずです。個人的制約(地方在住・兼業医師・未就学児の育児中)の上でサービス展開を開始し、サービス展開が鈍った後もその制約を見直さず対面営業に奔走しませんでした。かといって、毎日複数のSNSで営業発信して、サービス認知度を高める努力もしませんでした。営業の王道は、「打てる手は全て打つ」「芽が出るまでコツコツ継続させる」です。例えば、本が売れない昨今でもベストセラーを連発している作家は、依然として全国の書店巡りを継続して、新刊を平積みしてもらえるように営業しているらしいのです。況んや、新興プチサービスの責任者である私が、自身の環境にかまけて営業努力をしなければ、サービスの認知度が知人の間でしか広まらないのは当たり前です。

失速原因③ ~テンションが一時的に減退した。

プライベートでの精神的疲労が蓄積し、事業意欲が保てない時期がありました。当時は、一日でも事業に関わらないと、その翌日もまた翌々日もと、どんどん自分が事業から遠のいていくのが分かりました。次第に、サービス自体の存在意義を疑問に感じるようになり、更にテンションが下がるという悪循環に陥りました。「起業は長い長い孤独なマラソンだ」という先人の教えが身にしみます。”起業が精神のバランスを維持する” ”起業が気分転換” というフェーズまで自分が起業にのめり込めなかったのも、テンションが維持できなかった理由だと分析しています。私の場合は対等な意味での創業チームを組まなかったので、意思決定が迅速というメリットを活かせた一方で、事業意欲が自分次第で不安定というデメリットが露わになりました。起業をソロでするか、チームでするかは、結果論かもしれません。しかし、私自身が仮に同じ起業をやり直せるならば、相棒を探してチームでの起業を目指します。

徒然なるままに恥部をさらした今、では起業を後悔しているか?と言う問いに、答えはNOです。
反省・懺悔とセットで、得た物の方が大きいからです。起業を機に新しい繋がりを頂き、講演や新規連載のお仕事に恵まれました。医療系ベンチャー企業の外部アドバイザーに立候補したところ、起業マインドを評価いただいて受諾いただきました

起業を辞めるのか?という問いにも、答えはNOです。
仮にSlideStudyサービスがこの先伸びなくても、今回の起業からのピボット(注)も選択肢の一つと考えています。(注:バスケットボール競技で片足を軸にして回転し、カラダの向きを変える動作。ビジネス界では、既存の事業展開が軌道にのらない場合、全撤退するのではなく、視点を変えて継続していく事を意味する)同時に、「私」という起業は一生続きます。今回テンションが下がった時期に、気力体力次第で自分すら元本保証ではないと気付きましたので、自分の能力や強みを磨続けていく所存です。

支えてくれた家族・友人・サービス開発までお付き合い頂いた専門職の方々、そして、SlideStudyユーザーの皆様に感謝の気持ちをお伝えして、この連載を終わります。
『ありがとうございます、そして、これからもよろしくお願いします。』

 

倉持智子(くらもち ともこ)先生
横浜市立大学卒業。日本麻酔科学会麻酔科専門医、インフェクション・コントロールドクター。日本ペインクリニック学会会員。クリニック副院長としての勤務と大学病院での週1回の非常勤勤務に従事。3歳と1歳の男児の母親として、怒涛の日々を送る中、医療従事者のためのオンライン学習サービス「SlideStudy」をローンチ。起業家としても邁進中! 

起業女医ともこのブログ:http://kigyojoytomoko.hatenablog.jp

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