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2018年01月16日

働くママ女医の子育て奮闘物語

8割以上の女性医師が仕事と家庭の両立に苦労(※関連記事)している中、とはいえ、やらないわけにはいかない子育て。仕事でも家庭でも時間に追われ、ワンオペ育児があたりまえの毎日。持ち前のド根性と経済力を武器に奮闘するママ女医たちのリアルをご紹介します。

\育児との両立なら、柔軟なアルバイト勤務という選択肢も/

解熱剤を飲ませて保育園へ…。辛い子育てエピソード

仕事との両立で特に苦労しているのが「子育て」。具体的には

・食事、お風呂、片付け・掃除、洗濯などのルーティンワーク。
・習いごと、勉強のフォロー、幼稚園・保育園などの対応。
・急な発熱や夏休みなどイレギュラー対応。

に多くのエピソードが集まりました。

辛かったことは、子どもが病気の時に仕事を急には休めないこと。子どもの保育園の行事に出席できない時があること。もっと頑張りたいのに仕事をセーブしなくてはならないこと。(呼吸器内科・常勤)

 

2日連続で休日にセミナーに参加した際、子どもが風邪をこじらせて肺炎になり、入院しました。数日間とても苦しそうで、食事はもちろん、おっぱいも飲まない状況でずっと寝てばかりだったときは、風邪を引いている子を置いて仕事を優先させたことを後悔しました。(放射線科・常勤)

 

手術があってどうしても休めない日に子どもが発熱。こっそり解熱剤を飲ませてむりやり保育園に行かせた。ふらふらしながら部屋に入っていく子どもの後姿を見て、涙が出た。(外科・常勤と非常勤)

母親としてやるべきことと、医師としてやるべきこと。天秤にかけたときにどうしても仕事を優先させてしまう(そして、させざるを得ない医療現場の状況)。主治医制も多く、手術やオンコール、大事なカンファレンスなどは代わりがきかないこと多数。また、無理を通せばキャリアの機会を失うことにもなってしまう…。そんな葛藤の声が多く集まりました。それと同時に、仕事を優先させてしまうことへの自己嫌悪、自己否定に悩まされたことがある人は少なくありません。そんなギリギリの精神状態を身近な人に理解してもらえないことで辛い思いをした人も。

専業主婦の実母からの「こんなに小さいのに保育園に入れるなんて可哀想」「子どもが小さいのに開業するなんて自分勝手」などの『善意の一刺し』が辛かった。(形成外科・常勤)

白衣姿を褒めてくれる。幸せなこともたくさん。

子どもで苦労するけれど、子どもで報われるのも事実。子育てをしていて幸せだと思うときはどんなときか聞きました。

ママ仕事やめないでと言われること。 (外科・常勤)

 

子供たちが、白衣姿の私を見て喜んでくれた。(眼科・常勤)

 

仕事の話をかいつまんで子供に話すと、興味深そうに聞いてくれるので、子供に少しでもいろいろな世界を見せてあげられているかなと感じて嬉しくなります。(精神科・常勤と非常勤)

 

当直明けで帰宅して寝ている子どもたちを抱きしめた時、癒された~幸せ~って思う。(産婦人科・常勤)

仕事をしている自分を認めてもらえるときが幸せ、報われる、という意見が多くあがりました。医者という仕事が子どもにとっても身近で理解しやすく、自分の母親が誰かの役に立っていること、誰かを助けていることに誇りを感じることでしょう。

まだ小さいのに保育園に預けていること、病気で辛そうなときにそばにいてあげられない自分を責める人もいます。ですが、子どもは意外と状況を把握していて、自然と許容力も身につけていくものです。編集部は超多忙な女医ママに育てられた若手医師に取材した際に「母親が頑張ってたのは分かってたし、母が申し訳ないと思うほど、僕らは辛くも悲しくもなく、楽しくやってたよ」と振り返られていた様子に勇気づけられたことがあります(※ 関連記事

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アウトソースできることは積極的に!

悩み多き女医ママにとって、家事や育児のアウトソーシングは強い味方。“わたしじゃなくてもいいタスク”は優先順位を下げ、効率至上主義で立ち回る姿もまたかっこいい。医師の仕事に誇りがある、だからこそ、家事などの業務もそのプロに依頼するのです。

病児シッターサービスはいざという時に頼めるという安心感があり、年に数回しか使ってないけれど本当にありがたいです。(呼吸器内科・常勤)

 

グッズ、サービスはお金を払うことを前提に探せばなんとかなるものです。(眼科・常勤)

 

家事代行サービスを利用。その間子供の世話ができ、心に余裕が生まれる。 簡単な子供のケアもしてくれるサービスもあります。(外科・常勤と非常勤)

お金で解決!に抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、子どもの急な発熱やシーツや着替えなどの大量の洗濯物、リビングいっぱいに散らかったおもちゃ…。それらは長い親子人生でほんの一時のこと。アウトソースできることは思い切って手放し、その時間は子どもとのスキンシップに充てるのは賢い選択です。

子育てはいずれ終わる。そのあとどう生きるかは今次第

最後に、これから子どもを持つ女性医師へアドバイスを。

パートナーとのチームワークは本当に大事です。互いにとって良いチームメンバーであるために、話し合いは欠かせません。(形成外科・常勤)

 

仕事は、一度やめると戻れなくなるのでどんなかたちでもいいから続けてください。私は妊娠時切迫流産で安静指示をされたため、通常行っていた内視鏡検査などができず、入院患者もストップされ、何のために病院に来ているのかとつらい時期がありました。しかし、その分、座ってもできる検査科で経験を積むことができました困ったときこそチャンスだと思います。(内科・常勤)

 

産後、理想通りに働ける保障はないので、できるだけ貯金したり保険に加入してからの出産をお勧めします。(麻酔科・常勤と非常勤)

 

キャリアを重ねるのに、常に同じスピードでなくてもいいので、完全に止まってしまうことなく、少しずつでも前に進んで欲しい。子育てはいずれ終わるし、また自分の人生を子供たちのせいで…というようなことにはなって欲しくない。 (眼科・常勤)

 

キャリアとプライベートのバランスのとり方で悩むことも多いですが、自分の中で優先順位をはっきりさせて、軸がぶれないように。どんなに大変でも、この日々が自分や家族の歴史になっていくのだから、同じ時間を過ごすのならハッピーに!(放射線科・常勤)

 

こどもはできたとき、ほしいと思ったときが産みどきです。 せっかくご縁があったのですから、仲間や支援してくれる人を探し、身近にあるサポートをうまく利用しながらやってみれば、意外とどうにかなるものです。(家庭内科・非常勤)

 

両立は辛いことがとても多く、何度も仕事を辞めようか悩みました。でも子供はいつか必ず大きくなり巣立っていく。育児は今しかできないと思って子どもとの時間を大切にすれば、辛さが少し楽になります。頼れるものは頼っていいと思います。 育児で得た経験は医師としても決して無駄にはなりません。仕事を辞めるより、大変な時期は少しずつでもいいからキャリアを続けておけば、子どもが手を離れたときに必ず成長した医師になっていると思います。(外科・常勤と非常勤)

しばらくは育児が大変でも、それはいつか終わること。パートナーや職場、外部サービスに頼りながら、両立したいという気持ちを行動に移せば必ず報われるんだというメッセージでした。コウノドリでも話題になったように、子育ては「パートナー」と共にするものだということで、パートナー教育もぬかりなく! そして、仕事は続けるべき、中断したり遠回りしたりすることがあっても、辞めないこと。それが今回のアンケートに協力していただいた女性医師のみなさんに共通する思いでした。両立に悩んだら、少し立ち止まって子どものぬくもりに触れてみたり、子どもが少し大きくなったら仕事の話をしてあげたりするのもいいですね。

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文/ふるたゆうこ

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