46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2018年01月18日

整形外来における思春期男子 (ホルモン噴出ゆえの怪我)【院長ママのパラレルな日々  第21回】

思春期男子と整形外来は切っても切り離せない!? ホルモン噴出する思春期男子のケガ、外来での様子、かわいいコイバナ(未満)、そして思春期男子2名の母としての顔も披露しちゃいます。

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第21回 整形外来における思春期男子 (ホルモン噴出ゆえの怪我)

私の周りには男子が多い。第1回コラムにも書かせていただきましたが、私は女の子が欲しかったために産み分けゼリーまで購入したのにもかかわらず、可愛い二人の息子の母となりました。友人に言わせると私の身体からは男子しか出るはずがない、そうですが・・・(笑)。

お蔭様で長男は15歳になり次男は11歳になり日々スポーツに明け暮れており、私たち夫婦の余暇は彼らの試合の応援と練習の送り迎えに費やされ、私の車は消臭剤なくしてはあり得ないほど部室化しています。(オットは子供たちの送迎に自分の車を使わない・・・。どうも臭くなるかららしい)

整形外科では思春期男子の怪我を診る機会は意外と多い。私の長男に至っては、中学3年間で重症オスグットから始まり、腰椎分離症・舟状骨骨折・坐骨剥離骨折を次々と発症。すべて治ったから良いものの、バスケットか勉強しかしていない彼にはきつい宣告ばかりでした。都大会で敗北した時は、思うように燃え尽きることができなかった悔しさからか人目もはばからず大号泣!まあ、青春とでも言いましょうか・・・。こうやって肉体も精神も成長していくのですね。

思春期男子は意味もなくイライラもしているし、女の子にも興味が出てくる時期です。長男の場合はイライラの矛先が次男に向くので、兄弟喧嘩が絶えません。『なんでこんなにイライラするんだろう?』と言われた時、『それはホルモンのせいよ~!!』と話した事がありました(笑)。何故か長男はそれで納得してくれましたが・・・。

外来にはホルモンが出ている男子達の『グーで壁をパンチした怪我(第5中手骨骨折=boxer`s fracture)』はとても多く、顔と手を見た瞬間に診断がつけられると言ったら大げさですが、あ~、なに殴ったの?と思わず聞いてしまう・・・。骨折を告げられた男子達の苦笑する顔は皆一緒。おとなしくギプスを巻かれるのです。私はというと今度イラついたら枕をパンチしてね~、なんて言っちゃったりして!

ガラスの扉を蹴って足の裏を切って血だらけ…というのも時々・・・。母と殴り合いの喧嘩の末、お互いMRIを取る羽目になった親子もいました!待合室で大喧嘩している親子もいたし、もちろん外来では母と口も利かない息子もいる・・・。

そんな思春期男子も1人で外来にくるととってもきちんとした対応ができます。そしてどんどん大人になっていくにしたがって、私と対等な感じの会話ができるようになっていきます。子供達がきちんと成長していく姿を見ていると、思春期・反抗期は必要な過程なんだとつくづく感じます。以前、社会人1年目の男の子に『先生のお蔭でこんなに成長しました!』と言われた時はひっくり返りそうになりましたが・・・・。

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はたまた、異性に興味もある思春期。ニキビに悩みつつ髪型も気にする・・・。以前、長男のチームメイトの怪我を診たときMRIに付き添ったことがありました。待ち時間に彼とたくさんの恋愛話をしました。『それは女の戦略だから気をつけろ!』とか言いながら、あーしなさい、こーしなさいと指南したことがありました(笑)。皆真剣に悩んでいて、まあ かわいい事!母親世代から見るとくっだらない事ばかりのように見えますが、思春期男子は女子にぶんぶん振り回されているようです

周りを見ていると皆が皆、思春期に荒れるわけではないようですが、『金・飯』しか言わなかった息子たちも、徐々に自分より小さくなっていく母親にはなんだかんだ言って優しくなっていくように感じます。息子と取っ組み合いになったとき、息子がふと力を抜いたのよ・・・と話していたママ友がいました。彼女は嬉しそうな寂しそうな微妙な顔をしていました。

思春期は身体が成長していくのに、精神的にはまだ甘えたい、でも気張りたい時期。我が家では178㎝を超えた長男も、まだまだ私と2人になると・・・(笑)。息子=男はいつまでたってもママが好き!大人の私は仕方がないから、事あるごとに私の方から息子たちにムギューッ・ぶちゅ~とハグをしに行ってあげるのです。

\\医療ドラマフリーク、留美子先生の新連載スタート//
HEALTHPRESS』にて、新連載「ドラマフリークjoyが本音でバッサリ!」がスタート。第1回は、「ドラマ『アンナチュラル』で石原さとみは女医検視官の新境地を開くことができるか?」。是非ご覧ください!

井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

 

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 


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