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2018年01月30日

女医たちの勤務満足度、本当のトコロを聞いてみた。

「働き方改革」が進む一般企業を尻目に、なかなか勤務環境改善が進まない医療業界。命を預かる最前線、単純な勤務時間削減やノー残業デーで対応できないのは、ある程度致し方なし。とはいえ、プライベートを犠牲に、ギリギリの状況で患者さんに向かう医師たちの滅私奉公ともいえる踏ん張りが存在しているのも事実。命を守る人が、命を削っている――と揶揄されてしまうこともしばしば。
だからこそ、女医たちに聞いてみた。「先生の勤務満足度、本当のトコロはどうですか?」。その回答から見えてくるものとは・・・・・・

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Q 現在の勤務内容や待遇に満足していますか?

 「満足」「まあ満足」を合わせて55%と、満足傾向の人が優勢というやや意外な状況。とはいえ、勤務形態別にフリーアンサーを見ていくと、各々の事情が見えてきました。

勤務先の制度、風土で回答が大きく割れる常勤女医たち

満足
遅出、早帰りを容認してもらっており、朝と夕方は送り迎えが自分でできる。当直も免除してもらっている。また、業務内容も、残業にならないよう配慮してもらっている。また、院内託児所があり、学童が休みの日は預かってもらえる。(精神科)」

 

まあ満足
時短勤務できていること、病院のすぐ隣に保育園があり、先生方もすばらしくて安心して預けられること。専門外来ができる代わりの医師がいないため、休めない。今まで何とかなっていたが、綱渡り。(内科)」

勤務時間調整、当直免除、(院内)保育園。ワーママ女医を助ける3制度が整っている環境の女性医師からは、安心して勤務している声が届きました。とはいえ、時間調整や当直免除は、ある程度“医師の数”が揃った病院でないと実現が難しいもの。そうではない医師からは、悲鳴もあがっていて・・・・・・

どちらともいえない
「医局員が少なく仕事が膨大。当直も月10回以上。(心臓血管外科)

月10回以上の当直・・・単純計算して、3日に1回は当直ということですよね。涙。当直明けも連勤されているのでしょうか。心臓血管外科の先生の心臓が心配になってしまいます。

不満
基本主治医で時間外の呼び出しが多く、初めから時間外に設定されているカンファもあり、育児との両立が難しい。田舎すぎてシッターさんはきてくれるところがなく、病児保育もなく……。男の医師はすべて専業主婦の妻で、育児をやっていそうな人が見当たらず、相談できる人もいない。(内科)」

主治医制は、やはりワークライフバランスの大きな壁になりますよね。チーム主治医制、複数主治医制の導入が進めばよいな、と思いつつも、そのためには十分な医師数も必要というジレンマ。
さらに、男性医師の奥様がすべて専業主婦の方となると、職場の理解を得るのもなかなか難しいのかもしれません。「いやー、両立って本当キツいねー」と声をかけ合える相談相手・・・というか戦友がいるだけでも、気持ちは変わってくるもの。相談できる人もいないという状況の辛さ、想像するだけで暗澹たる気持ちになります。。。

開業女医は、満足度高め!
とはいえ、不安要素もアリ

満足
「開業したら、勤務時間に融通がきくようになったので満足しています。ただ、代診の先生がいないので、日曜日祝日以外休みなし。もう慣れたけど。(皮膚科)」

 

まあ満足
「クリニック経営者です。町医者として地域密着型で働くことにやり甲斐を感じておりますし、経営も順調で言うことなし…と言いたいところですが、個人経営なので、休むと代わりがいないことと、自分自身の知識や技術をブラッシュアップする機会が少ないことについて、たまに危機感を覚えます。(形成外科)」

裁量の大きさ、融通と引き換えに、自分が全てを背負うという重圧。代診ネットワークなどを作っておくなど、いざというときのリスクヘッジが求められそうです。

自由度高いアルバイト勤務も
つきまとう不安と消化不良感

満足
「複数病院での定期パートと、単発の講演や講義等を行っています。発達障害を専門としており、その分野に限定した診療等を行っています。やりがいもあり、常勤のような雑用は少なく、やりたい仕事を選べるところはとてもありがたいです。 ただ全て予約外来なので、仕事を決して休むことができないところは厳しさもあります。(小児科)」

 

どちらともいえない
「常勤時代は旦那とのすれ違いが多く、子供を作るタイミングがなかった。妊娠すると緊カテ待機番ができないため作りにくい環境でもあり、週2日内科外来のバイトのみとした。 旦那ともケンカしなくなり、子供も授かることができたのでよかったが、やはり物足りなさは否めない。(循環器内科)」

生活満足度はあがっても、キャリアを犠牲にしたのが自分だけ・・・という思いに駆られると、時にご主人に嫉妬心を抱いてしまうこともありそうです。物足りなさが、次の飛躍へのエネルギーになる環境が整うといいですよね。

まあ満足
「外来のみこなす非常勤勤務であることから、常勤の先生方との距離があり、孤独感がついて回るし、入院をお願いしないといけないときがかなりストレスになってます。(糖尿病内科)」

ヨソ者感の孤独感も、アルバイト勤務中心の医師からよく聞かれる言葉です。専門性ある仕事とはいえ、チーム力が求められる医療。やはり、気後れしてしまうことはあるのかもしれません。

究極の理不尽な身分「大学病院の”無給医”」

不満
「大学病院+外勤(ともに非常勤)ですが、大学病院は非常勤だと無給。それなのにみんなと同じように仕事を任せられて、なんだかなぁと思います。でも新たな転職先をちょうど見つけたところです!(放射線科)」

医局の無給医。編集部も初めてその存在を知ったときは、「そんな働き方が21世紀の日本に存在しているなんて!」と非常に驚愕しました。ケンカっぱやい編集部、「あ、今ポストないから無給ね。でも、仕事はあるんでヨロシク」なんて言われたら、経営陣につかみかかりにいっちゃうかも、っていうか絶対つかみかかる(汗)。東邦大など、准修練医制度で無給医を減らす取り組みをされているところもあるようですが、まだまだ無給医の存在は多くみられるようです。保育園入園申請でも不利になってしまうことも多く、なんとか解決が進んでほしい課題です。にしても、理不尽!

joy.netでは、“女性医師が働きやすい環境は男性医師にとっても働きやすい環境になるはず”をモットーに「医療機関の働き方改革」を追う特集を企画中。先生のご存知の事例などありましたら、ぜひこちらよりお寄せください。

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文/joy.net編集部


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