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2018年03月01日

人は縫えるが裁縫は? 整形外科女医の家事事情【院長ママのパラレルな日々  第22回】

ナートはお手の物の女医たち。人を縫うのは大得意! だからといって、裁縫が得意なワケではないのが不思議なトコロ。世にも奇妙な女医7不思議の1つを留美子先生が分析します。

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第22回 人は縫えるが裁縫は? 整形外科女医の家事事情

このお題・・・、私は苦笑しかできませぬ・・・(笑)。

私は大学医局在籍中は手の外科を専門にしていました。単純に、大きな関節の手術は体力的にきつく、重いし立ちっぱなしだったからか、ちょくちょくオペ中に失神を繰り返した時期があったので、座ってできるマイクロ手術をすることになっていきました。

手の外科医になりたくて手の外科を選んだわけではありませんでしたが、私は顕微鏡の中のきらきらと輝く組織に魅了され、あの繊細な血管縫合や神経縫合が実はとても好きでした。端端縫合の組織の密着した感じは気持ちいいし、神経を全周性に縫合する時も糸を巧みに使って裏側を縫合したりするのも、前立ちの先生やオペレーターとあうんの呼吸で進めていくのも好きでした。

とはいっても、手の外科の緊急オペは夜中も多いし長時間にわたることがほとんどなので、眠くもなる…(汗)。血管縫合の補助しながら寝てしまい、オーベンの縫合した血管の糸をぶちっと切ってしまった事もありました・・・。

消化器外科をローテーションしていた時はラッキーにも腸管の縫合で結紮をさせていただいた事もあり、あの糸の締め具合や組織同士の感覚を感じるのが好きでした。血管結紮は飽きるほどしていた(見てもいた)けど、一回ずつの速さと正確さを自分の中で競っていた感じもします。腸管に関しては途中からは機械縫合が多くなり、切除も縫合も一発で終わり・・・という感じだったような・・・。

というわけで、縫合は好き!な私ですから、裁縫だって嫌いじゃない!!のですが、なぜかうまくいかないこれ、本当に理由がわからないのですが、針がまっすぐだからかなあ? ミシンも同様、なぜかうまくいかない・・・。これは幼少期から同じ。小学校の時に制作したエプロンはズタズタでした。

 

そして、我が医局のjoyたちを見渡してみても、裁縫がとても上手な人、聞いたことない・・・。(今の若い女医たち、得意な子がいたらごめんね 笑)

出産後、母親は必ずと言って裁縫関係に【悩む or 悩まない】の二択に迫られる時期があります。
子供が幼稚園なり保育園に入ると、幼稚園バックや上履き入れ、お弁当包みからランチョンマット、保育園によってはお布団?までも準備するわけですが、幼稚園によっては『もちろんお母さまの手作りが理想的』なんて暗黙の了解があったりするからです。小学校受験なんていったら、お母さまの手作りバックがどれくらい手が込んでいるか、で子供の教育に熱心か?の指標にもなり得る・・・。こんな時は私にはばあばという強い味方がいたのですべて丸投げをしておりました・・・(汗)

私ももちろん、一人目の時はウキウキしながらミシンを買い、可愛い生地を買い、ちゃっちゃと制作に取り掛かったのですが、裁縫って実は型取りやアイロンなどの下準備が大切なんてことは忘れているわけで、とりあえず縫うと、ぐちゃぐちゃ。頭では完璧にわかっているけど、理想通りの手技には至らないのが現実。ここまでくると、裁縫は全く楽しくない。

皮下や皮膚の縫合、傷と状況で縫合方法を考えてその場勝負で縫合していくわけなのでアドレナリンも出るし、やることは決まってくる。これは綺麗に処置し終わると本当にうれしいし充実感もあるし・・・。もしかして形成外科の先生方は裁縫も上手なのかしら?

ちょくちょくズボンの裾上げ、穴の開いた靴下の縫合の依頼が子供達かありますが、これ位は下手でも縫うだけ。状況次第では4-0バイクリルあたりで連続縫合をするとかなり楽か?と思った事もあるけど、雨が降ると溶けちゃうの~?(溶けないか・・・)とかくだらない妄想で楽しんだことはありました。裁縫に関しては私はボタン付け担当。

そして依頼されるたびに『ばあばに頼みなさい!ばあばも喜ぶよ~』と流しております・・・。

(穴の開いた靴下は破棄しちゃえば?と次男に提案したところ、ばあばはうまく縫ってくれるから心配しないで、とたしなめられました・・・。)

joyに限らず働く母の家事問題は深刻です。職場でも家電情報はよく話題になります。活力鍋がよかったとか、スチームで料理するオーブンは時間がかかる、とかスロークッカーが良かったとか。とにかく時短料理で大活躍グッズは大人気です。家電と文房具からは目が離せません(文房具は趣味です)。

いかに楽に、楽しく家事をこなすか・・・。かわいい裁縫道具、スタイリッシュなミシン、デザインが素敵なアイロン台があろうが出番は少なく、大切なのはすぐ手に取れる掃除機一度に大量に炊ける炊飯器一度に大量に洗える洗濯機・・・。家事を分担してくれて、小皿料理にこだわらない家族・・・?

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井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 


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