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2018年03月23日

Dr.まあや、ついにショップ開店!脳外科医ときどきデザイナー。ショップ開店への道/Dr.まあやの「今日も当直です」 第21回

思えば初めてDr.まあやを取材したのは自宅兼アトリエのマンションの一室。所狭しと完成品や作り途中の作品、ミシンやトルソーも数台、そこに大きな身体で行ったり来たり。その空間そのものが巨大なアートであるかのよう。個展も決まり、いつかはショップをと夢見ていたDr.まあや。そのときは「いつかはね〜」と苺大福のように笑っていたけれど、夢を夢のままで終わらせないのがDr.まあや。春目前の2月某日、ついに念願のショップ兼アトリエをおじいちゃんとおばあちゃんの原宿“巣鴨”に開店させました。今回は開店したばかりのショップを案内してもらいました。

———まあや先生、ショップ開店おめでとうございます。入口からただならぬ雰囲気が漂ってますね!

そうなんですよ、ハハハハハ。道行く人が「これは何屋さん?店なのか?」って怪訝な顔で覗いてくれますよ。場所柄お年寄りが多いので、「あらま〜、派手ねえ〜」なんて目をまんまるにされたりして。

———オリジナルの壁紙もキレキレですね!

これね、株式会社金沢屋KABECO-カベコさんにオリジナルで作っていただいたんです。私のお腹や全身のCT画像を用いてます。こんなのができるんですね、感動です。この物件もお世話になった方に紹介してもらったり、外壁も什器も手作りで、たくさんの方に支えてもらってるんだなーと感謝しきりです。

奥がアトリエになっていて、ミシンが3台置いてあります。今まで自宅でひとりでガタガタやっていたので、ちゃんとした(?!)作業場ができたことも大きいです。忙しいときはミシン掛けを手伝ってもらうこともあります。


壁一面にDr.まあやを代表するデザイン「皮下内臓脂肪CT」が!

———洋服、靴、小物、たくさん増えましたね!そしてスクラブもある…!(編集部は2015年&2016年の個展におじゃましました)

そうなんですよー。釧路の当直室にもミシンを置かせてもらっているので制作に追われてます(笑)スクラブはまだ店頭にしか置いていないんですが、そのうちオンラインショップでも取り扱おうと思っています。スクラブってあまりおしゃれなもの、個性的なものがないんですよね。病院だからっていうのもわかりますが、病院だからこそデザインで元気になれるようなもの、コミュニケーションが生まれるようなものがあってもいいと思うんです、例えば小児科とか。同期に売り込もうかな…。


新作のスクラブ。伸縮性のある生地にサイドのポップな切り返しがなんともキュート!

———開店の反響はいかがですか?

プレオープンではスタイリスト時代にお世話になった方などたくさんの方に来ていただいて、初日には篠原ともえさんも来ていただきましたよ。記念にパーカーを買ってくれました(笑)。うれしいですね。これからスクラブの販売も始めるので医療関係者とも繋がっていきたいですね。今度講演会があるから営業してこよう…。


スクラブを着用したスタッフのエロ美ちゃん

———東京・小平のクリニックでの院長業務、週末の釧路当直、ショップ、ときどき自宅…。さらに行ったり来たりですね!

巣鴨率が高くなりましたよね。巣鴨ってなんだかんだ便利なんですよ、山手線ですから。タクシーに乗ることもありますが基本的には電車と自転車移動なので(意外と倹約家)。クリニックとショップと自宅の移動は荷物も少ないしいいですが、一番大変なのは羽田空港ですよね。新宿からバスに乗っていたこともありますが、利用者が増えて乗りたい便に乗れなかったりして、今は電車です。もう10年以上、毎週末通っているわけで、もう大変とか思わなくなりましたね、ハハハ。

週末当直バイトを探すなら「Dr.アルなび」へ!

———脳外科医としての仕事をしながらショップ開店、大変だったと思います。苦労したお話、両立の工夫などお聞かせください。

お店をオープンさせることが決まったのが、2017年8月なんです。そこから、具体的なことを少しずつ決めていきました。内装をどうするのか?外装、看板、ディスプレイをどうするか…などなど。
隣のオフィスに、2016年の展示会からお手伝いしていただいている「第七創個株式会社」がありまして、彼らの全面協力のもと、ちょっとずつ製作を行っていました。とはいえ脳外科の外来、いつもの当直で、考えないといけないことが盛り沢山…。いろんなことが頭の中で整理できずに、発狂しそうになりました。

外壁のグルーガンは製作に2ヶ月半かかりました。最初、第七創個のスタッフの方に、「外壁をグルーガンでカラフルにしちゃえば?」と言われたときに、絶句しましたが、面白そうだからやってみちゃおう〜となって。

今回のオープンにあたって新作の発表もしたかったため、その製作に入ったのが、12月中旬から。年末年始は、当直しながらミシンをガタガタ、アイロンかけて…。そして、それを毎週「東京―釧路」間、持ち歩く・・・。オープン前日まで、翌日からお店がオープンするとは思えない状況で(笑)なんとか間に合ってよかったです。両立できたのは第七創個のスタッフのみなさんが相当がんばってくれたおかげです。

———デザイナーとしてさらなる野望はありますか?

デザイナーとしては、やっぱり海外進出ですかね、ハハハハハ!ワタシのデザインはどちらかというと海外向けだと思うし、海を渡れたらすごいですよね。ロンドンで勉強してきたことも生かせればと。

でも、ワタシはデザイナーであり脳外科医なので、専門医の更新とか…本業の方の課題もあります。変わらず、目の前のことを一生懸命まじめにやりますよ。

———まあや先生、人一倍まじめですもんね…(見た目と裏腹に…)。

そうですね、忘年会でもまじめに腹踊りしましたよ(Tシャツをめくって生腹を披露してくださいましたが、すぐにしまってもらいました)。なにごともやるからにはとことんやります。その方がおもしろい。おもしろさをまじめに追求していますからね、ワタシは。

<Dr.まあやのショップ情報>
Dr.まあやデザイン研究所、待望のショップ。都内での外来、釧路での当直以外の時間はお店にいる確率高し。ミシンをガタガタしているDr.まあやに会えるかも!?

 

場所:東京都文京区千石4-22-8千石マンション1F
http://drmaayalabo.fashionstore.jp/
一部の商品はオンラインでも購入可能。

 

Dr.まあやの初のエッセイ本!

『カラフルデブを生きる
ーネガティブ思考を強みに変える女医の法則40』

(セブン&アイ出版)

コンプレックスがあるからこそ
人は成長できる。
挫折や劣等感が、
たくましく生きていくバネになる。
脳外科医×デザイナーとして
人生をカラフルに生きる
ドクターまあやの
エネルギーの源に勇気をもらえる一冊。

 Dr.まあや(折居麻綾先生)

1975年東京生まれ、岩手育ち。岩手医科大学卒業後、慶應義塾大学病院で研修を終え脳神経外科に入局。2010年にかねてから夢だったファッションデザイナーの道に挑戦しようと日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学する。翌年にはロンドンのセントラル セント マーチン カレッジ オブ アート アンド デザインに約2年間留学しファッションデザインの基礎を学ぶ。帰国後は事務所『Dr.まあやデザイン研究所』を設立しアーティスト活動をスタート。現在は釧路孝仁会記念病院、東京・小平市のあかしあ脳神経外科の院長として非常勤勤務している。 

 文/ふるたゆうこ

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