46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2018年09月21日

働く女医の頑張らないお料理事情【院長ママのパラレルな日々  第25回】

母親が料理が苦手な家庭の小学生は「痩せ傾向」――今週、エバラ食品工業の調査が炎上。特に、料理に手をかけることが時間的に難しいワーママからの怒り・嘆きがSNSにて多数見られました。それでは、ワーママの中でも特に多忙と思われる女医ママの料理事情は?? 思春期ボーイズの母である留美子Drに実態をレポートいただきました。

 

今までも、人は縫えるが布は縫えないネタなど、私の仕事以外の場所での手抜きに関して、あれこれ書いてきましたので、私の家事の体たらくは皆さまオミトオシとは存じます。仕事と育児、仕事と家事などを両立することの難しさは、家庭を持つ女医は常に感じている事ですよね。

私にとって時間があれば好き、時間がなければ大嫌いなのが『お料理』です。家事には終わりがなく、時間が来ると決まってお腹を空かせて大騒ぎする子供達がいますので、息が詰まる思いで食事を作る・・・。『今日はmovie nightよ♪』な~んていいながらピザを取ることもしばしば(笑)。子供たちは大喜び!

私なんぞは院長になってからは、母が作ったご飯を持ち帰らせてもらえたりするのでラッキーな方ですが、仕事をしていると、食材の買い物から保存、栄養バランスを考えた緑と赤と黄色が入った料理を作る、なんて絶対無理です。子供が小さい時は、言い訳しながら無添加の離乳食の瓶詰を使うことももちろんあったし、少量のうどんでとヨーグルト、で済んでしまったりしていました。それでも子供が小さい時は、食べ物の柔らかさや、子供のお腹を気にして作る(場合によっては、買う(笑))の面倒くさいと思っていました。子供が大きくなったら、何を食べさせても良いから楽ね~なんて思っていましたが、そうは問屋が卸さない・・・

子供が大きくなると、食べる量が半端なく、作るものが端からどんどんなくなっていくのです。そして、らくちんのはずの朝食ですら、リクエストが飛んでくるようになるのです。

我が家で朝食のリクエストが始まったのは3年前位からでしょうか。朝からピザ、カレー、うどん、ラーメンなどしっかりしたものを食べないと、昼ご飯まで持たないというからびっくり。彼らが育つにつれ、こちらは年を重ね食が細くなってくるので、ひたすら人のためだけに食事を作る日々が始まるわけです。長男が中学に上がってからはお弁当生活も始まりましたので、胃が痛くなるほどストレスでした。30キロのお米は大体2か月ほどでなくなっていきます。年間で30キロのお米を6袋契約した農家から送ってもらっていますが、これが多いのか少ないのかは不明。

もはや当直はないとしても、朝8時過ぎから夜7時過ぎまで外来に追われていて、昼休みに行動を起こす体力なんて私にはなく、仕事の無い日にまとめて食材の買い出しをし、オイシックス宅配を隔週で利用。オイシックスですら、買うものをチェックすることを忘れる始末。いらないものが届いてガックシなんてことを繰り返してきました。生協などもトライしましたが、どうもあの大量の紙をみたり、玄関先のボックスに食材が入っていることに落ち着かない私には合わず脱落。

数年前より日曜日に一週間の献立を決め、我が家の黒板に書きだす作業を開始。朝・昼・夜の献立と、買い置きしてある材料を書き出すのです。関係ないのですが、この黒板に書きだす作業を何故か子供たちはまねするので、我が家の黒板はぐちゃぐちゃです。ちなみにこの黒板は、ディノスで購入した黒板になるシートをキッチンのドアに張り付けてありますので、今だけ黒板扉・・・というわけです(これかなりおすすめ)

とにかく、この書き出し作業をしないと、まあ食材を腐らせる!冷蔵庫の奥に眠っている肉や野菜、総菜、冷凍しておいたとっておきの食べ物を見つけては自己嫌悪に落ちいる、の繰り返しをしてきました。

料理本は買っても絶対見る暇なし、であることはやっと最近自覚。献立は仲良しママのインスタもよく参考にしています。とは言っても、余裕があるとお肉に小麦粉まぶしてみたりもしますが、基本は焼くか茹でるか(笑)!そして『君はall or noneだから』とオットに言われる様に、料理に関しては存在する肉は全て焼き、切った野菜は全て料理するしか私の頭にはないので、とにかく夕飯は大皿が並ぶのです。

でもね、実は生姜焼きにはなぜかいつもショウガ入れるのを忘れるし、一年間、塩だと思って使っていたものが砂糖だった事には我ながらびっくりでした(笑)。オットに『私ってfunnyじゃない?』とごまかしたところ『funnyなのかstrangeなのか、はたまたweirdなのか…』と言われましたが・・・(笑)。
ま、今のところ、家族は皆元気だから良いのではないでしょうか?

料理に時間をかけられず悩む新米ワーママ女医さんも多いかと思いますが、お米となんかのお肉、納豆と海苔、時にカップラーメン(笑)くらいの常備があればなんとかなります!「お腹がいっぱいになって家族が幸せそうならOK!」そのくらいの割り切りが忙しい女医のお料理の目標にちょうどいいと思っています! 

追記:ぜひぜひピザとポップコーン、買ってきたホットドックなどを、テレビの前の敷物などの上で食べながら映画を見せる、特別感満載の『movie night』開催してみてくださいませ~!

井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 

 

\\医療ドラマフリーク、留美子先生の連載//
「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」

 

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