09fd27d2 bb1d 4d32 be98 db1504976201連載・コラム
2018年10月05日

「その悩み、当直室で解決します!」スカッとまあやvol.2――まわりから見た女医の私編

joy.netで人気のDr.まあやが、女性医師の悩みにお答えします。今回のテーマは「まわりから見た私」。副業が目立って妬まれる?プライドが高いがゆえに幸せになれない?まわりからなんと言われても自分の人生を楽しむ術を、当直室から指南します。
※ 結婚、育児など、一部解決できない悩みがありますのでご了承ください。

<お悩み1>
副業でイラストや医療情報発信をしています。臨床に専念していないことを疎ましく思う人がいて、SNSで心ないコメントを書かれたり、誹謗中傷メッセージが来たり…。それが理由で辞めたいとは思いませんが、とても悲しい気持ちです。

<Dr.まあや>
あー、なるほど。でも、それは売れっ子になってきた!という証拠なんじゃないでしょうかね。むしろ、少し喜ばしいことなんじゃないですかね。よく芸能人は“好きな芸能人”“嫌いな芸能人”の両方のランキングに入って初めて一流だ!といういうじゃないですか。

ワタシもデザイナーだったり文章を書いたりテレビでお話ししたり、いろいろやっているからよくわかります。悩みはあります。悩みだらけです。相談者さんも医者の仕事もしながら他の仕事でも成功していて、プライベートも順調となれば、幸せを全部手に入れているように見えますよね

実際は役割がたくさんある分忙しいはずだし、バランスの取り方、医師としてのキャリアのことなど、不安はいっぱいあるんだろうなとお察しします。SNSで見ず知らずの人から誹謗中傷されるとしたら、それは見なかったことにするしかないですね。近くの人たちはわかってくれるはずです。いつかそんないやな思い出がいいネタになりますよ!ちなみにイラストが描けるって医師にとっては必要なスキルです。それが医療以外のところで役に立つって素晴らしいことだと思います。

ワタシなんて好きとも言われないし嫌いとも言われない・・・。そもそもそんなに知られてないし、関心を持たれていないわけで、一流まではまだまだです。

<お悩み2>
プライドが高くてモテません。ですがプライドを捨てることもできません。それでも結婚したいです。

<Drまあや>
結婚相談はヨソでやっていただくとして、プライド問題についてお答えします。はっきり言いますが、プライドが高いのは仕方ありません。そういう風に育てられてきましたから、今さらどうしようもありません

ワタシも、女医で脳外科医という時点でまともじゃないと自覚して生きています。そもそも女医さんは“普通の女性”とは違う生態だということを認識していた方がいいと思います。自分以外の女医さんや看護師さん、薬剤師さんと比較して“普通”と思っていても、一般の、例えばOLさんとは違うはずです。我々は、「資格を持った強い女性集団」の中に生きているのです。

ただ、プライドってのは、自分の中で持って留めておくもので、他人に見せつけるものではないですし、医者としてのプライドは捨てる必要ないですが、プライベートまで持ち込んで、パートナーに示す必要はないのでは・・・?とはいえ、ついつい見え隠れしてしまうのかも・・・。

結婚のために、自分らしさを捨てて、謙虚に生きていくか、はたまた、プライドを武器にがんがん進むか、自分のプライドの高さを受け入れてくれるマゾな男をなんとか探すか、生き方はいろいろです。大切なことは、自分で取捨選択して人生を組み立てていくことだと思います。プライドを捨てる必要もないし、それが理由でモテないとしたら、結婚を諦めて、別の人生を選択してみてはいかがでしょうか。私のいるこちら側(孤独に生きる)の生き方も、腹を決めてしまえば楽しいですよ~。

<お悩み3>
夫も医者、夫の両親も兄弟も医者という、“華麗なる医者一族”の嫁です。その中では誰も私の話など聞いてはくれず、その場にいないかのように扱われ、家族で集まることが苦痛で仕方ありません。医者として認められたいと思っているのに・・・。

<Dr.まあや>

は〜あ・・・。まず、そこで“私”の話をしようと思うことがわかりませんね・・・。黙っていればいいのでは・・・。医者一家の旦那家族の、嫁の立場で、自分の活動を発表したって、学会じゃあるまいし、医者としての評価が上がるわけでもないでしょうし、むしろ悪いことしかない自己顕示欲が強すぎるのかもしれませんね・・・。女医さんの悪いクセですねぇ。

ワタシだったらどんなにすごい手術をしたとしても、そんな場では口が裂けても言いません。「ワタシなんて、外来を細々お手伝いしているレベルですので・・・(てへっ。)」「お義父さまは素晴らしいですね。そしてそれを支えるお義母さま、さすがですね〜。ホホホホっ。」って笑っていればいいんじゃないですかね。

しかし、医者同士ってどうしてこうもマウンティングしたがるんでしょうか…。相談者さんはぜひマウンティング合戦に参戦することなく、傍観者として冷ややかに楽しむ技を身につけていただきたいです。

結論:医者の苦労はなかなか伝わりにくく、そして医者はなかなかプライドを捨てられない、面倒な生き物。

医者だから経済的に余裕があると思われること、そのためにちょっと生きづらいと思うこと、あると思います。でもそれは我々が人生を豊かに過ごすために、取捨選択して来た結果であり、悪口を言われると悲しいですが、自信を持って働き、幸せを追求していくしかないです。

・・・とワタシがわざわざ言わなくても自信はあると思うのですが。とにかく医者の苦労はなかなか伝わらないものです。

医者は第一線から退いた後も、経済的に困ることは少ないでしょう。(たぶん当面は…。ワタシのような変な冒険をしなければ…)。そのために青春をなげうって勉強してきました。1ヶ月家に帰れず風呂にも入れないことだってありましたが、すべては人生にある程度余裕を持って生きるためですからね。ただ、やっぱり余計なところでプライドを誇示して、自分の望む幸せを手に入れられないのは、勿体無いので、世の中が求める女性らしさだったり、謙虚さを忘れないようにしないといけませんね。

Dr.まあやの初のエッセイ本!

『カラフルデブを生きる
ーネガティブ思考を強みに変える女医の法則40』

(セブン&アイ出版)

コンプレックスがあるからこそ人は成長できる。
挫折や劣等感が、たくましく生きていくバネになる。

脳外科医×デザイナーとして、人生をカラフルに生きるドクターまあやのエネルギーの源に勇気をもらえる一冊。

 Dr.まあや(折居麻綾先生)

1975年東京生まれ、岩手育ち。岩手医科大学卒業後、慶應義塾大学病院で研修を終え脳神経外科に入局。2010年にかねてから夢だったファッションデザイナーの道に挑戦しようと日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学する。翌年にはロンドンのセントラル セント マーチン カレッジ オブ アート アンド デザインに約2年間留学しファッションデザインの基礎を学ぶ。帰国後は事務所『Dr.まあやデザイン研究所』を設立しアーティスト活動をスタート。現在は釧路孝仁会記念病院、東京・小平市のあかしあ脳神経外科の院長として非常勤勤務している。 

joy.netへのお問合せやご意見・ご感想はこちらよりお寄せ下さい。
スカっとまあやへのご相談も上記よりどうぞ。

■イラスト/Dr.まあや 構成/ふるたゆうこ