09fd27d2 bb1d 4d32 be98 db1504976201連載・コラム
2019年03月15日

「その悩み、当直室で解決します!」スカッとまあやvol.4――BBA女医の生き方

joy.netで人気のDr.まあやが、女性医師の悩みにお答えします。今回のテーマはずばり「年齢」。今やすっかりお局なドクター、キャリア的には満足していても、若い看護師に気を使い、同僚にも気を使われ・・・。実際に寄せられたお悩みを、Dr.まあやがスカッと斬ります。

お悩み:職場の若いスタッフとどう接していいかわかりません。価値観の違いによることを指摘するのも気を使うし、こちらの考え方が古いのかなと遠慮してしまいます。気を使いながら大事に育ててきた後輩も、あっさり辞めてしまいました。いつの間にかお局になってしまって、職場の居心地が悪くなってしまいました…。

<Dr.まあや>
あー、はいはい、辞めますね、若い子は。
気を使いますよね、BBAは(笑)。(※BBA=ババアの略)
若い子についていけない、それはワタシも含め、アラフォー、もしかしたらアラサーから感じることではないですかね…。SNSでみる動画配信など、何がおもしろいのかわからないことがしばしば。ワタシの場合は「へぇ、そういうの流行ってるんだ、楽しそうだね〜」で終わっていて、ついていけていません。でも、今は無理に相手に合わそうと思いません。それぞれの楽しみがあるだろうし。いつか遅れて楽しめるようになるかもしれないし…(そのころにはすでに流行ってなかったりする)。

考えてみてください、我々が若手と言われていたころの40歳って、ものすごく年上に見えましたよね。大先輩、言い換えればBBAなわけですよ…。そんな人が近寄ってくるのって恐怖しかない。飲み会に来られたときの気疲れたるや…。残念ながらそっちの世界の人間になったということを認識しなければいけませんね。良かれと思って近づいてもウザいと思われるかもしれません…。

居心地のよくない場所で生きていくためには、とにかく空気を読むことです。口を開けば「今の若い人は…」「わたしが新人のころは…」と言う人がいますが、それはNGワードですね。時代の流れというものがあります。働き方も多様になり、価値観も様々です。そしてそれはとてもいいことだと思います。

一つのことに真面目に愚直に向き合って生きてきた人ほど、多様性を認めることに慣れないもの。自分を否定されているように感じてしまうから…。でもそこで「わたしが若いころはね」なんて言ってしまったらそれこそ老害です。BBAはBBAで前を向くしかないっ!

その道を切り開いてきたのは自分たちなんだと、心の中で思っていればいいでしょう。昔に比べて、女医が働きやすい環境が少しずつ整ってきたのは間違いなく我々BBA世代の汗と涙のおかげです。完全男社会の医局で鍛えられ、働き方改革の恩恵を受けることなく、苦い汁を吸わされていた我々世代の努力の結晶です(笑)。そこは自信を持っていいと思うのです。

同様に、今の若い世代の人たちにも課題があって、解決しようともがいているはずです。そんな時代時代の積み重ねで今があるんだと思います。
若い人に頼られた時にだけ答えて、こちらから進んで教えるようなことはしなくてもいい。目に余る時は注意しないといけませんが、このご時世「怒る」より「諭す」という感じなのでしょうか。無理に迎合する必要もないかなぁ、とワタシはそう思います。

今の道だけがすべてではない

まぁしかし、居心地が悪い環境にずっといる必要もないと思います。視野を広げるいいチャンスと捉えて、新しい世界にチャレンジしてもいいのでは? 他科で経験を積んで横の広がりを作るのも、自分にとって、そして患者さんにとってもプラスになります。ワタシもデザイナーの仕事やメディアの仕事をする中で出会いもたくさんあり、貴重な経験もさせてもらっています。デザイナーの仕事と医者の仕事を一緒にやるのがいいのか悪いのか…、そういう問題はありますが、チャレンジで人は成長します

新たな世界に踏み込むのって、男性はなかなかできないんですよね。引退したら何もすることがないのって男性で、女性は友達と出かけたり趣味を楽しんだりできます。BBAの人生もいいもんだと思いますよ(笑)

BBAはBBA同士で楽しめばいいんです。人口ピラミッドでは圧勝してる年代ですからね、消費能力も高いし、元気な世代です。世の中から見たらお金になる世代。堂々と楽しめばいいと思います。


 

Dr.まあやの初のエッセイ本!

『カラフルデブを生きる
ーネガティブ思考を強みに変える女医の法則40』

(セブン&アイ出版)

コンプレックスがあるからこそ人は成長できる。
挫折や劣等感が、たくましく生きていくバネになる。

脳外科医×デザイナーとして、人生をカラフルに生きるドクターまあやのエネルギーの源に勇気をもらえる一冊。

 Dr.まあや(折居麻綾先生)

1975年東京生まれ、岩手育ち。岩手医科大学卒業後、慶應義塾大学病院で研修を終え脳神経外科に入局。2010年にかねてから夢だったファッションデザイナーの道に挑戦しようと日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学する。翌年にはロンドンのセントラル セント マーチン カレッジ オブ アート アンド デザインに約2年間留学しファッションデザインの基礎を学ぶ。帰国後は事務所『Dr.まあやデザイン研究所』を設立しアーティスト活動をスタート。現在は釧路孝仁会記念病院、東京・小平市のあかしあ脳神経外科の院長として非常勤勤務している。 

■イラスト/Dr.まあや 構成/ふるたゆうこ