D0e933bc 92e8 4276 93dd 026b6f59d0b7連載・コラム
2019年08月04日

女医が下着をなくしたら/麻酔科医ひつじのワークとライフとその真ん中 ー第33回

その激務ゆえ、時に家に帰る時間もとれないこともある(あった)医師たち。そんなサバイバルな環境から生み出されたライフハックをお届けします。

毎日2時間の睡眠不足を10日以上続けると、脳の機能が軽い酩酊状態と同じくらいに低下するそうです。確かに緊急手術で完徹してしまった翌日はいつもより慎重に、丁寧に確認しないと怖い・・・。麻酔科医は色々な毒薬劇薬をダブルチェック(二者確認)せずに使いますから、自分のコンディションが整っていない日は自分自身をおいそれと信じません(笑)。

わたしと同世代の麻酔科女性医師と、レジデント時代の忙しさがいかほどだったかという話になりました。家に帰る時間も気力もないほど仕事に追われ、院内で静かに仮眠できるベッドがどこにあるかとか、おにぎりやパンにかぶり付く時間をどう捻出するかとか、自分のQOL云々よりも毎日がサバイバルでした。

当時のそんな激務の中、その先生の友人(=戦友)が衝撃の告白をしたのでした。『わたし、替えのパンティがなくなっちゃった、どうしよう。』

その当時、院内の売店でブツを調達するというひらめきがあったかどうかわかりませんが、病院の備品でなんとかならないかとまず考えた結果、思いついたのがオペ室のディスポキャップ、不織布のふわふわしたアレだったそうです。足を通す穴を二つあければ履けるんじゃないか、ゴムついてるし。ちょっと透けるから何枚か重ねようか、そんなことを考えるなんてまさに酩酊。

その話を聞いて、わたしだったらどうするかなぁと考えてしまうわたしも酩酊?で、わたしが思いついたのはオペ室にあるマスクです。頭の後ろで結ぶタイプのマスクの長軸を前後に配し、あとは紐パンティの要領で腰で結ぶ。浅い腰履きになりますが何とかイケそうじゃないですか?

医師の働き方改革なんていわれてますし、今どき下着の替えに困る先生などいらっしゃらないでしょうが、もし大規模災害が起こったら、あるいは家に帰らなかった有事に備えてなど、万が一にも(替えパンがない)危機的事態に直面したら、この記事がお役に立てば幸いです(笑)。

■プロフィール:ひつじ
関東圏の急性期病院で勤務する麻酔科医。卒後13年目の麻酔指導医、集中治療専門医として激務をこなす。一般職の夫と2頭のラブラドールレトリーバーという家族構成。家庭も仕事も両立できるのは、夫の深い理解のおかげと日々感謝。謙虚に仕事に取り組んでいるつもりなのに、何故だかドSキャラ。

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