46812dca 3ba6 42d6 bfc7 0eb26995e79b連載・コラム
2019年09月01日

医師夫婦の第3段階【院長ママのパラレルな日々  第26回】

隣の夫婦事情って気になりますよねー。同業者夫婦の多い医療業界では「なおさら」かもしれません。ということで(!?)、医師夫婦の妻、整形外科医・るみこ先生のご夫婦事情をお聞きしてきました。

joynetネットの編集者さまから『井上先生ご夫婦の事をコラムに書けませんか?』
と以前言われたことがありました。いや~、さすがに書いても面白くもないし、夫婦はいろいろな形もあるから、難しいですう~とお答えしておりました。私より大先輩のご夫婦が沢山いるわけですし。。。

最近は『卒婚』なんて言葉も耳に入ってきます。卒婚ってすごい言葉だなあ、とちょっと感心し、自分やその周りの夫婦という形について少々考えてみました。

joyといえば、やはり同業者夫婦が多いですよね。私の周りの女医はほぼ同業者。ご主人が医者ではない友人は・・・・・・パッと見たら2人しかいません。全くの同科のご夫婦は2組、他は他科同志カップルです。一緒に開業しているご夫婦もいますが、ほとんどは別々の場所で働いています。

やはりうちでも一緒、職場も一緒は!?

私くらいの年になってくると、まだ子供が小さいご夫婦を除いては、夫婦もそれぞれの趣味を堪能し自由な感じで暮らしていて、子供のことも気にせず趣味や仕事に没頭しているjoyも多いようです。女医ママは、結婚・子育てで仕事を減らしていた人も、年代的に子供達の(医学部)受験が近づき、現実に身震いして仕事を増やす友人もちらほら・・・・・・(笑)。

夫婦で共通の趣味があるかないかもそろそろ大切な要素になってくる年代です。子供が手を離れると、夫婦としては第3段階に入っていきます。この時期に『卒婚』なんていう言葉が生まれてくるのでしょう。

我が家もそろそろ第3段階・・・・・・。

今では私もちょくちょくコラムで書かせていただいているように、40歳を過ぎたあたりから自分のために時間を使うことが多くなってきました。大学に戻り勉強も始めたし、外来以外の仕事も今は順調に楽しませていただいております。

でもこの形をとるようになったのには、やはりそれなりにもがいた時期があったからです。

子供が小学生になったあたりからでしょうか、ふと、今の音楽の流行が全く分からない事、自分の好きな事、やりたいことが何だったのかわからない事、そして夫婦や友人との会話に子供ネタが多い事に気が付いたことがあります(第1回コラムにも書きましたが)

子育てをしていない友人は私といても全く楽しくなかったに違いありません。ずっと仕事もしてきている私でしたが、仕事以外は子供の事しか頭にない状態。自分の好きな事もやりたいこともわからないなんてありえない・・・・・・。子供が手を離れたらそれこそ夫婦の会話は必要ない?『犬がいないと、オットとの間が持たない』なんて言葉を聞いたことがありましたが、そういう事か?!と我ながらびっくりしたのです。

親友の一人が、子供には子供の人生がある、とよく言います。そうよね、子供の人生は私の人生ではないわけで、私は私の言葉で語れる人間にならないと・・・と考え始めたのです。当たり前のことだけど、自身のクリニックという閉鎖的な職場と家庭、子育てコミュニティーにしか属していなかった私には、何かを再確認させてもらった時期だったと思います。その後、自分の事を語れるようになり、夫婦の会話も変わったと思います。これが良いのか悪いのかはわかりませんが、夫婦間では親にはならず人と人でいた方がうまくいくような気がします。どのみち単品でも生きていける女医ですから、夫婦の二本道が側道でつながっているくらいの立ち位置でいかれたらいいのではないでしょうか(笑)。

今では夫婦共通の趣味の一つが子育て・・・といった感じでしょうか?

幸いjoyは、そのキャリアを生かしていろいろな働き方ができます。今ではjoyに特化した会社(joynetさんもそうですね)も多数あり、私たちに色々はなたらき方を提供してくれます。必ずしも病院勤務している医師だけが医師ではないのですから。私の同級生にも多方面で活躍しているjoyが沢山います。女医・西川史子がその代表でしょうか(笑)。陰ながら応援!

最後に、結婚生活においての私のモットーは『夫婦は他人』です。優しい言葉に置き換えれば
『親しき中にも礼儀あり』でしょうか(笑)。
この言葉について、多くは語りませんが、私が結婚当初からずっと心に刻んでいる言葉です。(オットに君、それ、できてる?って言われてしまいそうですが・・・汗)

井上留美子 (いのうえるみこ)

1971年東京生まれ、東京育ち。聖マリアンナ医科大学卒業・研修。整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。

自分の健康法である笑うことをモットーに予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を行う。現在は二人の子育てをしながら自身のクリニックにて院長業務を行っている。 

 

\\医療ドラマフリーク、留美子先生の連載//
「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」

 

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