9d4c16f7 1ad2 426f a2d9 fbe7f90ed2bc子ども・暮らし
2015年11月25日

子どもの知的好奇心が化学反応を続ける50分
レゴ®スクールで磨かれる未来を築く「問題解決能力」とは――

グローバル化、ITの飛躍的発展、人工知能の台頭――。社会の劇的な変化に対応するべく、未来を生き抜く子どもに必要な力にも変化が迫られています。事実、大幅改革が進められている次期学習指導要領改訂でも子どもが生きる未来を「将来の予測が困難な複雑で変化の激しい社会」と定義。そこを生き抜くために育成すべき能力と育成法の議論が白熱しているのはご存知の通りです。

そんな中で、まるでこの社会変化を先取りするかのように子どもが自ら未来を築ける「クリエイティブな問題解決力」養成に取り組んでいるスクールがあることはご存知でしょうか。それがレゴ®スクールです。教育意識・感度の高いご家庭の習い事としてひそかな人気となっているレゴ®スクール。「ただのブロック遊びなのでは?」「よくあるサイエンス教室と変わらないのでは?」との疑問を抱きながらもスクールを訪れてびっくり。そこには知的好奇心に突き動かされ、試行錯誤と創意工夫を重ねる目を輝かせた子どもたちの姿がありました。

レゴ®スクール

レゴ®ブロックで有名な1932年創業のデンマーク企業レゴ社の教育部門レゴエデュケーションが展開するスクール。「子どもたちの自発的な学びは遊びから生まれる」という理念のもと、ブロック製作を起点にした独自の教育システムと発達段階に合わせたカリキュラムと教材を開発。レッスンは、レゴ社認定インストラクターにより少人数形式で進められる。


訪れたのは、JR大井町駅から徒歩1分とアクセス抜群の立地にある「レゴ®スクール大井町」。7・8歳児向けのクラスを中心に5歳児クラス、6歳児クラスと3クラスを見学しました。

ブロックで制作した釣竿で滑車の原理を体感!

7・8歳児クラスのレッスンは「魚つりゲーム」。ブロックで釣竿を作り、釣りを通して滑車のメカニズムを体感して学ぶクラスです。釣り上げるブロックの魚は大きさも重さも様々。子どもたちは、実際の釣り体験を通して滑車の種類、特長を実体験で理解。だから、釣りをするたびに次の魚を釣り上げる戦略が精緻に。そんな学びの連鎖反応に溢れた50分を誌上レポートします。

レッスンではまず、組立図を見ながらブロックで釣り棹を作ることからスタート。先生の「何分でできるかな?」の問いかけに対し、「10分!」と、子どもたちは元気よく答えて制作開始。取材陣も釣竿づくりに挑戦しましたが、これが意外と難しい。早々と作り終える子どもたちを横目に悪戦苦闘。

一番早い子は7分強、他の子も全員宣言通り10分以内に制作完了(取材陣は10分では完成ならずでした・・・)。早速、自作の釣竿を使ってブロックの魚つりを開始します。釣り針に魚をうまく引っ掛けて釣り上げてはワイワイと盛り上がる子どもたち。

リールの発見から広がる学びの連鎖

でも、観察していると興味深いことが…。最初は手の力だけで魚を釣っていたものの、途中でリール(滑車)の使用法を発見。リールを巻けば、力を入れずに魚を釣り上げることができるという気付きに目を輝かせます。

 

そして、俄然湧き上がってくる知的好奇心。「滑車が1つでなく2つになったらどうなる?」「滑車を3つ使うこともできるかな?」と次々浮かぶ疑問を検証し、新たな気付きに繋げていきます。このとき、子どもから生まれる知的好奇心にドライブをかけるのがレゴ社認定インストラクターの存在。

「滑車が2つになったら、持ち上げる力はどうなっているかな?」
「滑車が1つのときと2つの時で釣り上げるまでの時間はどう変わったかな?」

と子どもたちの思考を促す問いを投げかけます。決して「こうなるよ」「こうやったらいいよ」と答えを教えるようなティーチングは行わないインストラクター。あくまで子どもの次の行動・思考を促すファシリテーターの役割に徹します。

インストラクターの問いをきっかけに子どもたちは我先にと実践。「滑車を増やすと持ち上げる力は軽くなった!」「でも、時間はかかるよ」「じゃあ今度はもう1つ滑車を増やしてみようよ」とみるみる学びの連鎖が広がっていきます。そして嬉しそうに口々に結果を報告する子供たち。内発的な知的好奇心や疑問を起点に主体的に取り組んだ結果つかみ取った知識、それはどんな立派な本や先生に言われたものよりも子どもたちに深く刻み込まれているはず。創造力をかき立てられたように、夢中になっていろいろ試す姿を見ていると、学びとは本来純粋な知的好奇心に突き動かされる楽しいものであるはずだと気付かされます。

 

それにしても、難しい解説抜きに滑車の原理を本質的に理解していく様子は圧巻です(しかも7・8歳で!)。固定された滑車(定滑車)と動く滑車(動滑車)の仕組み・特長の理解もお手の物。インストラクターが「軽い魚をどんどん釣り上げるにはどの滑車がいい?」と投げかければ「動滑車!!」と即答していました。

さらに、個人ワークだけでないのもレッスンの特徴。「大きく重い魚を釣り上げるにはどうしたらいいかな?」とのインストラクターの問いに、子ども同士の作戦会議がスタート。つかみ取った知識を根拠に自分の意見を述べ、相手の意見を聞き作戦を練り上げていく姿は、頼もしさを覚えるほど。協調性もコミュニケーション力も傾聴力も子ども同士の関係性から磨かれていることを感じました。


作戦立案の結果、重い魚は3人で協力して釣ることに。

もちろん、学びもやりっぱなしにはしません。ワークブックに自分たちの仮説と検証をまとめ、掴み取った知識を整理。その姿はまさに小さな科学者。理科的アプローチの基本が自然に身についていきます。

50分の授業が終わると、最後は迎えにきた保護者にレッスンの内容をプレゼンテーション。言語化しアウトプットすることで、知識が整理され体系化されていく様子が伝わってきます。うまく伝えられず、もどかしい思いをする。その体験すら、表現力を磨く新たな学びとなることでしょう。

レッスン内だけでなく、家庭でも続いていく学びを実感

3年前から通わせているというお父さまは「家でもブロックで驚くほど複雑な構造を作ったり、工事現場を見ては物理的な問いを投げかけてきます。スクールでは唯一の答えがないのがいい。子どもの工夫次第で個々の解を認め、想像力をかきたててくれる。子どもも勉強という意識はなく、楽しみながら純粋な知的好奇心を広げているようですね。スクール後の表情がそれを物語っていますよね」と話されていました。そんなお父さまの横で「リールを巻くときにモーターを使ってみるといいんじゃないかな」と目を輝かせて話すお子さん。レッスン後も知的好奇心は尽きないようでした。

ちなみにこの日の5歳児クラスは、ブロックを積み上げ、バランスの構造を学ぶレッスン、6歳児はスタンプ押し機を作って、カム装置による運動の変換を体験していました。

発達段階に合わせたカリキュラムで、子どもの知的好奇心に寄り添い、内発的な疑問を起点に実際に手を動かしながら知識を学び取る。それは、明確な正解がない中で試行錯誤しながら課題解決を図る骨太な力へと進化していくことでしょう。探究心はもちろん、想像力に創造力、集中力、コミュニケーション力、表現力など子どもが未来を生き抜く支えとなる総合的な問題解決力が着実に身についていく。それこそが、ただのブロック作りやサイエンス教室とは一線を画すレゴ®スクールの特長なのだと実感しました。

しかも「遊びながら学ぶ」から、楽しみながら本質的な理解とスキルを体得していける。こうした前向きな探究心で課題に主体的に取り組むことに夢中になる状態を認知心理学者ミハイ・チクセンミハイ氏は「フローの状態」と名付けられているとか。継続率が高いというレゴ®スクール。その訳は、こうした「フローの状態」を実体験したお子さまの希望、そしてその姿を目の当たりにした保護者の感銘にあるのではないでしょうか。

スクールは、3歳から10歳までの年齢別で6クラスあるほか、教室によっては親子で参加できる1・2歳児クラスを開講しています。お子さんに考えることの楽しさ、学ぶ喜びを体感させ、未来を生き抜く真のスキルを積み上げていくために
レゴ®スクールを習い事の1つに検討されるのも良いかもしれません。

レゴ®スクールホームページはこちら
体験レッスンも行っていますので、最寄りのスクールへお問い合わせください。


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